銀座一丁目のビルの3Fにあるアジアンカフェ、掌(TANAGOKORO)ティールーム。
メニューは中国茶のほか日本茶などが揃いますが、
店内は北欧風の落ち着いたシンプルなインテリア。
お席も10席ほどしかありませんが、店内はゆったりとしているので、狭さは感じません。
時間の流れがこのお店だけゆっくりと流れているような、そんな感覚になるお店です。
この日はアフタヌーンティーのセットを頂きました。
お茶は味や香りの好み・産地等からお店の方と相談しつつ、1種類を選びました。
選んだお茶は台湾でも高級なウーロン茶、福寿長春。
政府が認可している所でしか販売がないそう。
運ばれてきた段階で、華やぐ香りに圧倒されます。
蓋を開ける前から軽やかで若さを感じる香しさ。瑞々しさも存分に感じます。
ですが差し湯を頂き、2煎目・3煎目と回数を重ねるごとに
香りに落ち着きが加わり、お味も重厚に深く変化していきます。
何煎も楽しめる中国茶の醍醐味と一緒に、スイーツを味わいます。
まず1皿目は温かいスコーン。
クロテッドクリームと季節のジャム(この日はサンザシ)を添えて頂きます。
アフタヌーン2皿目はサンドイッチ。
一口サイズのサンドイッチは、トーストしてある方がキーマカレー。
もう1種はサーモンパテが挟まれています。
お茶の味を損なうことなく、工夫を凝らしたサンドイッチ。
バラの花のような大根のピクルスも美しく、見目麗しい2皿目でした。
3皿目は冷たいあずきと季節のフルーツ添え。
イチゴの甘酸っぱさに、小豆の甘さが良く映えます。
小豆の粒のしっかりした存在感がまた、
重厚な味に変化した烏龍茶と合うよう計算されているようです。
ゆったりとした昼下がりに、喧騒を逃れてお茶を愉しむ時間。
優雅な香りに包まれて、また癒されに訪れたいです。
ごちそうさまでした。