一風堂主催「ラーメン総選挙」堂々1位を獲得した、名店「麺屋 白神」4人目の卒業生
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のトップで紹介した『爆王』を擁する、岐阜・関市の名店『麺屋 白神』。
今回紹介するのは、その『麺屋 白神』で6年半の修行を経て卒業した木村 知史氏が、2016年10月5日に自らの出身地・岐阜市に開業した『ラーメン イロドリ』。
木村店主は6年半の修行期間、『麺屋 白神』系列各店での味作りやオペレーションはもちろん、店長業務、限定メニューの開発、同店の屋台骨である自家製麺の製麺担当、2013年の3~9月に東京・池袋【石神秀幸 厳選 極み麺selection】の第1弾として出店した『白神 池袋店』も任されるなど、常に白神スタッフの主軸の一人として活躍。
さらに、2014~2015年に開催された、「2014 第3回 力の源カンパニーpresents ラーメン総選挙」に白神グループ代表としてエントリー。日本全国のラーメン職人の他、海外からもエントリーがあったこの大会で堂々の1位を獲得、その創造力の高さを全国に知らしめた。
そのエントリーメニュー「うま味海苔出汁(のりだし)そば」は、同年5~6月の期間限定で、自身が勤務する『麺屋 白神 本店』だけでなく、全国の『博多 一風堂』22店舗でも販売され、大きく話題となった。
上の写真が、実際に『麺屋 白神 本店』で提供された「うま味海苔出汁そば」。トッピングの一つとしてポピュラーな存在の【海苔】をダシの原材料にするという斬新なアプローチが高評価に繋がったのだとか。
もちろん私も実食、当時の印象を引用すると、海苔の存在がとにかく鮮烈。フレッシュ感に満ち溢れ、雄々しい強さを持ちながらも臓腑にスッと染み入る、まるで太古の昔から身体が欲していたかのような旨みと香りが非常に印象的だった。
尚、『ラーメン イロドリ』でも2017年初頭に販売予定との事なので、今から期待したい。
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鶏節のフレッシュな香りが冴え渡る、懇親の鶏白湯ラーメン
さて、いよいよ本題、『ラーメン イロドリ』のメニュー紹介に移ろう。
木村店主が自らの店の主軸に選んだ味は【鶏白湯】ベースのラーメン。
昨今隆盛を極めるこのジャンル、シンプル故に他店との差別化が難しく、既に類型が雨後の筍の如く出店しているのが現状。
そこへ敢えて挑んだのが、看板メニューの「イロドリラーメン」。岐阜県産の地鶏【奥美濃古地鶏】がスープの主材料。鶏ガラだけでなく様々な部位を用いる事で、濃度は程々に留めながら旨みとトロミは十二分に抽出。一日寝かせた後、営業直前に【鶏節】の薄削りをふんだんに投入。フレッシュな香りと品のある甘みを移し、旨みはギッシリ詰め込みながらも重たさを全く感じさせない、キレある極上のスープに纏め上げている。
平打ち気味の自家製中太麺は、修行先・白神の専用小麦粉「北の麦味」を使用。数種類の品種をブレンドした、北海道産100%の小麦が織り成す風味の豊かさが身上。
師匠・石神氏(麺屋白神店主)お墨付きの製麺スキルで、コシ・アシのバランスが絶妙な麺を作り上げた。スープを纏っての喉越しも格別。
「鶏白湯ラーメンは食べ飽きた」という方にこそ食べて頂きたい逸品だ。
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オリエンタルな辛さと香りで魅了する、オンリーワンの汁なしラーメン
二枚看板として用意したのは、汁なしメニューの「イロドリ和えそば」。
開業前から研究を重ねていたという、辛み・甘み・コクが黄金比で調和した自家製辣油に、ソース的な使い方で少量の鶏白湯スープを合わせたタレが白眉の出来。
ラーメン用より高めの加水率で作る自家製太麺はツルツルモチモチ、噛んで良し・飲んで良しの一級品。タレをガンガン絡め取り、自らの力強い風味と融和、食べ進む毎に食欲を増進するという矛盾が、食べていて実に楽しい。
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メニューの基軸となる2品を食べ終えて、改めてその製麺スキルの高さを再認識。華やぎのある鶏白湯、香り高く旨辛な汁なし、そのいずれとも噛み合わせの不整合を感じさせない、適材適所の麺作りが行われていると判断した。
使用する小麦粉の品質の良さに甘んじず、テクニカル面でも試行錯誤。気温・湿度・粉温・水温の管理も綿密に行い、開業した今も尚、自らが理想とする味へ近付けるために研鑽を続けている。
もちろん「製麺半分・茹で半分」と言うように、営業中の麺茹でにも細心の注意を払い、ベストの状態で提供。固すぎず、柔らか過ぎず、伸びやかでハリのある麺が特長だ。
また、トレンドに敏感な店主らしく、トッピングに「パクチー盛り」(プラス150円)を設けてあり、おそらく岐阜エリアでは初の試み。先述のタレ以外に、クミンやクローブを独自の配分で調合した【自家製五香粉】とも言うべきオリジナルスパイスが入るため、アジアンやエスニックのテイストが複雑に絡み合うオリエンタルな味わいに、野趣味溢れるパクチーがこれ以上ないほど合いまくるのだ。パクチストは必食!
しっとり食感のレアチャーシューをドップリとタレに浸し、辣油とスパイスの香気を十分に纏わせておいたものに、パクチーを巻いて食べるのも超オススメ!
噛むほどに口中に広がる、色とりどりの香味と爽快感は、一度ハマるとヤミツキ必至。
都市部を中心に吹き荒れるパクチー旋風、岐阜に巻き起こすのはこの店かも知れない。
また、オープンには間に合わなかったが、同じく鶏白湯をベースにした「つけ麺」も、年末を目処に登場予定。木村店主が次々と繰り出す「彩り」から、今後も目が離せない。
営業時間:11:00~14:00、18:00~21:00
定休日:月曜
紹介しているお店はこちら!
- ラーメン イロドリ
- ラーメン 名鉄各務原線 細畑駅 徒歩15分
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