白金に7月、デザートコースのみのレストラン『KIRIKO NAKAMURA』がオープンしました。
完全予約制、6品のコース料理はすべてスイーツ。TIRPSE(ティプルス)のシェフパティシエの中村樹里子さんが繰り広げるスイーツの世界を存分に味わうことが出来る、お昼のみのお店です。
まず1品目はスイカのジュースとトマトのジュレ バジルオイル。
トマトとバジルの相性はもちろんのこと、そこへ瑞々しいスイカの甘みが加わり、この一品を頂くだけで、暑さで疲弊した体が蘇るような爽快感です。
続いて2品目はフロマージュブラン。
旬の桃を中心に食用花やメレンゲ等で飾られた、華やかでアーティスティックなひと皿。そこへ液体窒素で作られたミルクアイスを供する演出で盛り上げます。
チーズの軽さに合わせ、桃の甘さやメレンゲのカリ・サクっとした食感、ラベンダーの香り等が複雑に調和した、贅沢なデザートでした。
3皿目はトロピカルでエキゾチック。とても夏らしい一品。
バナナのチュイールにロングペッパーのムース、ライムとバナナ・パイナップルを刻んだものに砕いたクッキーが重なっていますが、見た目からして味の想像は難しい。
スプーンでチュイールを割って混ぜて頂きます。
クリーミーでなめらかな口当たりのひんやりムースは、ひと口で南国アジアンリゾート気分。甘酸っぱい爽やかな美味しさは、今の時季ならではの味です。
続いて4品目。
ブールノワゼット キャラメルのチュイールとジャガイモのチュイール。
焦がしバターのクリームに、刺さっているのが2種のチュイール。そして、粉末状のカマンベールが振りかけられています。
バターなのにさほど重々しさはなく、軽めの味わい。甘さも控えめで、おつまみのようなデザート。
もしかしたら、ここまでデザートが続くと、甘さに飽きが来る人もいるかもしれません。
こちらの4品目は、どちらかというと塩気。ここで一旦味の切り替えがあり、デザートコースのメインディッシュに向かいます。
チョコレートケーキに麦茶のアイスクリームと、ナッツやクランブルを添えて。そこへウィスキーとヴァローナのチョコレートで作られたソースをかけて頂きます。
甘さの中に苦みと塩気、繊細な風味がしっかり感じられ、儚く溶け込んでいく味わいには感嘆のため息以外出るものがありません。
そしていよいよ最後、デザートコースのデザート。
ここで初めてナイフがセッティングされ、何が出てくるのか高揚感でいっぱいです。
フィナーレを飾るのはシンプルなクレープでした。
熱々焼き立てのクレープに、液体窒素で作られた発酵バターを乗せて頂き、折り畳んで浸み込んだところまずひと口。
モチムチっとした生地にジュワっとバターが浸み、シンプルながらこの上なく完成された逸品。
中村樹里子さんがパリで食べていた味を再現されたというクレープは、ごくごく一般的な材料のみで作られているそう。
コースに合わせる飲み物には、1番人気のティーペアリングがお店おススメ。3種類のお茶が考えられたタイミングで提供されます。またグラスのシャンパンセットもあります。
1年間という短い期間ですが、ぜひ予約して季節で変わるメニューを堪能してみて下さいね。
紹介しているお店はこちら!
店名:KIRIKO NAKAMURA
住所:東京都港区白金台5-4-7
電話番号:03-5791-3103
公式HP:http://kirikonakamura.com/