この地で創業半世紀、並木通りの老舗バー「ブリック銀座店」

銀座の並木通りといえば高級なクラブや料理屋が立ち並ぶ日本有数のハイクラスな歓楽街ですが、そこで創業から半世紀以上続くバー「ブリック銀座店」は想像以上にリーズナブルです。

内装は歴史を感じさせるアンティークな雰囲気で、昭和のバーを今に残す貴重な空間です。年季の入ったカウンターに座り、まず一杯目で飲みたいのはウィスキーの角のソーダ。1杯300円から揃うサントリーウィスキーがこちらの定番で、少し贅沢にリザーブの水割りやスコッチのストレートなんかを頼むのも楽しいです。おすすめの料理はシェルマカロニを使ったサラダ。自家製のバターをたっぷりまとったマカロニをつまみながらサントリーウィスキーを飲めば、優しい昭和の雰囲気に浸れます。

60余年の歳月をかけて鍛えられたバー「TARU」

60年以上の昔、旧松坂屋の裏のビルの地下に誕生した「BAR TARU」は高級なバーの多いこの街において誰もが気軽に飲めるお店として多くの人に愛されてきました。そんなTARUもビルの老朽化と一帯の再開発に伴い閉店することに。ただ、ここで長年飲んできたファンたちは再開することを願い続け、それに応える形で2013年、改めて近くのビルに移転して再オープンしたのが現在の店舗。マスターも前のお店のカウンターもそのままにきれいな空間に生まれ変わりました。

長年シェーカーを振り続けてきたマスターの入れるカクテルを飲みながらこの空間でのんびり過ごせばあなたも銀座"通"。窓の外にはきらびやかなブランドショップのネオン。風格がありながらも、ここでの予算は3,000円もあれば十分。この雰囲気なのに値段は昔からの大衆価格をキープされています。

ラムの種類は東京トップクラス、カリブを感じるバー「ウずマキ」

旗の台の飲食店街から少し離れた場所にあるバー「ウずマキ」はアメリカの地方都市にあるような緩やかな感じのバー。カリブ海周辺のラムの品揃えが豊富でラム好きならばぜひ一度は飲みに行って欲しいお店。やはりラムのカクテルといえばモヒートです。通常のモヒートだけでなく、なんとこちらはパクチー（コリアンダー）をミントの代わりに使ったパクチーモヒートも楽しめます。たっぷりのパクチーをぐりぐりと潰して香りをつけたもので、パクチーファン必見です。しっかり味が濃いのでなかなかのインパクトです。

ラフな格好のバーテンダーさんが次々とドリンクを作っていきますが、お店のゆるさと違ってカクテルのクオリティはなかなかのもの。都心のバーの2/3程度の価格になっていますし、ぜひ色々試してみてください。

伝説のスーパードライが飲めるビアバー「ドライドック」

新橋駅から徒歩数分。新幹線の高架下にあるビアバー「ドライドック」。パッと見た感じは新橋に数多くある飲食店のひとつなのですが、実はここは伝説のお店。日本で一番飲まれているビール"アサヒのスーパードライ"がとにかく美味しく飲めるお店として知られています。この味を求めて、ビールメーカーの社員も通うほど。二階はテーブル席ですが一階のカウンターは立ち飲みです。注ぐ様子を眺められる一階立ち飲みもファンが多いです。

グラス、サーバーの品質はもちろん、ガス圧、温度に至るまで徹底的にコントロールされた最高に美味しい樽生が味わえます。きめ細やかな泡で上がりきれない小さな気泡"フロスティミスト"が泡の下に溜まり、飲むごとにグラスにはレーシング（レース状の泡跡）がつきます。ビール好きの方なら一度は飲んでおくべき1杯！料理は濃厚なポテトサラダが絶対おすすめ。この一皿で3杯は飲めてしまいます。

名物のハイボールを背筋伸ばして楽しむバー「サンボア」

銀座や京都にもお店があるサンボアが2011年に浅草にオープン。ピシっとした感じのバーなのですが、適度に緩さがありホテルバーとはまた違ったオーセンティックなムードを楽しめます。

名物は冷凍庫で冷やしたサンリーの角瓶を薄はりグラスに注いで、そこにウィルキンソンでソーダアップし最後にレモンピールで仕上げたハイボール。ウィスキーがキンキンに冷えているので氷なしで供されます。これがとにかく美味しい。巷の角ハイボールとは比べ物になりません。確かな腕のバーテンダーさんが揃っていので、カクテルもぜひ試してみて欲しいです。カクテルはマティーニに始まりマティーニで終わると言われるくらいバーテンダーさんの力量が現れるカクテルの王様マティーニ、お酒が弱くない方でしたらこれもぜひ。

浅草デートや仲良しと観光に来た帰り、おいしいカクテルを2杯程度飲んで大人の時間を過ごされてみてはいかがでしょうか。