今年(2016年)もボージョレ・ヌーボー解禁。毎年、解禁日はどこで飲もうかと悩むものですが、せっかくですから日本一の繁華街・銀座で飲めるお店をおすすめしたいと思います。
銀座には料理屋や星付きフレンチといった高級店が立ち並んでいますが、実はお酒をその場で飲める「角打ち」も数が豊富。「さすが銀座」と唸らせるこだわりの品揃えは、日本酒好きからワイン好きまであらゆる呑兵衛の心をつかむお店ばかりです。
ボージョレ・ヌーボーは、今年のワインの出来を確かめ楽しむために盛り上がるもの。せっかくですから、ワインについて豊富な知識をもった専門店で飲むほうが楽しめると思いませんか。
ということで、今回はワインについて豊富な知識を持った専門家がいるこだわりの角打ち3軒をご紹介します。どのお店にいってもいいものをだしてくれること間違いありません。さすが銀座と思える角打ちでボージョレ・ヌーボーを楽しみましょう。
今年は天候が落ち着かなかっただけに、つくり手の技が光る年。言い換えれば、バイヤーの目利きが大切な年です。銀座でイチオシのお店で、今年の新酒・地酒を確かめてみてはいかがでしょう。
1.「エノテカ ミレ 銀座店」 みゆき通り沿い、ジュエリーショップの二階で飲むのはまさに銀座らしい
エノテカは日本全国の百貨店などに展開する日本を代表するワインに特化した酒販店です。その銀座店がみゆき通り沿いにあることはあまり知られていない。プランタンにあったころから筆者は通っています。さすが銀座とワイン好きをうならせるラインナップは流石です。店名の「ミレ」はイタリア語で1,000を表し、デイリーワインから数十万クラスのワインまで幅広い品揃えが1,000種類近くあります。
ジュエリーショップの店内を抜けて二階に上がる構造で、知らないとなかなかのハードルの高さですが、ここが実に使い勝手がいい。ワイン専門の小売コーナーがあり、そこで売られている1,000円から上は果てしないところまでのワインを、併設されているバースペースに持ち込むことが可能。18時までは抜栓量無料(18時を過ぎると1,000円)なので、好きなボトルをみつけて、ソムリエのいるカウンターでのんびりとワインに浸るというのも手軽な価格で楽しめるのです。
日替わりのキッシュやロールキャベツトマトブイヨンソースなど、本格的な温かい料理の用意もあるので、ボージョレ地方の新酒に浸りながら心地よいディナーを楽しむことができます。
2.「蔵直ワインの専門店 ヴィノスやまざき 有楽町店」 有楽町の隠れ家、アーチの中でワインに酔う
有楽町イトシアの地下一階という便な場所にもワインを楽しめる専門店の角打ちがあります。ヴィノスやまざきは大正2年創業の老舗酒販店。その後ワインへの切り替えを行い、現在は国内27店舗を展開する「ワインといえばやまざき」と言われるほどの人気店です。池袋や渋谷、そして有楽町など一部の店舗では店内で有料試飲のスペースがあり、まさしく角打ちを楽しむことができます。
全国でもめずらしい直輸入型専門ショップで、取り扱い銘柄は大手ビールメーカー系列や問屋を通したものではなく、すべての生産者の元に自分たちの足で訪問し、交渉し、船積みから海上輸送まで手がけているというこだわりのワイン酒販です。
有楽町は駅から地下で直接つながっていることもあって利便性が高く、それでいて心地が良い。アーチ状の屋根で「高架下」感のある空間では、ボージョレ・ヌーボーの季節は立ち飲みスペースとなり、一杯500円から楽しめます。飲んで気に入ったものはもちろん隣の小売スペースで持ち帰り可能。近所にほしいワイン専門店です。
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3.「銀座君嶋屋」 総合酒販ながら日本酒もワインもセンスが光る銘店
銀座一丁目の東京高速道路(KK線)の1階に入る銀座を代表する酒販店「君嶋屋」。ワインだけでなく日本酒やビールまで総合酒販として営業されていますが、その品揃えは個性豊かで通を魅了する銘柄ばかりです。
10時のオープンから閉店まで、奥に用意されている角打ちスペースで一杯売りのワインや日本酒を味わうことが出来ます。近所の飲食店が自店であらたに扱うお酒の選定で試飲にきていたり、近所のご隠居も昼酒を上品に楽しむような素敵な空間です。
ボージョレ・ヌーボーももちろん取り扱いがあり、数種類からの飲み比べも出来ます。一杯500円で、知識豊富な酒屋のスタッフさんと今年のボージョレのガメイ種の出来について語るのは楽しいです。アクセス抜群、雰囲気のいいお店なので、覚えておいて損はありません。