「カスレ」ってご存知ですか?
フードメディア・ディレクターの福田美佐子です。
そろそろ宴会が多くなる季節、今年はフランス南西部の郷土料理である「カスレ」をメインとしたほっこり忘年会はいかがでしょうか?
カスレは土鍋に白インゲン豆と鴨のコンフィや手作りソーセージ、塩漬け豚肉などの保存食を使って煮込む冬の料理なんです。
そんな日本では珍しいカスレをカジュアルに頂けるお店が、池尻大橋にある大皿料理と自然派ワインのビストロ「ルリイロ(+ruli-ro)」です。
古民家をリノベーションした店内は広々して居心地がいい空間。
お店は古民家をオシャレに改装しており、カフェのようなゆったりとした空間になっています。1Fにキッチンやカウンター席、2Fにはゆったりしたテーブル席があるので、大人数の宴会でもOKです。
炭火焼きの肉料理や豪快な大皿料理をみんなでシェア!
お料理はアラカルトが中心で、みんなでシェアする大皿スタイル。
ワインを飲むのであれば「シャルキュトリーの盛り合わせ」はマスト!自家製ロースハム、自家製生ハム、白レバームース、パテドカンパーニュ、豚レバーの薫製、豚タンのコンフィなどなど、どれもワインのあてにぴったり!
蓮根やかぼちゃ、ビーツ、パプリカ、牛蒡などの野菜とチーズを豪快にグリルした「焼きカマンベールとグリル野菜」。トロトロなカマンベールチーズをソースがわりに、食べ応えのあるお野菜をたっぷりといただけます。
そしてこちらのもう一つのお得意料理は、炭火焼きの肉料理。店主が肉ビストロで有名なお店にいらっしゃったので、お肉のクオリティはばっちり。「和牛ランプの炭火焼」は抜群の火入れに、シルキーで柔らかい肉質。とても繊細でジューシー、文句なしのおいしさ。
ワインはセンスのよい自然派ワインたち
ソムリエさんが選ぶワインはすべてセンス抜群の自然派ワイン。グラスワインは常に15種類ほどあり、色々試せるのも嬉しい。お値段はどれもグラスで800-1000円くらいですが、ハッピーアワー(20:00まで)だと200円も割引してくれるのでとってもお得なんです!
フランス・ロワールの微発砲ワイン「オリオニード」。シュナン・ブラン100%。ラベルのように口の中で複雑な旨味が流れ星のように生まれては消えていきます。
オーストラリアのトム ショブルックのワイン「ショブルックノヴェッロ」。ネッビオーロ、サンジョヴェーゼ、ピノノワールなど。果実を頬張って、口中からジュースが溢れ出て来る様なジューシー感。
こちらはイタリア・ロンバルディアの「バルバカルロ ロンケット」。クロアティーナ50%、ウーヴァラーラ25%、ウゲッタ15%、バルベーラ10%。芳醇な果実感と、口に含んだ時の目が詰まった旨味が素敵。
メインの「カスレ」にはシュッド・ウエストワインを合わせて
そしてメインは「カスレ」!現地でもソーセージの種類や具材の違いによって個性があるのですが、こちらでいただいたものには塩豚、鴨コンフィ、自家製ソーセージ、そしてズッキーニが丸ごと入っています。ズッキーニはフランスでは入れないので、こちらのお店オリジナル。塩豚やコンフィの脂をすった白いんげんがこってりしっかりとしているので、シャキシャキのズッキーニがさっぱりとさせてくれます。
カスレにはもちろん、フランス南西部のワインでマリアージュ!シュッド・ウエストワインのカオール「シモン ビュッセープランタン(Printemps)」。マルベック100%。ジューシーな酸やたっぷりの果実味、細かいタンニンなど全体のバランスが良く、余韻には果実の風味。自然派ワインなのでとても飲みやすく、またカスレとの相性もばっちりです。
〆のご飯もオシャレで美味しく、大満足!
「〆の炊き込み御飯(つぶ貝とブルゴーニュバター)」。炊き込みといってもフランス風で、バターとつぶ貝のコクとうまみがたっぷり染み込んでいるピラフのようなご飯。最後まで豪快なお料理が楽しめます。
大皿料理と自然派ワイン、そしてフランスの郷土料理「カスレ」で、ひと味違った忘年会を是非楽しんでください。