そろそろ“残暑”とは言われますが、まだまだ暑い今日この頃。夏バテしてしまった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
夏バテ防止には、「食べる」「寝る」「水分補給」に加えて「冷房対策」とされています。バテてしまった方、それでか!と思い当たったものはありますか?
私が一番気を付けていることは「食べる」、もちろん「パンを食べる」、です。
一番の魅力であるはずの「焼き立て」が必ずしも魅力になりづらく、一般的にはパン屋さんの売上が少し落ち込む季節ですが、私のパンゲル係数(家計におけるパン消費額の割合)は年間を通してそう変動しません。
なぜならば、夏なのに食べたくなるパン、というより、夏にしか食べられないと毎年この季節を心待ちにさせるパンがあるから。
そんな私の夏のエネルギー源の中から、東京近郊で買える3品をご紹介します!
やっぱり夏はカレーパン♪辛さだけじゃなく、食感も楽しめる「定番」。
夏に多くのパン店でフェアを組むのが「カレーパン」、暑さで弱った胃腸を元気にしてくれるスパイスを多用しているところが人気の要因なのでしょうか。実際にこの時期は「体が欲する」ものでもありますよね。
フェア用に開発された新メニューなども多く見られる時期なので、あれもこれもと購入してみたりもするのですが、最後に帰ってくるのは定番商品。
例えば「Boulangerie LA SAISON」のカレーパンも、通年商品です。
スープに浮かべるクルトンのようなコロコロの大きな角切りパンがまぶされ、パン粉のものより数倍もサクサクとした食感が楽しめます。
反面、揚げたてと少し時間がたったものの落差が大きくなってしまうことも事実。揚げたてをゲット出来たら、お店の前のベンチに座って食べてしまいましょう!
もし購入してから食べるまでに時間がかかってしまった場合には、この際ですのでトースターのある場所まで、あと少し我慢することをおススメします。160度以上を目指して予め庫内温度を上げ、アルミ箔で上下を覆って焦げ対策を施してから焼き戻しせば、元通りのサクサクに…お試しください!
紹介しているお店はこちら!
店名:Boulangerie LA SAISON(ブーランジェリー ラ・セゾン)
住所:東京都渋谷区代々木4-6-4 エクセレント代々木1F
電話:03-3320-3363
営業時間:6:30~20:30(日・祝は19:30まで)
定休日:不定休
公式HP:http://www.la-saison.jp
冷やした方が美味しい?!パンの概念を覆す「冷やしクリームパン」。
数年前から、「冷やすと美味しい」パンがパン屋さんに並ぶようになっています。
今年の流行は、ブリオッシュやデニッシュの生地のパンにアイスクリームをサンドするパンのようですが、「定番」好みの私のチョイスは冷蔵ケースで販売されているクリームパン。
「冷やして食べるクリームパン」は、数年前にブレイクしたアイテムです。その特徴はものすごく薄いパン生地。パン部分よりはクリーム部分の方が多かったものです。
でも、私の大好きな冷やしクリームパンはパン生地がしっかり厚く、その生地が冷えていた方が美味しいのです。見つけたのは「palaoa」、千葉ニュータウンから2012年に新鎌ケ谷に移転したお店です。
「palaoa」の“冷やしクリームパン”は、見た目にはそれほどのリッチ感がないのに、さっくりと軽い歯応えと口の中でふわりと溶けていく隠れリッチ系。パンが溶ける直前、たっぷりと絞り込まれた生クリームとカスタードをブレンドして作られたフィリングとシンクロする瞬間、ひやりと感じる冷感がたまりません。
もしこのパンが常温だったなら?!全体の輪郭がぼやけて感じられてしまうことでしょう。冷えているからこそキリリと締まって印象に残るパン、なのかもしれません。
紹介しているお店はこちら!
冷やして食べても、体の芯はポカポカ♪代謝高まる、冷房対策スイーツ!
お腹いっぱいな時だけでなく、食欲がない時にも、スイーツを目の前にすると女子は別腹が稼働します。
カップスイーツは夏の定番ですが、もうひとつ夏に食べたくなるのが冷やすと美味しいパウンドケーキ系。材料をざっくりと混ぜれば出来て、比較的手のかからないマドレーヌやバナナブレッドなどは、パン屋さんでも焼くことが多いアイテムです。
「TARUI BAKERY」で見つけたのは、バナナブレッドにスパイスを加えた“スパイス・チョコバナナブレッド”。
チョコとバナナの組み合わせは苦味を内包した甘さで大勢の人を魅了するテッパンのペア。そこへさらにスパイスでひと捻りを加え、食べた後にじわりじわりと腹部から全身にほんわりとした温かさが伝わります。
冷房で思いのほか冷えていることも多い夏には最適のおデザ。冷蔵庫ではなく冷凍庫で冷やし、10分ほど自然解凍してから食べるのがおすすめです!