ほくほくの鯛の塩焼きで灘の酒。プリプリの甘エビに瓶ビール。脂ののった銀だらの煮付けで麦焼酎。
お酒を愛する人はみんな魚好き。
飲兵衛の引き出しに持っておいてほしい、東京の海鮮系老舗酒場を紹介します。会社の飲み会からデートまで、幅広くつかえるお店はこちらです。
お刺身、塩焼き、煮魚、しめのお茶漬けまで、お魚を満喫しましょう!
築地「うまいもん屋」 大将にまかせていれば間違いない
地下鉄日比谷線築地駅の出口から徒歩1分路地の奥にあるためあまり知られていない海鮮系の居酒屋。
お店にはルールがあり、「日本酒は4合瓶で頼むこと」・「料理は単品もあるけれど基本は大将におまかせにすること」、このふたつ。
魚河岸の状況は季節だけでなく、そのときの天候にも左右されるため、いつも同じものが出せるとは限らない。だから、そのときどきの、大将がこれだ!と思ったものがおまかせ料理としてでてきます。
先付は季節の野菜、そのあとお刺身とでてきますが、なかなかしっかりとボリュームがあるので空腹で行くことをおすすめします。のれそれの踊り食いなどサプライズを用意されていることもあり、なんどでも通いたくなる一軒です。
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門前仲町「魚三」 インパクト絶大な海鮮のてんこ盛り
森下と新小岩、そして門前仲町にある魚三は、とにかく魚の品揃えの豊富さと盛りの良さ、そしてなにより普段使いできる良心価格が魅力の酒場です。
店内に入るとずらりと書かれた短冊メニューにまず驚き、次にその安さに笑ってしまいます。4時の開店とともに店の前に並んでいたお客さんが流れこむように入り、1階も2階も満席に。大きなコの字カウンターは肩が触れ合うほどぎゅうぎゅうになるのですが、それがまた楽しくて、クセになります。
人数が多ければ予約ができますが、料理はおまかせのコースだけ。魚三の魅力を最大限楽しむのならば、やはり一人・二人でカウンターに座って食べて飲んでがオススメ。店内で待ち合わせは不可なので、予め合流してから向かいましょう。
山盛りのお刺身とお燗酒の大徳利をみると、「今日はとことん飲み食べするぞ!」と気合が入ります(笑)
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有楽町「新日の基」 ご主人は外国人?鯛の塩焼きが名物
JR有楽町駅近くの山手線の高架下にある新日の基は戦後すぐに出来た老舗の酒場で、赤レンガでできた戦前からの鉄道アーチ橋のなかにすっぽり収まっているお店。なので、中央は天井が高く壁に向かうほど低くなってくる不思議な店内。
店主のアンディさんはイギリス出身というのも珍しい。お客さんが半分以上が外国人というのもまた不思議。日比谷で飲んでいるのに、まるで海外のジャパニーズレストランで食事をしているような錯覚になります。
そんな新日の基ですが、料理は完璧な海鮮酒場料理ばかり。名物の鯛の塩焼きは一尾まるごとでてきます。お刺身も豊富で、たくさんの魚と菊正宗のぬる燗の組み合わせをぜひ試して欲しいです。
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渋谷「魚がし 福ちゃん 2号店」 お腹いっぱい魚が食べたい人へ
渋谷マークシティの周辺はアパレルや百貨店、カラオケ店が連なるいかにも渋谷的な光景が広がっていますが、立ち飲み屋さんにものすごいお店があります。
福ちゃんは、とにかくボリュームがスゴイ。そして、価格がリーズナブルなのに、いつも魚のクオリティが高い!魚好きなら通いたくなるに決まっています。
ここはお店の決まりとして、1時間しか滞在できず、料理は最初にまとめて頼まなくてはいけません。お酒はあとからもお代わりできますのでご安心を。
お刺身をたっぷり食べたくて仕方がない、塩焼きを心ゆくまで食べたい。そんな方はぜひ福ちゃんへ♪
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銀座「三州屋」 魚系大衆割烹の大御所
銀座の並木通りのブランドビルから隠れるように細い路地の奥にひっそりと建つ三州屋。藍色の暖簾をくぐると、そこは昔ながらの絵に描いたような大衆居酒屋の光景で、明るい時間から身なりの良い紳士たちが黒ラベルや白鶴をつぎあっています。
こんな時間からメートルが上がっていて羨ましいな―と思いつつ、その日のおすすめのお刺身にカキフライ、鳥豆腐に焼き魚と注文し、あとは料理が来るのを瓶ビールを傾けながら待つ。
メニューは130種類もあり、どれを食べようか迷ってしまいますが、その日のおすすめが書かれたホワイトボードから頼めば間違いなし。
お客さんもお店の人も、実にいい味を出しているお店です。ここでしっかり飲んでお店を出ると、「あ、私、銀座にいたんだ」と我に返るのもおもしろいです。