今年4月開局した渋谷区のコミュニティFM『渋谷のラジオ』(87.6MHz)。その中で毎週金曜14時から放送される番組『渋谷のぐるなび』では、毎回1名のメシコレキュレーターさんをお招きし、渋谷区の美味しいグルメ情報についてお話を伺っていきます。当サイト・メシコレでも、ラジオでお話しいただいた内容を毎週ダイジェストでお届けしていきます。
今回は、6月29日に第12回ゲストとしてお招きした、餃子キュレーター『塚田亮一さん』の回をお届けします。
『渋谷のラジオ』
https://shiburadi.com/
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第12回ゲスト:塚田亮一さん(餃子キュレーター)
MC)本日は「東京餃子通信」というサイトを運営されている、餃子キュレーターの塚田亮一さんをお招きしています。早速ですが、東京餃子通信について、簡単にご紹介いただけますか?
塚田)私が食べ歩いている餃子について紹介している、食べ歩きレビューサイトです。もう6~7年運営しており、餃子だけで1,000件以上の記事があります。
MC)一人で運営されているのですか?
塚田)今は2人体制でやっています。東京のほうは私が1人で書いており、関西の方に関西の餃子を紹介してくれる担当が1人います。
MC)そもそも塚田さんは、どのようにして餃子を食べ歩くようになったのですか?
塚田)元々は、実家がむちゃくちゃ餃子を作る家庭だったんです。家餃子でずっと育って、誕生日といえば餃子、運動会が終わったら餃子、そんな感じでした。そのため、仕事を始めてからも、家で自分で作ったり、どこかへ行ったら餃子を食べるということをやっていたんです。
MC)なるほど。
塚田)それで、Twitterが出始めた7~8年ぐらい前に、Twitterに食べた料理をアップしていたんですが、自ずと餃子比率が高くなってきて、次第に餃子好きの方が「ここの餃子おいしいよ」と教えてくれるようになったんです。それで実際に紹介してもらったお店に行ってみると、これが美味しくて。自分が今まで食べていたものとは全然違う専門店の餃子というものがあることを知り、それでハマって「餃子なう」と頻繁につぶやくようになりました。
MC)ブログではなく、Twitterがきっかけだったんですね。
塚田)Twitterだけに書いているともったいないので、後にブログを書くようになりました。餃子だけのブログを書いているという人は当時いなかったので。
MC)そういった経緯で始まって、今ではテレビにも出演されるほど有名になられるというのはすごいですね。
塚田)昔から凝り性で、ハマったら色々やり始めてしまうんですよね。
MC)普段の食べ歩きは、土日が中心なんですか?
塚田)仕事で外に行くときも結構あるので、その先でランチで食べたり、夜食べたりということが多いですね。
MC)自宅でも餃子を作られるんですか?
塚田)週末に結構作ったりしますね。
MC)そうなんですね。あと、記事を読ませていただいて気になったのが、餃子とビジネスの関係という話で。ビジネスマンは餃子が大好きと書かれていたのですが、餃子が仕事に役立ったこともあるのですか?
塚田)会社の偉い方やご年配の方で、餃子が好きという方は結構いらっしゃるんですよ。そういう方をお誘いするとき、餃子が美味しいお店には詳しいので、行きませんか?とお誘いすると基本断られることはないですね。
MC)確かに餃子が嫌いな人って聞いたことがないですもんね。
塚田)餃子を食べているときに、結構お話をする時間も取れるんですよ。ラーメンだと食べてすぐ帰らなければいけないという感じがしますし、逆にお寿司や焼肉だとお値段も張るので。餃子だったら気楽に誘いやすいということもあって、意外と使えるなと思っています。
MC)確かにそうかもしれないですよね!ぜひビジネスシーンでも『東京餃子通信』を参考にしていただいて。それでは早速、渋谷区のお店をいくつかご紹介いただきましょう。
テーマ1:「鉄板のお店」
塚田)まず鉄板のお店としてご紹介したいのが、「九州藩」です。渋谷の西武百貨店の裏辺りにあって、元々は銀座にもあったお店です。東京で1、2を争う昔からある九州居酒屋なんですよ。
MC)ここは九州の鉄鍋餃子が食べられるお店なんですよね?
塚田)はい。本場・博多と同じようなクオリティの餃子が食べられるお店ですね。
MC)この鉄板餃子は、九州の形式なんですか?
塚田)そうですね。博多とか北九州とか、その辺ですね。一口サイズで、柚子胡椒をつけて食べると美味しいんです。
あと、炊き餃子というものが九州で流行っています。水餃子ではなく、お鍋で炊きあげる形式です。餃子の餡はコリコリした鶏の軟骨が入っていて、お出汁と一緒に食べるんです。
MC)水餃子とは違うんですか?
塚田)水餃子は茹でて火が通ったら完成ですけど、炊き餃子はスープを皮に染み込ませるぐらいグツグツ煮込んでから出すというところが違いますね。
MC)家で水餃子を煮込んだりすると、バラバラになって崩れてしまいますよね。
塚田)そうならないように、厚めの皮で崩れないように作っていますね。
MC)なるほど。こちらのお店の炊き餃子や鉄鍋餃子は注目ですね!続いて、知る人ぞ知るお店をお願いします。
テーマ2:「知る人ぞ知るお店」
塚田)按田餃子(あんだぎょうざ)という代々木上原のお店をご紹介します。こちらは水餃子のお店で、ちょっと変わった薬膳などを効かせて、体に良い水餃子を出しているお店です。
MC)お店の門構えとも雰囲気ありますね。
塚田)そうですよ、可愛らしい感じです。お店の中に入ると、色々な漢方系の朝鮮人参などが漬け込まれた瓶が並んでいます。
MC)シンプルだけど、異国情緒あふれる雰囲気ですよね。
塚田)皮にも特徴があって、小麦ではなくてハトムギを使っていて、さらに周りの殻がついた状態で挽いているので色が茶色っぽいんです。健康にも良いそうです。
MC)すごく美味しそうですね。
塚田)餡も変わったものが結構入っていて、きゅうりが入っている餃子やザーサイが入っている餃子もあったりします。
MC)なるほど。見た目もすごく気になる形状ですね。普通の餃子と食感も違うんですか?
塚田)見た目は帽子みたいな形をしていますよね。歯ごたえがちょっと違っていて、もちもち感というより、蕎麦などに近い食感ですね。
MC)すごい美味しそう。こういった薬膳っぽい感じの料理、体に良さそうで、女の子も好きですよね。私もぜひ行ってみます。では最後に、注目の新店をお願いします。
テーマ3:「注目の新店」
塚田)表参道の餃子バー「GYOZA BAR Comme a Paris (ギョウザバーコムアパリ)」です。最近、バルスタイルの餃子屋さんが増えているんですよ。
MC)場所はどの辺りですか?
塚田)青山学院の裏辺りですね。餃子はビールとの組み合わせが鉄板と思っている方が多いと思うのですが、このお店の餃子はワインとの相性がよくて、ちょっと肉感の強い焼き餃子なんです。そこにトマトベースのソースや白味噌とバジルのソースなどをつけて食べたりと、味を変化させて楽しめるというのが面白いですね。
MC)見た目もお洒落ですもんね。こちらのお店も女子が大好きそうですね。
塚田)最近はこういうちょっとお洒落な餃子屋さんが増えてきていますね。
MC)全国的にも増えているんですか?
塚田)そうですね。ワインやシャンパンなど、ビール以外の飲み物と合わせても美味しく食べられたり、女性を狙ってニンニクをいれないで匂いが残らないようにしているお店もありますね。
MC)ニンニクが入っていない餃子もあるんですか?
塚田)実は、中国の餃子もニンニクを入れないんですよ。
MC)そうなんですか!?
塚田)昔日本に餃子が入ってきたとき、当時は肉の状態があまり良くなかったので、臭み消しでニンニクを入れたんです。なので、美味しい肉だったら別にニンニクを入れる必要はないんですね。
MC)なるほど!必ず香草やニンニク、ニラとかを入れるものだと思っていました。
塚田)中国では餃子にニンニクは絶対入れないですね。
MC)そうなんですね。あと、こちらのお店には、もち米しゅうまいやオニオングラタンスープなど、他にも変わったメニューもあるんですよね?
塚田)はい。オニオングラタンの中に餃子が入っているこちらのお料理も美味しかったですね。
MC)なるほどね、このお店も女性を連れていくと良さそうですね。
まだまだお話を聞き足りないのですが、そろそろお時間となりました。本日のゲストは塚田亮一さんでした。塚田亮一さんにご紹介いただいているお店についてもっと知りたい方は、ブログやメシコレを是非ご覧ください!
▼塚田亮一さんのブログはこちら▼
http://www.tokyogyoza.net/
▼塚田亮一さんのメシコレ記事はこちら▼
https://mecicolle.gnavi.co.jp/curator/tsukadar/
『渋谷のぐるなび』では、今後もメシコレのキュレーターさんを毎週ゲストとしてお招きし、渋谷の美味しいお店をご紹介していきます。
次回は、ラーメンに詳しいキュレーターの『田中一明さん』をお招きし、渋谷の美味しいラーメンをご紹介いただきたいと思います。来週もお楽しみに!
▽その他の渋谷のラジオの模様はこちら
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