大阪の福島区は、かの有名な総合家電メーカー『Panasonic』の創業者『松下幸之助』創業の町としても有名な地で、商店街や環状線沿線の高架下等をはじめ、居酒屋や飲食店等がひしめくグルメスポットであり、近年では増加傾向にあるラーメン激戦地区としても有名であります。そんな数ある福島区の激旨ラーメン店の中から、ここなら間違いないというオススメのラーメン店を6店舗、ご紹介したいと思います。
1.福島区エリアのラーメン界を牽引する行列必至の人気店【ラーメン人生 JET】
大阪を代表する銘店のひとつ『きんせい』の出身である、一番弟子の山本店主は2010年に福島区で独立開業され、今日に至るまで、ラーメン屋がひしめきあう激戦地区 福島区でラーメンブームを巻き起こした火付け役的な存在。福島エリア屈指の長蛇の列を作る行列必至店です。
オススメの鶏煮込みそばは、鉢の縁に気泡が浮き立ちとろみ溢れる鶏白湯で、鶏のギュッと凝縮した甘味や旨味が詰まった醤油味の無化調スープです。濃厚でありながらもクドさや独特な臭みが全く無く、円やかな口当たりで深みあるコクが口いっぱいに広がります。小麦の香りがふわりと抜ける自家製の中太麺は、滑らかで喉越しが良く、柔らかくもしなやかなコシを持つ特性のある美味しい麺で、インパクトのあるスープにも負けない存在感があって相性抜群です。具材は、チャーシュー・メンマ・ナルト・刻み葱・三つ葉です。肩ロース肉のチャーシューは柔らかくて肉の旨味がしっかりしており、三つ葉の爽快感が良いアクセントになっております。
麺類が美味しいのはもちろん、見逃せないのがサイドメニューの唐揚げ。熱々のでっかい塊にかぶりつけば、表面はカリッカリ、肉汁ジュワッ、衣の味付けはしっかり目で、これが実に食欲を掻き立ててくれます。セットでご飯とガッツリ戴くと、あ~もう幸せ。
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2.ドロドロとした超濃厚さがクセになる豚骨らーめん【極濃拉麺 らーめん小僧】
2014年2月にオープンしてからまだ間も無い此方のお店は、路地裏の目立たない場所にありながらも、開店当初からの人気ぶりで、最近はネクストブランドとして、まぜそば専門店を立ち上げ、ますます勢いを増す、福島区きっての新進気鋭のラーメン店です。自らを「小僧」と称する店主の堀川大地さんと「小娘」の咲さんのご兄妹で営んでいられるのですが、その2人のユニークさにも是非、注目して頂きたいです。(笑)
オススメの極濃豚骨らーめんは、丁寧に焚かれた濃厚豚骨ですが、野性味溢れる様な獣臭さは抑えられており、凝縮した豚骨と随の旨味までしっかりと抽出された重厚なボディで、油っぽいクドさも無いので非常に飲み易く、タレの塩梅も良い円やかな口当たりの、濃厚豚骨のジャンルとしては珍しい背脂不使用豚骨のスープです。中太縮れ麺は縮れの弾力が強く、適度な歯応えを持たせ、濃厚なスープをしっかりと持ち上げてくれます。具材は、チャーシュー・木耳・味玉半個・刻み葱です。脂身控えめのチャーシューは、しっかりと味付けされたもので柔らかくて美味しいです。
開店当初から雑誌にメディアの露出も多く、数々の賞やカップ麺化等、鮮烈なデビューを果たした実力店ですが、今後のご活躍にも注目して頂きたいお店です。
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3.東京中華そばの雄が激選地区 大阪福島に凱旋出店【中華そば ムタヒロ】
2015年1月にオープンした此方のお店は、『中華そば ムタヒロ』@国分寺の5号店にあたります。今までにオープンしてきた系列の各店は、中華そば・鶏そば・まぜそば・味噌中華・串カツ屋等、それぞれコンセプトの違うものを専門的に提供をしているのですが、現在、出店ベースに勢いのあるGREAT SMILEグループが手掛けるお店です。8月には大阪の堺東にも出店がされたのですが、こちらの福島店は串カツと味噌中華以外のメニューが全て戴ける様になってます。オーナーの牟田さんは、全国的に有名な『すごい煮干しラーメン凪』で過去に店長まで努めた経歴のあるお方です。
デフォであるワハハ煮干しそばは、煮干しやさば節に鶏を合わせ、香味油や背脂で油分に厚みを持たせた熱々のスープ。煮干しの風味が豊かで動物系との調和がとても良く、ネガな要素であるエグミが無く、飲み干してしまう程の美味さです。『凪製麺』謹製の手揉みで不規則に捻れた太麺は、箇所によって歯応えに違いがある食感が楽しく、旨味あるスープをしっかりと乗せてくれます。具材は、豚と鶏のチャーシュー二種・一反もめん・穂先メンマ・三つ葉・海苔・刻み葱です。このピロピロでツルツルの平たい帯状のワンタンの皮の様な『凪』の名物でもある一反もめんが個性的で美味しいです。
数あるメニューの中に、今は無いかもしれませんが、マクドナルドのメニューにもある『とびっきりのスマイル』と、いうメニューが0円と、ユニークなものがあります。また、スープを飲み干し、鉢の底に当たりが出ればVIPステッカーが貰え、トッピング類を1品サービスという特典や、貯まると得するスタンプカード等とリピーター必見のお得なアイテムがあります。
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- ムタヒロ 大阪福島店
- ラーメン 阪神本線 福島(阪神線)駅 西出口 徒歩1分
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4.海鮮居酒屋が母体だからできる贅沢な海鮮ラーメン【ラーメン時々日本酒 福島壱麺】
新鮮でリーズナブルな価格で提供している海鮮居酒屋「おきゃがり」@福島が手掛けるラーメン店です。場所はホテル阪神ラグザスクエアの地下1階。初訪者には、少し分かりにくいかもしれません。豚骨と魚介の2大看板で専属の職人さん2名が各々で多彩なメニューや限定を打ち出しておられます。ランチタイムは、日替わりで内容が異なる麺類に飯類があり、夜はお酒を呑んだ〆に。またリーズナブルな価格でのおつまみやお酒も用意されているので、アテを戴きながらお酒を楽しんで、最後にラーメンを戴いたりする事も出来ます。また、スタッフの丁寧で気遣いの素晴らしい対応にも驚かされます。
オススメの海鮮塩ラーメンは、15種類の節系に鶏油を合わせた魚介清湯で、基本トッピングと毎日日替わりで異なる新鮮な鮮魚が乗ります。前回頂いた時は鮪の頬肉でしたが今回は鱧をバーナーで炙り梅肉を乗せたものが真ん中に鎮座しております。ベースの魚介出汁に揚げ葱や適度な油分が旨味に厚みを持たせており、後味は非常にすっきりとしています。麺は小麦の風味豊かな全粒粉入りの極細麺で、歯切れの良い食感にスープとの親和性と兼ね備えられたものです。
具材は、鱧・鶏ムネ肉・筍・白髪葱・揚げ葱・三つ葉です。新鮮な鱧を骨切りし、バーナーで炙った香ばしい鱧は身の弾力がぷりっぷりでとても美味しいです。
乗せてる具材だけで採算が合うのかなと思う様な贅沢なトッピングですが、そこはやはり海鮮居酒屋が母体の力なのかなと思います。ランチメニューは飽きる事が無い位の色んな選択肢があり、ランチ使いにとてもオススメです。
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5.自家製麺 無添加・無化調を独学で生み出したこだわりの中華そば【中華そば 無限】
2010年に兵庫県尼崎市より激選地区 福島区に移転された此方のお店は、岡田店主が独学で幾年も試行錯誤を繰り返しようやく納得の味に辿り着き改良したその数は100回以上という、こだわりのある化学調味料無添加のスープに自家製麺を使った、体に優しい中華そばを提供してくれるお店です。
オススメの中華そばは醤油色の濃い色合いをしたスープで、名古屋コーチンのガラを軸に、利尻昆布・日高昆布等の2種の北海道昆布と、九十九里浜産や瀬戸内海産等の4種の煮干しに、鰹・鯖・あご・海老・帆立・椎茸と天然素材を48種も組み合わせており、適度な油分を持たせた醤油味の無化調仕立てです。魚介が前面に出て鶏が下支えとなり、キリリとした醤油のカエシが、バランス良くスープと調和。くっきりとした輪郭をしており、無化調としての物足らなさを感じず、後味がとてもすっきりとしています。北海道産の2種の小麦と天然かんすいを使用した自家製の平打ち麺は、つるつると滑らかな麺肌でぷりぷりもちもちの食感と喉越しの良さを兼備した美味しい麺で、スープとの相性も非常に良いです。具材は、低温調理のチャーシュー・穂先メンマ・半熟味玉半個・刻み葱です。程良い味付けでしっとりとした柔らかいチャーシューに、とろっとろの半熟具合の味玉やシャクシャクと歯応えの良い穂先メンマと、ひとつひとつに丁寧な仕事がされています。
48種の天然素材を組み合わせる事で、しっかりとした旨味のある味わいに仕上げているが、実は体にとても優しい中華そば。渋みや甘味が程良く、甘辛く炊いた豚バラ肉がたっぷりで、ご飯がとてもススム『肉そば』もオススメです。
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- 中華そば 無限
- ラーメン JR東西線 海老江駅 2号出口 徒歩2分
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- 住所
- 〒553-0001 大阪府大阪市福島区海老江5-5-10
- MAP
6.和食の経験が活きる、独創的で斬新な一杯を放つ【烈志笑魚油 麺香房 三く】
最後の締めは、5周年を迎えたばかりの此方のお店。一般的には三く(さんく)と呼ばれているのですが「烈志笑魚油 麺香房 三く」が正式な屋号で、なんと読むか皆様ご存知でしょうか??(答えは、当ブログで(笑))
昼営業の開店時間は11:39で閉店時間が14:39。夜営業は、18:39~23:39(さんく)と屋号にちなんだ営業時間もユニークで、兎に角、スタッフ全員のおもてなしの精神が素晴らしい。温かく迎えてくれ、美味しいラーメンを戴いた後は、お見送りまでしてくれるのですが、全国を色々食べ歩いた中で、ここまでの丁寧な対応をして頂けるのは、くろく@仙台市くらいしか思い付きませんが、居心地がとても良いです。
元和食料理人という経歴を持ち、東京の『麺屋 武蔵』で修行した後に、この福島区で2011年に彗星の如く現れ、短期間で行列の出来る人気店へと導いた山本店主は、大のラーメン好きで、気になるお店が出来ると、思い立ったその瞬間に東京でもどこでも直ぐに行ってしまう程の行動力と学びたいという探究心が非常に強い方で、現在は培った製麺技術や和食の経験を活かし、此方のお店以外に饂飩を提供する『うどん 讃く』に、蕎麦を提供する『そば 山く』の二店舗も手掛けております。
オススメの『かけ』は、此方のお店のデフォルトメニューですが、素ラーメンでは無く、きちんと具材等の乗るラーメンです。風味良い煮干しや節系を中心とした軸の和出汁は、トルクフルな旨味と繊細さを兼ね備えた、滋味溢れる上品な味わいのスープです。加水高めでハリがある、ぷりっぷりの小気味良い食感をした中細縮れ麺は、小麦の風味がふわりと抜け、スープにしっかりと寄り添います。具材は、煮干し・チャーシュー・ほうれん草・白葱です。丸一匹の煮干しがど真ん中に鎮座しており、出し殻だと思いますが、そこはご愛嬌。どうですか?見た目も映えて楽しいじゃないですか?チャーシューは薄味で、肉の旨味を存分に楽しめ歯応えのしっかりとあるものです。
デフォルトメニューも充分に満足のいく品ではありますが、定期的に打ち出される珍しい限定にも多くのファンがこぞって訪れ、和をモチーフとしたこだわりの一杯に魅了させられます。