中央線は杉並区内に、高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻窪と4駅がありますが、どの街も駅周辺はそれぞれ個性豊かな飲み屋街が広がっています。杉並4駅は何故か不思議と、ターミナル駅でなくともお昼からやっている酒場が多数あるなど、独特な飲み文化が形成されています。
もともと杉並は文筆家やアーティストなどの多い文化的な地域。皆さんだいたいお酒好き。なので、創作を職とする人々が集まってくる酒場はどことなく知的な感じ。いや、知的というか、不思議な感じ?
ハマると抜け出せなくなる杉並・阿佐ヶ谷の赤ちょうちんをぜひ覗いてみてください。きっと知らない世界がみられるはずです。
1.阿佐ヶ谷「川名」 酒場ファンが通い続ける名店
焼鳥屋で、焼き台は道路に面してテイクアウト利用も多い人気店。商店街でお買い物をする人たちには、持ち帰り焼鳥のお店として認知されているようですが、飲兵衛が間違いなく心地良いと感じるムードたっぷりの飲み屋です。
焼鳥屋ですが、日替わりの大将のおすすめはぶりの刺身やさんま塩焼、天ぷらまであります。麻婆豆腐やナス味噌など炒めものも充実していて、焼鳥が看板なのですが普通に大衆割烹として楽しむこともできるのが魅力。
一番人気の焼鳥は、タレも塩も川名のオリジナルというこだわりで、味付けはおまかせで注文するのが間違いないです。ピーマンがネギマのように刺さっているのも川名の特長で、苦味と旨味の組み合わせは癖になります。
常連さんたちのお気に入り、私も大好きなグレープフルーツサワー(400円)。酒豪の飲兵衛も納得させる焼酎たっぷりの酎ハイとグレープフルーツが半分ついてこの価格。これで二日酔い知らず?
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2.阿佐ヶ谷「いっぽ阿佐ヶ谷店」 煮込みとやきとんのツートップ
2016年9月13日、高円寺の人気やきとん酒場「いっぽ」が阿佐ヶ谷に二号店をオープン。店主の針谷さんは脱サラ後、何軒か有名な居酒屋さんで下積みをしている研究熱心な方。品書きにもどことなく、いろんなお店の色がみえています。
名物は「煮込み」と「やきとん」。鍋にいれて提供される白味噌の煮込み(430円)、もつの下ごしらえがかなり徹底されていて豚もつ独特のエグみは一切なく、ふっと広がる豚もつの旨味に味噌の味がまざってこれがいい。
炭火で焼くやきとんは1本から注文できて100円。部位は種類が多く、普段からもつ焼きを食べ慣れている人でも、初めて目にする部位もあるのではないでしょうか。中野から広まった味噌味で焼くカシラが人気です。
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店名:いっぽ阿佐ヶ谷店
住所:東京都杉並区阿佐谷南3-34-9
3.阿佐ヶ谷「大衆割烹 和田屋」 家族経営のあったか酒場
家族経営、暖色照明のカウンター、壁一面の品書き短冊、新鮮な刺身に家庭的なおつまみの数々と聞けば酒場好きならばきっと行きたくなるはず。
大衆割烹の名前の通り、素敵な魚料理が普段使いの価格で並んでいます。しめ鯖にぶり大根を注文。定番の料理ですが、これが美味しかったら他もおいしいに決まっています。締め具合がちょうどいい鯖はうま味が口の中いっぱいに広がります。出汁と味付けが抜群のぶり大根。優しい味が嬉しい。
わいわいとにぎやかなお店の多い阿佐ヶ谷ですが、こんなお店でゆったりとお刺身と日本酒、カキフライとビールなんて組み合わせで自分の時間を過ごされてみてはいかがでしょう。素敵な酒場は時間がゆっくり流れています。
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4.阿佐ヶ谷「よし丸」 大ぶりふっくら腕がいい!
スターロードにわずか10席のこじんまりとした焼鳥飲み屋があります。そこは串が大ぶりで、ふっくらほくほくに焼き上げてくれる絶品の焼鳥をだしています。二人の店の方が息のあった接客と厨房を切り盛りしています。メニューは多くありません。焼鳥は名物のレバーが180円、変り種系が200円台、定番も150円ちょいと大衆焼鳥と比べると僅かに高い。でも、そんな気持ちも串がでてきたらすぐに吹き飛びます!
レバーは表面がほんのりパリっとしていて中はふっくらプリプリ、これは鶏レバーの概念を覆す美味しさ!すべて大山鶏を使用しているそうで味が濃厚です。タレの味は控えめで鶏肉の旨味を味わえるようなバランスの良さ。
なかなか入れないお店ですが、外から覗いてみて席が空いていたらひょいと飛び込んでみてはいかがでしょう。
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店名:YOSHI丸
住所:東京都杉並区阿佐谷北2-13-5
電話:03-3337-0460
5.阿佐ヶ谷「タチマチ」 一番街の先で朝までやっている広島
地元のお客さんがほとんどで、皆さん幸せそうに飲んでいます。オープンから数年ですがすっかりこの街に根をはっています。ご繁盛されているので数人で行くときは予約がいいかもしれません。おすすめは一人でふらりと立ち寄ってカウンターで飲むこと。お好み焼き屋で生ビールや酎ハイ(400円)を居酒屋価格で飲みながら、店に漂うオタフクソースの香りと鉄板の音を聞きながら焼きあがるのを待つ時間、いいものです。
広島お好み焼きは肴であって〆でもあります。直径25センチ近くあるので半分に切り分けてもらいました。焼きそばの麺は細め、上から卵を伸ばしたもの、焼きそば、トッピング、キャベツ、生地という層。
お好み焼きで飲むって個人店だとありそうで難しい。でもこんなお店を知っておけば迷うこともなくなります!
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