新鮮で豊富なメニューが楽しめる石橋の居酒屋「とり竹 本店」
阪急梅田駅から宝塚線を急行で約20分、石橋。
大阪国際空港や高速道路も近い交通の要衝であることに加え、大阪大学豊中キャンパスや複数の大阪府立高校の最寄駅ということもあって、学生の街でもあるんだよね。駅周辺は、アーケード商店街や飲食店で賑やかなことになっている。
飲食店は300店舗はあるというけど、昔はその倍くらいの店があったそうな。 そういや、「石松」「ゆら寿司」「愚羅馬亭」・・・あったよなぁ。
石橋って、チェーン展開している居酒屋よりも個店が多く、長年に渡って営業している店も結構あるんだよね。
今回は、石橋にとっては王道中の王道、「まぁみんな利用してるよねぇ」というところで、「とり竹 本店」だ。この界隈では30年以上続く、「石橋の居酒屋」の代名詞的な存在だ。
寿司「安兵衛」や「とり竹part2」など、「とり竹」シリーズが周辺にあるけど、今回は本店。狭い階段をトントンとあがると、暖簾が待っている。
生ビール(380円)に、まず最初は和牛タタキ(580円)から。
「とり竹」って、この酸味のきいたポン酢が妙に美味しいんだよなぁ。C級呑兵衛は、ここのを食べてから、牛タタキが大好物になったんだよね~
にんにくスライスと紅葉おろしの薬味に、わかめもカイワレもみーんな一緒にして、牛肉で巻き込んで口の中に放り込む。く~ウメー
出だし、ちょっと自分の大好物でスタートしちゃったけど、
「とり竹」は、新鮮な魚介ももちろんお得意だ。この日、まずはトロサンマ造り(480円)からもらおう。これから、より脂がのって美味くなる時期だけど、このトロサンマがまた、脂がのってとろけちゃう。甘味も濃くてグー
そして、あぶりサバタタキ(480円)・・・いやいや、さっき和牛タタキを食べたところじゃないか!と、どんなけタタキ好きやねんと思われるかもしれないけど、食べたいねん。
ただね、和牛タタキとは味付けは違うよ。サバのきずしにはなるんだろうけど、このポン酢・・・あ、さっきのとは違って土佐酢かしら、少し甘めながら、サバの味をぐっと引き立ててるんだよね~しかも、ここに表面の炙りの香ばしさがいいアクセントになっている。
居酒屋に来たら、アジのフライにかぶりつきたい気持ちは分かる。
ここでは、小アジフライ(480円)が、その大役を務める。まずは、粗めのザックザク衣が美味くて、これで、この店のフライ料理全般に魅力を感じることになる。そこに、アジの旨みがジュワジュワッと追いかけてくる。
油断しちゃいけない、海だけでなく川魚もあるんだって。
若鮎の塩焼き(480円)。ふっかふかの白身がたまらんですな。だめだって、この塩加減のおかげで、酒何杯お替わりしなきゃいけないのよ。
酒を飲みながら言うのもなんだけど・・・
大阪の文化では、やはり鯨は外せない。たまに、「くじらあります」とその日の仕入れで提供する居酒屋はあるけど、この「とり竹」では、デフォルトメニューでくじらが楽しめる。造り以外にも、クジラベーコンやかつ、そして、お・ば・け(クジラの尾びれ)。
くじら造り(780円)は、分厚くカットされてホント見た目牛肉みたいなんだけど、非常にあっさりと臭みがない。身は柔らかくも、いい弾力が楽しめる。美味い!
シメなんだけど・・・
大阪府池田市は、チキンラーメン(インスタントラーメン)が生まれた街ということで、色んな店舗でチキンラーメンを使ったオリジナルメニューが提供されている。
この「とり竹」では、親子丼に、さらにチキンラーメンを加える鶏づくしな丼を出している。親子だけでなく、親戚一同集まりました的な。
他の店のチキンラーメンのメニューでも思うけど、こう色々調理をしても、チキンラーメンの味って主張してくるんだよね~
確かに、チキンラーメンが入っとる。
一通りの居酒屋メニューは網羅されていて、
ここに、牛肉・くじら・鶏・豚・海魚・川魚・・・あ、あと馬ね。その日の仕入れによっては、鹿もあったりするわけ。
鮮度・旬・レパートリーの豊富さ、そして、良心的な価格。石橋にこんな凄い店が、さりげなくあることがすごいでしょ。
気になる人は是非。