鶏蕎麦十番ICHIKORO

麻布十番でラーメンと言えば、六本木ヒルズや六本木交差点近くにも店があるAFURI（阿夫利 あふり）や、京都の有名店が進出して来た新福菜館が話題です。しかし、辛党ならば、こちらも新進気鋭として2014年にオープンした鶏蕎麦十番ICHIKOROが見逃せません。場所は麻布十番駅4番出口の近く。パティオ通りのビストロ十番スタンドの隣にあり、看板に156と書かれ、これでイチコロと読ませます。

濃厚なのに食べ易い純鶏あおさそばが人気のようですが、迷わず唯一の辛いメニューである海老辛担々麺（900円）の食券ボタンを押します。

ラー油、挽肉、葱が使われた四川の汁無し担々麺の部類ですが、オリジナルに加えた大量の桜海老が彩鮮やかです。そして、一緒に運ばれてくる花椒の小瓶がポイントです。これで好みの麻（マー）の痺れ具合に仕上げます。

花椒を多めに振り掛けたのが上の写真です。食べる前に良く上下まんべんなく混ぜで、下の方に溜まっているラー油を麺に絡ませます。

本場四川の担々麺との違いは、海老などが入っている以外に、この麺にあります。四川省では、担々麺に極細のストレート麺を用い、量もおやつ感覚の少量です。対して、この太く少し縮れのある麺は具やラー油をよく絡みとってくれます。

挽肉、海老、ラー油、花椒、葱、タマネギが混然一体になって、見ための鮮やかさに引けを取らない刺激的な担々麺です。

さらに、後半単調になって来そうなところで、花椒を追加。最後は、舌が麻痺したかのような強い麻（マー）の感覚が残りました。

四川担々麺を土台に、桜海老、微塵切りのタマネギを加え、流行要素を取り入れつつ刺激的に仕上げた素晴らしい担々麺だと思います。辛党の方に絶対にオススメの一品です。