巣鴨の国民的名店『蔦』の切り札は「味噌」だった。週に1度しか提供されない超・プレミア級の逸品に衝撃
2012年1月、巣鴨の地で産声を上げるや否や、瞬く間に日本を代表する実力店にまで上り詰めた『Japanese Soba Noodles 蔦』。
同店の破竹の快進撃はとどまることを知らず、昨年6月には第2号店である『蔦の葉』をオープン。
『蔦の葉』がオープンした際には、私も、この「メシコレ」の記念すべき最初の記事として紹介させていただいた次第である。
その『蔦』が、本年1月27日、またしてもラーメン界を震撼させるムーブメントを見せた。
それがニュープロジェクト、『味噌の陣』の始動だ!
今回の『味噌の陣』の立ち位置は、『蔦』の「コンセプト・チェンジ」。
『蔦』の定休日を月曜から水曜へとシフトさせ、火曜日を「味噌そば」を提供する『味噌の陣』とすることで、客数にかんがみれば到底不可能だと思われていた二毛作体制を見事に実現。
同店のファンにとっては、これにより『蔦』、『蔦の葉』、『味噌の陣』という3種類の味を楽しめるようになった。
昨年5月までの状況と比べれば、まるで夢のような話だ。
現在、『味噌の陣』のラインナップは、基本メニューである「味噌そば」及びそのバリエーション、「味噌つけそば」、「レッチリ」に加え、サイドメニューは御飯もの3種という布陣。
その屋号が示すとおり、あくまでも「味噌」を主軸として組み立てられた構成であり、サイドメニューも、『味噌の陣』仕様に特化したものとなっている。
その一本筋が通ったメニュー構成からも、大西店主のラーメンに対する尋常ならざるこだわりが透けて見える。
食べ手の側からしても、ぶれない軸を示してくれる創り手の存在は、実に頼もしく感じるものだ。
画像は、同店の基本メニューである、「味噌そば」。
スープは、ビジュアルから既に並々ならぬオーラをまとう、均整の取れた美しい茶褐色。
豆味噌を軸に、西京味噌、信州味噌など、数種類の味噌をブレンドしたタレに、仔牛のゲンコツ、魚介等からうま味をしぼり取ったスープが、慎ましやかに折り重なる。
レンゲでスープをすくった刹那、味噌の艶やかな香りと牛ダシの芳香が軽やかに宙を舞う。
口の中で、味噌の複雑玄妙なうま味が駆け巡り、その後を華やかな牛のコクが猛追。
しばらく経って、落ち着き払った魚介の風味が立ち上り、食べ手を一目惚れさせる。
優雅にスープを泳ぐ自家製細ストレート麺の啜り心地も、無双の領域に到達しており、スープの最後の一滴を飲み干すまで、隙を見せることは一切ない。
丼を空にした瞬間、確信した。
この「味噌そば」が、間違いなく、日本のラーメン界の新時代を切り拓くであろうことを。
紹介しているお店はこちら!
- Japanese Soba Noodles 蔦
- ラーメン JR山手線 巣鴨駅 南口 徒歩2分
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