岐阜県は、古くから全国的に有名な高山ラーメンがご当地ラーメンとして地に根を張り、高山市は観光地としても国内外からの観光客も非常に多い地でもありますが、その派生が県内で広く行き渡っている訳でもありません。その中でも岐阜市を中心に新たなジャンルのラーメン店が多々存在しており、岐阜県のラーメン店でも、今一番、脚光を浴びている5店舗を厳選しました。
見た目は重そうでも、旨味しっかり後味すっきりの絶品鶏白湯。
大垣市の常に行列の出来る人気店舗「中村屋」で修行経験があり、職人気質のある伊藤店主。此方の人気メニューは、「鳥そば」。岐阜県産の奥美濃古地鶏の丸鶏・ガラを使った鶏白湯を軸に、上品な香りがする上質な煮干しと、カドの立たないフランス産の海塩をバランス良く配合したトロミある濃厚なスープ。円やかな口当たりで、鶏の凝縮した旨味や甘味にコクを深く寄与する魚介とのマリアージュがとても秀逸な一杯で、毎回気が付けば飲み干しています。具材のひとつひとつが丁寧な仕事をされています。1人1人のお客さんに対しての細かい配慮もとても素晴らしく、その味わいに、その対応に、心打たれるリピーターも多く、現在では行列必至でハードルが非常に高いお店です。
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繊細なスープを一滴残さず飲ませる神奈川淡麗系の系譜。
名店「中村屋」@大和市で店長を務めた経歴があり、免許皆伝の味を地元に持ち帰り開業された所謂、神奈川淡麗系の系譜。黄金色の透き通ったスープは、鶏ガラを軸に昆布や魚介を丁寧に抽出し、バランス良く合わせた、正しく神奈川淡麗系の是。優しい動物系の甘味や旨味に塩カドの立たない素材を引き立てる優しい塩ダレ、あっさりながらもしっかりと深みのあるコクは、繊細ながらも素材が引き立ち、奥行きある味わい。低温熟成させ、サーブされる前に炭火で炙る肩ロースのチャーシューも絶品。季節毎に、期間限定で提供される創作限定も店主のセンスが光る一杯が戴けます。
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岐阜県ラーメン界を代表する存在で、全国的にも知名度の高いお店。
店主は元和食の料理人で、現在の岐阜県を代表する名店と言っても過言では無く、全国的に名を響かせているお店。不動の人気を誇る一杯が、「軟骨えびそば」。富山湾の宝石、白エビをふんだんに使用した出汁に、濃厚な鶏ガラ豚骨や魚介を合わせた風味豊かなスープを合わせたもの。香ばしいエビの甘味や旨味がしっかりと引き出されており、動物系の出汁も濃厚ながらも、がっちりとスクラムを組んだ纏まりある仕上げがとても秀逸。白神オリジナル配合の北海道産小麦「北の麦味」を使用した自慢の自家製麺は、小麦の香りが非常に豊かで、もっちりとコシのある食感。存在感ある濃厚なスープにも引けを取らないベストマッチングな旨味のある麺です。とろっとろに煮込まれたゼラチン質の高い軟骨チャーシューも絶品です。また、別注の雑炊セットは、焼き石で残ったスープを再加熱してくれるサービスもあり、余すこと無く最後まで堪能が出来ます。
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鳥居式らーめん塾卒の中で抜きん出た人気があるお店。
昨年3月にリニューアルされ、木目調が基調の落ち着いた温もりのある空間のお洒落なお店は、屋号が、学生の頃に槍投げをされていたところから、日本ラーメン協会初代会長の故・武内氏が『らーめん Nageyari』と命名されたそうです。そんな坂口店主は、鳥居式らーめん塾の4期卒業生でもある。オススメのしょうゆらーめんは、奥美濃古地鶏に美濃けんとんの動物系に鯖節、ウルメ節、鰹節等の魚介をあわせた醤油味。動物系の厚みある旨味と風味の強い魚介が互いにバランス良く同居した、とても惹きが強くインパクトのあるスープ。油分からのくどさも皆無で、ガツンとした魚介に嫌みを感じさせない洗練された味わいです。また、大成食品謹製のもっちりとしたコシと小麦の風味の豊かな、麺の旨さを引き立てる、濃厚豚骨魚介のつけ麺も根強い人気メニューのひとつです。
ルーキーと思わせない実力を持つ新進気鋭店舗。
2年前にオープンしたばかりの新進気鋭店で、有名店のあっ晴れグループの中心核ともいわれていた成重氏が手掛けるお店。デフォの肉そばは、豚出汁×魚介と昆布に、背脂が掛かったやや甘味のある清湯系。魚介や海老の風味が突出するも、ほぐしチャーシューをスープに溶くと旨味が一転変わり動物優位になる。摩り下ろし生姜をスープに解くと、更にすっきりとした味わいに。混在した素材に一体感を持たせたスープです。他にも、つけ汁を石焼鍋でグツグツ煮立たせた濃厚魚介豚骨のつけ麺も不動の人気。味変アイテムのお酢を毎週単位の異なる内容で提供しており、ブルーベリーやトマトのお酢等、毎回違う素材の酸味を加えた楽しみ方に工夫をされており、開店から瞬く間に人気が急上昇したお店です。