日本酒の肴に旬の食材と数々のこだわり料理が楽しめる「旬味 いやさか」
呑兵衛の聖地、十三。
駅前の、大衆居酒屋が林立する猥雑な雰囲気はもちろん大好きなんだけど、今回は、少し落ち着いた感じで。
阪急十三駅東側、十三駅前通商店街を歩いて途中、通りを左に折れたところ。一筋駅寄りの通りは賑やかなんだけど、この筋はマンションなどが並び一気に静かになる。ここに、白い暖簾に杉玉。
「旬味 いやさか」だ。
中に入ると、左側に厨房と、横一のカウンターが8席。右手には4人掛けテーブル席が2つ。奥には、10人前後入れる個室の座敷席がありますなぁ。
満員御礼な感じだったんだけど、なんとかカウンター席に座ることが出来た。
喉渇いちゃって・・・最初は生ビール(480円)ちょーだい。
あら、付きだしいい感じ。会席箱かしら・・・黒い器の中に、小鉢。イワシつみれ揚げ、たまねぎそぼろあんかけに、もずく。この紅色のものは・・・あ、ワインらっきょなんだ。ひとつひとつ丁寧に作られてるなぁ。おいしー
まずは、いつもな感じでお造りをもらおうかな。単品で8種類くらいあったけど、盛り合わせをお願いするか。
で、出てきたのが、メバチマグロ、松かさ炙りの鯛、ハリイカ、しまあじに伝助穴子だ。特に、伝助穴子のもっちり質感といい甘味がたまらんわね。鯛のぷりっとモチモチ感もグー
美味いですなぁ・・・あかん、こりゃ日本酒いこう。
日本酒は、全国の地酒が20種ほどあったかな。ショット(100ml)500円だ。
1合の注文もできる。
じゃあ、最初は「陸奥八仙」でお馴染み、青森八戸酒造から「裏男山」超辛純米生原酒を。ビシっとしまった辛口ですな。フレッシュな感じはもちろんなんだけど、安定感のある味わいが落ち着く~
ひょうたんをかたどった大根がキュート・・・この上にのっているのは、ふぐ卵巣ぬか漬け(780円)だ。ご存知、ふぐの内蔵は、猛毒で食べるとコロッといっちゃうパニックアイテムだが、石川県の郷土料理であるこのふぐの卵巣ぬか漬けは、何をどうしたらこうなったのかはよく分からないらしんだけど、毒とれちゃって。禁断の珍味とはよく言ったものだ。
ウメー、ちょっとだけでも塩辛いので、ちびちびやりながら。酒進むなぁ、こりゃ。
C級呑兵衛は、季節を居酒屋で感じることが多いんだけど、
典型的なパターンとして、春やさい天ぷら(980円)を。ここの天ぷらいいなぁ。他のお店だと、こごみ、ふきのとう、タラの芽とかが定番なんだけど、
今回は、こごみやふきのとう以外に、土筆や行者にんにくなどもからっと揚がってやってきた。天ぷらのからっと感もいいし、野菜の爽やかな苦味がハマる。
酒は、和歌山は平和酒造、「紀土」純米吟醸。にごりでございます。またこれが、爽やかなんだよな。しゅわっとした微炭酸と、軽やかな甘味・旨みがたまらん。
本日のカマ焼(880円~)は、シマアジでお願いする。
絶妙な塩加減でくるなぁ。ふわっと柔らかい身なんだけど、筋肉質な質感も美味い。
そして、たこ酒盗の石焼(880円)。
梅和えみたいになっているけど、こちら、生ダコに酒盗を和えたもの。
これ、このままで十分、酒の肴になるんだけど・・・
これを石焼で、自分で焼きながら食べるんですなぁ。
生のままだと、酒盗の塩分の辛みがあるんだけど、焼くことによって、香ばしさとその辛さがまろやかさに変わって、これまたウマウマ。
美味い地酒と、こだわりの食材を使ったひとつひとつ丁寧な料理の数々。
気になる人は是非。