最近よく耳にする、「聖地」。
「○○の聖地」だとか、「○○映画の場面を巡る『聖地巡礼』」など、巷ではちょっとしたブームのようです。
じゃあ、パンにもそんな聖地があるの?
って思われますよね?
安心してください。パンにも「聖地」と呼ばれているお店があります。今回は、パン好きなら一度は行くべき、「パンの聖地」と言われているお店をご紹介しましょう。
お店は、千葉県松戸市。常磐線北小金駅からバスに乗って10分ほどのところにあります。
「Backstube Zopf(バックストゥーベ ツオップ)」。
2000年12月にオープン。住宅街にあるこちらのお店は、意外にもすごく小さな、「街のパン屋さん」といった感じの店構えです。「聖地」と言われているぐらいなら大きいパン屋さんなんだろう、と思っていると、間違いなく通り過ぎます。が、店内に入るために並んでいるお客さんの列があるので、すぐに分かると思います。
店内には8人しか入ることが出来ない旨がドアに書かれています。お客さんが出たら、新たに入る、の繰り返しです。お客さんたちも心得ているので、列の割には回転率がよく、それほど待たずに店内に入ることができました。
店内に入ると、とにかくそのパンの種類に圧倒!!400以上のアイテムがあり、毎日300種類のパンを焼きだしているそうです。「かならずお気に入りのパンがみつかるでしょう」というコンセプト通り、これだけの種類があれば、一つは必ずお気に入りが見つけられそうです。
何を買おうかな?
と選べる楽しさMAXで、パン好きにはまさにここはパラダイス!あまりに選択肢が多過ぎですが、こんなに楽しく悩めるお店ってそうそうあるものではありません。悩んでいる間にも、次から次へと焼き立てのパンが運ばれてきたり、と魅力的すぎて、いっそここにしばらく泊めてください、って言いたくなるぐらいでした。
その中で、とにかくここに来たら絶対買うべきは、この「カレーパン」。人気パンなので、棚にはありません。でも、こちらのカレーパンは常に厨房で揚げられていて、レジにてカレーパンを頼むと、少し待たされますが、揚げたてを購入することができます。
もちろん私も購入して、揚げたてを外でパクリ!!揚げたてならでは、のサックリとした食感は、油っぽさがなく、とても軽やかです。中の自家製のフィリングは金時豆が入っている、というちょっと変わり種。かなりスパイシーで大人向けな味わいですが、確かに食べてみるべき一品でした。
他には厳選に厳選を重ねて、サンドイッチや惣菜パン、スイーツパンなど、一通りのものを買ってみました。できることなら、この倍は買いたかったぐらいです。
こちらのパンはお値段お手頃なのに、一つのパンがとってもボリューミーです。小ぶりに見えても、中のフィリングがたっぷり♪そういうところも人気の一つなのかもしれません。
こちらはオムレツサンドイッチ。パンドミに、オムレツ、レタス、トマトを挟んだサンドイッチです。これだけで、朝食完結、栄養バッチリです。
食べてみると、パンドミは少し甘さがあって、もっちりとしていました。中のオムレツにはひき肉やお豆が入っていて、お母さんの作るオムレツ、といった感じで、すごく懐かしいお味のものでした。1ピースでもかなりボリュームがあるので、男性でもこれだけで十分お腹いっぱいになれそうでした。
こちらはツナポテト。フランスパン生地に、ツナとジャガイモが入ったお惣菜パンです。パン生地はソフトフランス系なので、誰にでも食べられるような固さでした。
中にはフィリングがたっぷり!ジャガイモはマッシュしたものではなく、ベビーポテトが丸ごと入っていて、しかもクリームチーズまで入っていて、かなりのボリューム。ずっしり重たいなあ、と思いましたが、まさかジャガイモがごろん、と入っているなんて、それはもう、びっくりでした。
ツナマヨにジャガイモは間違いないですし、そこにクリームチーズのコクが加わって、ありそうでない組合せで、美味しかったです。
店内にはまだまだたくさんの美味しそうなパンがあって、お店から出る時には、後ろ髪魅かれる思いでした。「やっぱりあれも買っておけばよかったなあ」なんて、未だに後悔です。でも、あれだけのパンを見ると、きっと行く度にそう思ってしまうような気がします。
「便利でよろず屋なパン屋さんを目指している」という店主さんの心意気が表れているパンの種類と、スタッフの方達の気持ちの良いサービスが、「聖地」と呼ばれている所以なのかもしれません。
都心から少し離れていますけれど、一度は行ってみる価値はアリです。プチトリップよろしく、パンのパラダイスを体験しに、早速お出かけしてみてはいかがでしょうか?