北海道にいったら蟹や帆立などの海産物や乳製品、そしてジンギスカンと食べたい料理がいろいろありますよね。せっかく食べに行くのだから名物料理を楽しみたい。ですが、実は地元では鶏料理が郷土の味として根付いていることをご存知ですか?
北海道は各地にそれぞれの名物鶏料理があります。今回はそんな北海道ならではの個性的な鶏料理で飲める酒場を3軒ご紹介いたします。
観光地をめぐるだけでなく、ぜひ地元に根づいた酒場で飲んで食べて、土地を感じてみてください。
1.「キィー」 札幌・大通で愛され続ける名物の手羽先
名物、手羽先のお店です。ものすごいボリューム。しかも肉厚でぷりっぷり。よくある手羽先よりも一回りも二回りも大きな、かなり立派なものです。
皮はぱりっと、身はジューシーで肉汁がじわっと口の中に広がります。独特な甘辛い味付けで香辛料も効いていて、こんなにボリュームがあっても食べ飽きることがありません。ひとつ食べ、もうひとつ食べ、そろそろ満腹だからやめておきたいと考えながらも、さらに手が伸びてしまう魔法の手羽先です。
これは流行るわけですよ、くせになる美味しさ、そして飲んで食べてもお財布に優しい価格設定。いままでの手羽先の概念が覆るとにかく素晴らしい逸品。
創業から50年、いまも夜9時頃まで行列が続く札幌市民の定番酒場です。札幌ですので、やはりビールはサッポロで。
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2.「三船」 岩見沢の鉄道マンが守る名酒場で美唄焼き鳥
岩見沢は北海道が炭鉱で栄えていた時代、道内各地から採掘される石炭を輸送する貨物列車の巨大な操車場があった鉄道の街。石炭輸送がなくなり、かなり縮小されたとはいえ、いまでも北海道を代表する鉄道の基地です。そこで働く鉄道マンの胃袋を支え、彼らが通い続けて守ってきた味がこの美唄焼き鳥です。
串は「正肉」と「もつ」の二種類のみで、一人10本(1本100円)からの注文になります。美唄焼鳥は名前通りの鶏肉で、味付けは塩だけ。
もつはハツやレバ、ちょうちんなど色々なものが混ざっています。どれも旨味が強く鮮度の良さが感じられ、その余韻に合わせてビールをぐいぐいと飲みたくなる素晴らしいもの。都市部で食べる焼鳥は別物、こんなにパワフルな食べ物だったのかと感動します。
焼鳥の〆として用意されているのがかけそば(300円)。出汁はまるでラーメンのような鶏出汁の醤油味。大量の鶏もつを茹で上げるときにでる出汁をつかったもので、大量に焼鳥が売れていくお店ならではの個性的な蕎麦。これがもう逸品!
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3.「若鶏時代 なると本店」小樽の街で、 北海道鶏の半身揚げ発祥の店は60余年
全国的には小樽はお寿司の街として有名で、寿司屋通りなんていう名前の道まであります。私ももちろん小樽に行ったら必ず寿司店をいくつか梯子して飲み歩くのですが、郷土の味といえば別にもう一つあるのです。それが若鶏半身揚げ。若鶏を半身ごとまるっと揚げる食べ物の発祥のお店と言われる「若鶏時代なると」は1952年の創業です。
手羽をちぎり、むねを食べ、ももは皮から食べていく。ふぅ、満腹になってきた。でも手が止まらなくなる美味しさ。ビールがぐんぐんと進みます。定食で半身揚げ定食なるものがありますが、これらご飯をあわせるとか、お腹に入りきれないのではないかと。道内産の半身は、一日に何百と売れていくそうですが、それだけ取引があるといいものが仕入れられるようで、サイズだけでなく、締りのある実にいい鶏です。北海道限定のビール「サッポロクラシック」がぐいぐいと進みます。