１．【京都】無化調ながら線の細さを感じさせない、力強い鶏清湯醤油「らぁ麺 とうひち」

前回、京都編でもご紹介させて頂いている此方のお店は昨年の3月20日、そう私の誕生日（←全く関係ない）にオープンし、開店当初から話題のある新店です。店主の袖岡氏は京都の人気銘店「京都千丸しゃかりき」出身の方。6年間ほど務めた後に、関東の有名店から学んだ清湯を極め、一躍脚光を浴びる新規気鋭店です。

 オススメの鶏醤油らぁ麺は、キリっした香り高き生揚げ醤油に、丹波黒どりに名古屋コーチンを使った鶏清湯醤油。出汁は力強い鶏の凝縮した旨味と、更には鶏油により増すコク、上質なブレンド醤油のキレと上品な味わいがバランス良く同居した無化調スープです。その出汁の厚みに線の細さを全く感じさせないくっきりとした輪郭は、力強ささえ感じます。小麦の風味が豊かで無添加の自家製麺は、艶やかな麺肌でツルツルと喉越しも良く、モチッとしたコシの強い歯応えのある麺です。低温調理の豚肩ロース肉と鶏ムネ肉に、鰹の風味付けされた材木メンマとトッピングにも丁寧な仕事が施されており、有料トッピングのワンタンもマストアイテムです。新店とは思えない程に完成度が高く、もはやルーキーとは思えない実力店です。

ブログ：http://kazuakimoichi.shiga-saku.net/e1185634.html　

２．【滋賀】湖西NO.1から滋賀NO1へと邁進する濃厚豚骨「ラーメン 与七」

2011年12月に大津市今堅田にて創業され、昨年には同市膳所に、今年2月には南草津に出店と瞬く間に現在3店舗を構えており、滋賀県で今、最も勢いのある豚骨専門店です。店主の川村さんは無鉄砲系列『しゃばとん』出身の方で、お越しになられるお客様一人一人の意見を聞き出し、改良に改良を重ねたスープが多くのファンを掴んでいるのですが、ホスピタリティーが非常に高いのも人気を得ているひとつではないでしょうか。

人気NO.1のとんこつは、羽釜を用いて高火力で丁寧に炊きだした濃厚豚骨でギュッと濃縮された豚骨の旨味が詰まったもの。上質な国産豚を使用する事で雑味や独特の臭みも無く髄の旨味をしっかり感じられる重厚な骨格のスープです。濃厚豚骨ではありがちな過度な強さのカエシですが、尖がりや強さの無い、非常に円やかな口当たりです。これに合わせたもっちりとした中太麺が濃厚なスープをしっかりと持ち上げてくれ、啜ると唇の周りがテカテカになる程、コラーゲンも豊富です。サイドメニューである唐揚げも人気があり、セットメニューもありますので是非ともセットでいただいて欲しいです。

ブログ：http://kazuakimoichi.shiga-saku.net/e1041784.html　

３．【大阪】土地柄を考えても有り得ない価格で提供しているハイコスパのお店「中華蕎麦 葛」

フレンチ出身の方で某有名ラーメン店の経験もある方が昨年8月25日に開業し、オープン当初から話題沸騰の行列必至店。この立地にして１杯５５０円からと、ハイクオリティにしてハイコスパの素晴らしいお店なんですが、ビジネス街の一角にあり、並ぶ時間を考えると車で訪れるより交通機関を利用した方が賢明です。

オススメのあわい蕎麦は、ハンドブレンダーで攪拌したブクブク泡系のクリーミーな鶏白湯に、バジルオイルを合わせた斬新な一杯。「みつ葉」@富雄より少し軽い感じがするも、充分な旨味と鶏由来の甘味に豚かな？？ 軽やかながらもコクに深みがあります。その「みつ葉」にニアな味わいをベースに、フレッシュなバジルの香りが立ち、非常に滑らかな口当たりの良さと、洋風を思わせる様な個性豊かなスープです。麺は、麺屋棣鄂謹製で低加水の中太ストレート。小麦の風味が豊かで、しなやかなコシのある食感。スープとの相性も◎ですね。具材は、低温調理のチャーシュー・微塵切りの紫玉葱・刻み青葱と見た目は控え目なビジュアルですが、価格から考えると十分な内容ではあります。

『葛』流ローストポーク丼は、たっぷりと入った低温調理のチャーシューと、それに良く合うステーキソースの様な玉葱ソース・バジルオイルにホワイトソースが彩り良く綺麗に掛けられた、洒落た丼です。真ん中に鎮座した卵黄を割って、ご飯に絡めながら食べるとめっさ美味い！肉120gにご飯が200gと、なかなかボリュームがあります。現在はハーフサイズもあるそうですよ。

ブログ：http://kazuakimoichi.shiga-saku.net/e1190789.html　

紹介しているお店はこちら！
店名：中華蕎麦 葛
住所：大阪府大阪市西区阿波座1-12-21 喜多ビル１F
電話番号：非公開

４．【奈良】全国を駆け巡った元ラヲタの渾身の一杯「麺食堂88」

元ラヲタがラーメン店を開業する話は、よく聞く内容ですが、全国の色んなラーメンを食べ歩いた高田さんは私の古くからの友人で、サラリーマンを退職後に製麺学校で学び、自分の食べ歩いた中でやりたいと思ったラーメンを提供している新進気鋭のお店です。

 オススメの特製中華そばは、鶏×魚介の清湯醤油。ふくよかな鶏の旨味に仄かな魚介香る出汁が下支えとなり、渋みのあるキリリとした醤油と仄かな生姜の香りがバランス良く合わさったもの。鶏油の効かせ方も良く、非常に飲みやすい絶品スープです。瑞々しく艶やかなフォルムの、しなやかなコシが感じられる自家製の平打ち麺は、喉越しも良く、小麦の風味が非常に豊かです。具材は、レアチャーシュー･メンマ･白髪葱･刻み葱･海苔です。レアチャーシューは、厚みがあり、噛み応えと肉の旨味がしっかりと感じられる逸品。

開店から間もなく2年を経とうとする現在は、細部に至るまでビルドアップされており関西ではあまり類を見ない、個性溢れる一杯です。

ブログ：http://kazuakimoichi.shiga-saku.net/e1045747.html　

５．【兵庫】自家製麺に無化調スープの拘りを持つ『和海』の２号店。「ラーメン専門 和心」

こちらは、2015年の2月6日に阪急 武庫之荘駅付近にオープンをした、同市内にある行列人気店『和海』の2号店にあたり、店長さんは、尼崎の銘店『和海』でお務めされた方です。メニューは、追い鰹醤油らーめん・追い鰹醤油ちゃーしゅーめん・追い鰹すだち醤油らーめん・追い鰹すだち醤油ちゃーしゅーめん・（すだちは、1日20食限定）・煮干しブラック・煮干しブラックちゃーしゅーめんに、替え玉とご飯類となります。面白いのは、麺の茹で具合は固めをお断りが多いのに、替え玉は固い細麺専用で、かため・バリカタ・粉おとし以外は逆にお断りだそうです。また、卓上には箸とかが置いて無く、座っているカウンターの引き出しから自身がセルフで取り出すという変わったスタイルで、この辺りに遊び心がありますね。

オススメの追い鰹醤油らーめんは、雪平鍋で温める際に加える追い鰹と香味油が、くっきりとした醤油とベースの鶏ガラ×昆布出汁のコクに深みを与え、その旨味の線に細さを全く感じさせない、厚みある味わいの無化調スープ。麺は、自家製の平打ち中太麺。モッチリしたコシのある歯応えで、喉越しも良好で風味も良く、スープがしっかりと絡みます。具材は、低温調理のチャーシュー・レッドオニオン・車麩・刻み葱です。赤身の多い肩ロース肉は、柔らかくて肉の旨味がギュッと詰まっており、スープが染みた車麩もいいですね。

最後はサイドである、〆ちゃーしゅーごはんで、茶漬け風に残ったスープを余す事無く頂く事が出来るのですが、大半のお客さんが注文されている様で、この食べ方がオススメ。

ブログ：http://kazuakimoichi.shiga-saku.net/e1137466.html　

紹介しているお店はこちら！
店名：らーめん専門 和心
住所：兵庫県尼崎市南武庫之荘1-22-23 プラザ8番館1F
電話番号：非公開

６．【和歌山】豚骨醤油文化 和歌山で透き通った無化調ラーメンを提供するお店「らぁめん たんぼ」

2014年にオープンしたばかりの此方のお店は、付近は見渡す限りたんぼという場所にぽつんと位置しており、スナックビル的な敷地内にあるお店です。店主はとても親切な方で、到着が早かったので開店よりだいぶん早い時間に店内で待たせて戴けました。店内は白を基調とした清潔感のある内装で、カフェ風の落ち着ける空間です。

オススメの塩らぁめんは、淡海地鶏の丸鶏、ガラを軸にヒネ鶏に豚ガラや香味野菜や魚介とふんだんな食材を使用したスープで、初め塩が立つが啜る毎に丸みのある輪郭へ変化。無化調ながら出汁そのものに線の細さを感じないふくよかな旨味があり、柚子の爽やかなアクセントもいいです。「麺屋 棣鄂」謹製の中細ストレート麺は、麺肌が滑らかで喉越しが良く、適度のコシがある低加水の風味良い麺です。

豚骨醤油（井出系）や醤油豚骨（車庫前系）が主流の和歌山ラーメンの文化で、無化調の清湯系は一際目立つ内容というか目新しいもので、しかも完成度の高い一杯。御坊方面ではピカイチの印象でした。

ブログ：http://kazuakimoichi.shiga-saku.net/e1172231.html

▼他のラーメン特集の記事もチェック！

特集：全国のマニアがガチセレクト！今注目のラーメン屋まとめ
https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/8671/?from_article