「長崎教会群」が世界文化遺産の国内候補に選ばれるニュースや、2016年10月1日からはJRグループと地元自治体が共同で展開する「旅さきはながさき」長崎デスティネーションキャンペーンが企画されているなど、注目が集まる長崎。長崎市の中心街は巨大な繁華街が広がっていて、半世紀以上続く老舗酒場がいたるところにあるような「飲み歩き」としても楽しい街です。グラバー邸、軍艦島、教会などの観光名所をめぐったら、夜は貿易都市ならではのひと味違った酒場を満喫してみてはいかがでしょう。
ちゃんぽんや皿うどん、卓袱(しっぽく)といった定番だけではない、ご当地酒場をご紹介します。
1.「花山」絶品の酢もつに五島牛、ホルモンで飲むならココ!
市中心部の万才町にある老舗ホルモン酒場「花山」。行政やシティホテルが並ぶ街の中心地にありながら、昔ながらの酒場のいい味わいを今に残す昭和酒場です。開店時間ぎりぎりまで何時間も時間をかけて下ごしらえをする究極のもつ(シロ)が看板料理。長くやっているからこその独自の仕入れルートで、銘柄牛の五島牛のモツでも日常使いの大衆価格で並びます。絶品はこだわりのシロの味をそのまま楽しめる酢モツです。独特なくせは一切なく、とにかく旨いの一言。焼いてタレで味をごまかすのではなく、ポン酢とネギ、きくらげだけで食すというもの。モツ好きをうならせる一皿です。
大将の人柄が伝わってくる丁寧な下ごしらえがされている串も1本100円とリーズナブル。冷めないようにと七輪で提供してくれます。
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- 花山
- 焼き鳥 長崎電気軌道(蛍茶屋-石橋) 西浜町駅 徒歩3分
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2.「宝雲亭本店」薄皮なのにもちもちのひとくち餃子、ニラ玉にはウスター!?
長崎の酒場めぐりで欠かすことの出来ない一軒、「宝雲亭」をご紹介します。街の人に愛され続けて50余年。長崎・銅座を代表する一軒です。地元で育まれた一口餃子とニラ玉炒めが看板メニュー。
ひとくち餃子は焼けるのはあっという間。強い火力と重い鍋蓋で密閉して焼き上げる圧力で、独特なもっちりとした焼き上がりになっています。薄皮なのにしっかり食感があり、焼き目はパリっと。全体はもちっと。噛むと中からあふれる豚の味と玉ねぎの甘さ。最初は醤油をつけずにそのまま頬張りたい。10個で420円、餡がつまっているので結構食べごたえがあります。
もうひとつの名物、ニラ玉炒め(きもにら)も必食です。レバーの入った玉子とじ風のもので、地元の人はウスターソースをかけていただきます。レバーは火が入りすぎておらず程よくぷりっと食感。玉子はほんのり半熟の部分があり、ここにソースを馴染ませて、あとは箸でざっと混ぜ込む。チョーコーソースという長崎のご当地ソースを使っていて、酸味が抑えられた醤油に近い味わいです。
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3.「とり福」半世紀愛されるご当地酒場の定番唐揚げ
2014年9月、船大工町で歴史のある酒場「江戸善」という鶏専門の酒場が後継者がいないということで惜しまれつつも閉店し、一時は消えてしまった長崎で大人気の唐揚げ。その味を復活するべく、当時のシェフが厨房に立つ新たなお店として2015年、店名新たに始めたのが「とり福」です。国産ハーブ鶏を一羽まるまる使って様々な部位を楽しめることが特長で、メインはすっきり鶏料理だけで、サイドメニューは枝豆などわずか。
唐揚げ、素揚げ、塩・タレ焼きに砂肝の串と、歴史があるからこそできる究極の専科型酒場です。骨付きの素揚げはぜひとも食べて欲しい定番料理。下味はついているものの、メインの味は塩だけ。それなのに、複雑に絡み広がるふくよかな味わいが特長です。
唐揚げは骨あり、骨なしと選べ、どちらにするかは好みが別れるところ。小骨の周辺、リブやサイなどの部位がある旨味の強い部分が使われている骨ありのほうがビールと合うように思いますが、いががでしょう。ここでもやっぱりチョーコーソースが登場します。唐揚げにソースと言う組み合わせが長崎らしさです。
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- とり福
- 串揚げ 長崎電気軌道(西浜町-正覚寺下) 観光通駅 徒歩2分
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