大阪にはなかった、串カツ田中!
ご当地グルメ研究家の椿です。
今日は地方ではなく、東京におりますの。
いやね、最近、都内近郊でよく見かける串カツ田中が気になっていたの。
黄色い看板にどど〜んとでっかく
「名物串カツ田中 大阪伝統の味」って書いてある、アレ。
串カツといえば大阪の下町のイメージが強く、椿も大阪出張の際はちょいちょい食べに行っている。
でも大阪に住んでた頃は、串カツ田中という名を聞いたことなかったし、あちこちで見かけるようになったのは、わりと最近のような気がする。
それもそのはず。
実は、大阪市の西成(にしなり)の「田中さん」というオジさんのレシピを受け継ぎ、その娘さんが副社長となり、2008年に東京で1店舗目をオープンさせたのだという。
それで「大阪伝統の味」なのかぁ。
今年(2015年)はじめには70店舗を突破し、北海道や沖縄、そしてなんと本家の大阪にもできていたのだ!
逆輸入というか、凱旋帰国というか、なんというか。
実際に行ってみた。
さあて、そんなわけで今夜は目黒区の自由が丘へれっつごー!
カウンターに座り、角ハイボールからスタート。
右隣りは若いカップル、左は男性のひとり客だった。
大阪の串カツ屋さんの基本スタイルは、おかわり自由な生キャベツと共に秘伝のソースが入ったステンレス製の容器が置かれる。
キャベツにソースをちょこっとつけてパリパリ食べながら、注文した串カツが出てくるのを待つ。
皆さんご存知、大阪の串カツ・鉄の掟、
ソースは二度漬け禁止やで!!!
一度ソースをつけた串を再びこの中に沈めてはならない。
それはキャベツも同様よ。
ちなみに、このお店では二度漬けは罰金1000円なのでご注意を!
串カツ食べよう!
お好みで注文してもいいのだけど、人気メニューがひと通り食べられるので、まずは盛り合わせがおすすめ。
これは5品盛り(2人前)で、アスパラ、串カツ牛、串カツ豚、レンコン、玉ねぎ。
アスパラガスには小袋のマヨネーズがついてくる。
串をドブンっとソースにくぐらせ、パクっとほおばり、ハイボールをグビリ。
むは〜っ、美味しいぃ♪
薄い衣でさっくりと揚がった熱々の串カツが美味しくないわけがない!
ぶ厚い玉ねぎやレンコンなどの野菜も、火が通ると甘くなって、サクサクの衣と相まって美味しいよねぇ。
あ、串カツにソースはたっぷりつけた方がいい。
もちろん二度漬け禁止だけど、食べてないキャベツでソースをすくってかければ、長細い串でも、ちゃんとまんべんなくかけられるからね♪
ビールはもちろんだけど、焼酎、ワンカップの日本酒、ホッピーやバイス、変わったところでは、冷やしあめを使ったサワーなんかもあって、大阪の下町情緒満点だ。
冷たいお酒を飲むと、さらに揚げたての串カツが美味しい。
食べて、飲んで、幸せで、また食べて、飲んで、幸せ。
……ということで、次、頼もうかね。
紅生姜とポールウインナーを知っているか?
どれも100〜200円(税別)とリーズナブルで、1本からでも揚げてくれるのが嬉しい。
追加したのは、海老、ポールウインナー、紅生姜、じゃがいも、鮪の尾の身、ニンニク。
この中で、関西以外ではあまりお目にかからない具材といえば、紅生姜とポールウインナーかなぁ?
この真っ赤な紅生姜って苦手な人もいるのだが、揚げるとお酒のおつまみにイイんだよ。
普段紅生姜にあまり興味はないが、串カツ食べるときはつい食べてしまう……
そしてポールウインナーというのは、伊藤ハムのロングセラー商品のこと。
なんと、年間1億本製造されているのだが、90%以上は関西で消費されているので、関東圏ではほぼ知られていないウインナー。
関西人なら、給食でオレンジ色のセロファンをむいた記憶があるはず。
思わず「懐かしい!」とオーダーしてしまう人もいるだろうなぁ。
有段者が作る串カツ!
串カツ田中では、『串カツ検定』という社内資格があり、衣のつけ方、揚げ方、時間など、細かい項目がチェックされるんだそう。
3級から師範クラスまで5段階あり、有段者になると串職人Tシャツを着用しているというので、行ったお店のスタッフにいるかどうかチェックしてみよう。
椿は、食べるのと飲むのに夢中ですっかり忘れてたよ(笑)
〆はかすうどんか肉吸いか?
お腹もいっぱいになってきたし、酔いも回ってきたので、そろそろ〆にするかね。
こちらも大阪名物・肉吸いもあるのだが、今夜はかすうどんを食べよう!
具はシンプルに、油かす、とろろ昆布、ネギ。
これが「油かす」ね。
牛ホルモン(小腸)を油でじっくり揚げてあるから旨味が凝縮されていて、うどん出汁をたっぷり含むと、これまた美味しいのだ。
大阪では古くから、おつまみやうどんの具として親しまれている。
かすうどんを飲んだ後の〆に食べる人も多い。
なんと嬉しいサービスが!
壁に貼ってあったポスターの『ソフトクリーム』を見てむしょうに食べたくなったので、ラムネ味をオーダーしたら、
「女性の方にはサービスです!」
と、おねーさんが笑顔で言うではないか。
おおおお〜、それは嬉し〜い!!女に生まれて良かったよ、アタシ……
串カツの油もこれでさっぱりリセットさ。
しかし、自由が丘だけが女性サービスなのだろうか……???
グループで来たいかも。
ふと後ろを見ると、家族連れがワイワイしながらたこ焼きを焼いていた。
子ども連れ、もしくは6名以上のグループ限定メニュー、たこ焼きセットがサービスになるらしい。
また、お父さんの「やった〜!」という興奮した声と、子ども達の拍手が聞こえていたのだが、これは、「チンチロリン ドリンク」。
サイコロの出目でハイボールが1杯無料や半額になるシステムがあり、アミューズメント性も抜群なので、家族やグループでも楽しいんだな。
最近は、居酒屋で食事する家族連れや、その逆パターンのファミレス飲みする人も増えてきて、外食って今までのスタンダードとは変化してきたよね~。
ここも、カウンターは1人か2人客だけど、テーブル席には家族連れや友達同士といったグループで盛り上がっている。
今度は何人かでワイワイ来て、「チンチロリン ハイボール」とたこ焼き食べたーい!!
紹介しているお店はこちら!
- 串カツ 田中 自由が丘店
- 串カツ 東急大井町線 自由が丘(東京都)駅 北口 徒歩4分
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