東京有数の観光地になった「お台場」。商業施設「アクアシティお台場」5階に2005年に開館したのがラーメン集合施設「ラーメン国技館 東京場所」。近年はフードコートスタイルの「ラーメン国技館 ご当地麺祭り」として営業していたが、2016年4月22日に「東京ラーメン国技館"舞"」として全面リニューアル。BGMや内装に和の雰囲気を漂わせて、外国人観光客にも楽しめそうな雰囲気。全国の人気ラーメン店5軒が並んでいる。内覧会にご招待いただいたので、全5軒のラーメンを「辛口」という観点で紹介させていただきます。
1.北の味噌の味わいを辛さで楽しむシビレ味噌らーめん!「札幌 みその」
ラーメン国技館に入ってすぐ右手に店を構えている「札幌 みその」は、「けいすけ」グループの店で、現在札幌市手稲に本店(2011年開店)を置き、「札幌らーめん共和国」にも出店している。もちろんお台場でも、中華鍋を勢いよく振ってモヤシを炒める札幌ラーメン伝統のスタイル。創業120年という北海道の老舗味噌もブレンドした「最北端味噌」を使った「味噌らーめん」を看板にしている。
写真は「シビレ味噌らーめん」。山椒などをたっぷり加えたラー油をかけていて、辛さと痺れのインパクトがかなり感じられる。カネジン食品の中太麺も札幌ラーメンらしさを表現している。軽く燻製の香りを感じるバラ肉チャーシューも食べ応え抜群。柚子の欠片が香りを加えているのも嬉しい。卓上には調味料だけでなく、口の中をさっぱりさせる「もやしナムル」と、辛さを更に増す「ニラ辛ニンニク」も置かれているので活用したい。
もちろん辛さ控えめの「味噌らーめん」や、「醤油らーめん」「塩らーめん」もある。チャーシューに目玉焼きを乗せた「手稲ライス」や「ソフトクリーム」など、サイドメニューやデザートにも注目したい。
紹介しているお店はこちら!
店名:札幌 みその
住所:港区台場1-7-1 アクアシティお台場5F
電話番号:03-6426-0255
2.つけ麺ブームを切り拓いた名店が更なる高みへ!「頑者 NEXTLEBEL」
2000年に川越市で開店した「頑者」。自家製太麺の美味しさを存分に楽しめるつけ麺が人気を集め、2000年代前半の「つけ麺ブーム」を牽引する存在に。新横浜ラーメン博物館にも出店していた。今回の出店では、本店とは異なる濃厚豚骨魚介ベースのつけ麺「ネクストレベル」を提供している。
写真の「特製辛つけめん」は、その濃厚な豚骨魚介味に、唐辛子などをたっぷり感じる辛味油をプラス。太ストレート麺が力強くつけ汁をまとい一気に啜れる。この麺は、創業時から変わらず自家製で、川越からお台場に運んでいるから驚く。炙ったチャーシューのインパクトも嬉しい。
また、お台場限定の「特製濃厚海老豚骨つけめん」も用意している。海老の香りと旨みが強く出ていて、濃厚な豚骨にも負けないインパクトがすごい!
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店名:頑者 NEXTLEBEL
住所:港区台場1-7-1 アクアシティお台場5F
電話番号:03-3529-1154
3.東京を代表する、醤油ラーメンの王道を行く人気店!「せたが屋」
2000年に創業し、「環七を制したラーメン店」との異名と共に海外にも進出する「せたが屋」が、ラーメン国技館に登場。写真は基本の醤油味に味玉と海苔をトッピングした「のり玉らーめん」。澄んだスープの中には煮干や鰹節などの香りが感じられ、すっきりした口当たりの中にクセになる後味を楽しめる一杯。この店のラーメンには「辛口」メニューはないが、卓上の「ガツンカレー」と名付けられた粉をスープに入れると独特な辛味を楽しめる。
お台場限定メニューとして「鯛だし香る塩らーめん」も用意。鯛の旨みを感じる濃い出汁を活かした塩ラーメンは、せたが屋らしさを活かしながら新しい味わい。
紹介しているお店はこちら!
店名:せたが屋
住所:港区台場1-7-1 アクアシティお台場5F
電話番号:03-6380-7236
4.信州にラーメンブームを起こした鶏白湯が登場!「気むずかし家」
長野市の本店は2002年に開店し、まだその名前がなかった頃から「鶏白湯ラーメン」を提供してきた。東京では「烈士洵名」「魚雷」「悪代官」「チラナイサクラ」を開店した実力派グループ「ボンドオブハーツ」の代表ブランドが、東京に初開店。
今回お台場限定メニューとして登場したのが「濃厚鶏担々麺」。鶏白湯のまろやかなスープに胡麻ダレを加え、ラー油や辛味を加えた挽肉でインパクト溢れる一杯に。大ぶりに切ったネギがスープに調和していて、濃厚なスープのアクセントになっている。
基本メニューの「鶏白湯らーめん」には、鶏白湯に魚介ダシが加えられていて、見た目よりもさっぱりしながら、満足度の高い後味が楽しめる。
紹介しているお店はこちら!
店名:気むずかし家
住所:港区台場1-7-1 アクアシティお台場5F
電話番号:03-6426-0577
5.名古屋の新名物に「納豆入り」の新作も!「台湾まぜそば はなび」
※[編集部追記]こちらのお店は閉店しました。
ここ数年、東京でもブームの「台湾まぜそば」の発祥店が、2008年に開店した「麺屋はなび」。名古屋名物の台湾ラーメンを作ろうとして、辛口のミンチ肉を使った「台湾まぜそば」を考案し、一気に名古屋の名物メニューになった。
具の組み合わせで楽しめるのも台湾まぜそばの醍醐味の一つ。お台場限定メニューとして登場したのが「納豆台湾まぜそば」。ミンチ肉、卵黄、ネギ、ニラ、海苔、魚粉に、希望すればニンニクも加えられる「台湾まぜそば」に、ひきわり納豆をプラス。決して量は多くないが、かき混ぜてみると納豆のインパクトの強さに驚かされる。麺を食べ終わった後は「追い飯」と呼ばれる少量のご飯を入れて、タレや具まで完食するのが台湾まぜそばのスタイル。
本店とは異なり「まぜそば」にメニューを絞っているが、「カレー台湾まぜそば」や「担々まぜそば」などとメニューは豊富。1年間の期間限定出店なので、早めに食べてみてほしい。
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店名:台湾まぜそば はなび
6.博多ラーメンの人気店が堂々登場!「二代目 博多だるま」
九州からは、博多ラーメンを代表して海外にも進出する人気店「博多だるま」が登場。豚骨の旨みをしっかり入れ込んだ白濁スープに、細ストレートの低加水麺が入る博多ラーメンの定番スタイル。炙りトントロを使ったお台場限定メニューなども用意している。
辛口メニューとしては「旨辛ラーメン」を用意。だるまの豚骨スープをベースに、さっぱりした「辛味油」をたっぷりとプラス。お茶漬けでおなじみの「ぶぶあられ」も乗せた事で、辛さに強弱をつけたアクセントも感じ取れる。
博多の極細麺という事もあり、提供まで時間がかからないのもポイント。ラーメンイベントや先日発生した熊本地震での炊き出し活動でも「美味しいラーメンを待たずに提供する」ポリシーが貫かれている。お台場でも比較的待たずに本格的な博多ラーメンが堪能できるはず。
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店名:二代目 博多だるま
住所:港区台場1-7-1 アクアシティお台場5F
電話番号:03-5500-3211