新宿駅直結の複合施設NEWoMan(ニュウマン)が3月25日に第1期オープンしました。
新しい女性像を提案するルミネの新業態です。
その中に『SALON adam et rope(サロン アダム エ ロペ)』が展開する『SALON BAKE & TEA(サロン ベイク&ティー)』があります。
お食事もアフタヌーンティーも体験できるフランスのサロン・ド・テの文化をイメージしたカフェレストランです。ランチタイムには70分制のスイーツオーダービュッフェをされています。まずは、スタッフの方に案内されてスイーツの全ラインアップが並ぶディスプレイコーナーへ。
カラフルなトレイに盛られた、小さなスイーツたち。ひとつひとつ、あしらいにアイデアや工夫が見られ、どれもこれも、ほんとーうっに、可愛い。見惚れてしまいます。
スタッフの方に商品説明をいただきながら、オーダーを決めて、席に戻ります。追加は都度お願いできますので、ご心配なく。
『SALON BAKE & TEA』のスペシャリテ(看板商品、おすすめ)はトロペジェンヌ。
フランスのプロヴァンス地方のブリオッシュ生地とクリームのお菓子です。味わいはチョコレート、抹茶、ストロベリー、バニラの4種類があります。
ブリオッシュ生地はさっくりと焼き上がり、サンドされたカスタードクリームと苺のグラスと容易に混ざり合います。苺のグラスがとっても果実味豊かなので、そのみずみずしい味わいであっという間に食べきってしまいます。ブリオッシュ生地に塗られているハチミツの香りが時折、鼻先をくすぐります。
「フレジェ」
フレジェは日本でいう苺のショートケーキのようなフランス菓子。それを『SALON BAKE & TEA』では、グラススタイルに昇華。
バニラビーンズを加えた生クリームと苺のコンポートが層になっています。
中央部にはビスキュイがコンポートに浸かった状態で入ります。TOPに飾られた細いメレンゲが繊細さを演出していて素敵です。
「カスレット」
ブランド名の『SALON』の゛S゛があしらわれたこちらのスイーツは、シュークリームです。
クランブルを乗せて焼いたシュー皮。その内側にカスタードクリームを詰めたら裏返して表面をキャラメリゼ。これがパリッ、バリッ、カリッと美味しい。キャラメリゼを割るとクリームが溢れ出します。クリームに併せてベリーのコンフィチュールも入っています。キリッとした酸味を感じるコンフィチュールは、柚子を加えているからだそう。シュー皮のクランブルやキャラメリゼの円周に付いたザラメがゆるめのクリームと対照的で楽しい食感です。
「サントノーレ」
シュークリームを積み上げるフランス菓子のサントノーレが『SALON BAKE & TEA』ではシューの代わりにプチマドレーヌを使われているのです。土台は塩を利かせたサブレでそこにホワイトチョコレートのガナッシュクリームを絞りマドレーヌを置いています。あしらいにエルダーフラワーと金箔がのって華やかに仕上がっています。
「コーンのスコーン」
コーンブレッドが入っていて微細な粒子を感じる食感。コーンつながりでポップコーンがのるというこじゃれた演出がたまらなく可愛い。キャラメルのシュガーコーティングです。
「レアチーズケーキ」
こちらもグラス入りでヴェリーヌ風。レモンとライムのソースと皮のすりおろしが爽やかな酸味を感じさせます。ケーキのときに土台になるクッキー部分は、とても細かく粉状になって入っているので、チーズクリームが絡まり、さくりと食べられます。
スイーツばかり食べ続けられない、という方にはサラダとのセットもありますし、サレ(塩味)系として、キッシュがビュッフェにならんでいます。パータフィロ(薄いパイ生地)に包まれたキッシュ。味は「ベーコンとポロ葱」と「ほうれん草とホタテ」の2種があります。四角形に焼き上げられた卵生地とその他の具材をフィロで包んで焼いています。
ビュッフェにはお紅茶がセットです。こちらのお紅茶のラインアップは、なんとフランス発のティーメゾン『THE O DOR』なのです。全部で10種類。まだ日本での取り扱いが少ない『THE O DOR』。ここまで揃うのは初かもしれません。南部鉄器でサーブされます。私はたまたま地味色でしたが、カラフルなバリエーションがあります。『THE O DOR』の茶葉も鉄器にカップも隣接のショップで購入が可能です。
「自由が丘ベイクショップ」などをディレクションした浅本充氏をフードディレクターに迎えられています。ですから、焼き菓子を活かしたガトーが多いです。しかも活かし方がほほぅとため息ついちゃうくらい素敵なアイデアばかりなのです。ケーキに比べて地味と言われがちな焼き菓子をここまで華麗に、そして楽しく魅せるところが素晴らしいです。