三ノ輪の「炭火焼 七厘」といえば、焼肉マニアであってもそうでなくても、一度くらいは名前を聞いたことがあるに違いない。
七厘の営業を10月末で終了し、市ヶ谷に新しくオープンしたビルの最上階に入り、「炭火焼肉なかはら」として再始動した。
下町風情のあった昔の店舗を知る人からすると、モダンでスタイリッシュな店内に驚くかもしれない。
代名詞とも言える、「幻のタン」は予約必須。
日本一、いや世界一と言ってもいい最高級黒毛和牛のタンは、初めて食べた人は衝撃を受けるに違いない。
タン元、タン先、タンゲタの3種類が盛り合わせになっており、それぞれに味の濃さと食感の違いを楽しめる。
一番高価で希少なタン元は特に、なめらかさ、弾力、あふれ出る肉汁に感動すら覚えるだろう。
レッドカーペットと呼んでもいい「サーロイン」は美しい肉目にうっとり。
サッと焼いて口に入れれば肉の甘さと脂の甘さに目を閉じてしまいそうになる。
脂は口の中でさーっと溶けていき、キレが良いのが特徴。
「ハラミ」と「シンシンカブリ」
好きな人が多いハラミは、繊維の質感を楽しめる部位。
四方を焼いて肉汁を閉じ込め、ハラミの中で肉汁を対流させて焼き上げるのがポイント。
シンシンカブリは内腿にあたる赤身肉。これも焼過ぎに注意が必要だ。
赤身なのにしっとりと柔らかく、まとわりつくような肉質を堪能してほしい。
「なかはら」では保健所の許可を得た合法生肉を提供している。
ユッケが大好きなそこのあなた!思う存分にいただくことができるのだ。
シメは冷麺もいいが、肉寿司でシメるというのはどうだろう。
極上肉を使った肉寿司は「なかはら」以外ではなかなかお目にかかれない。
個室も完備し、ワインや日本酒も揃っているので、肉好きな方への接待も成功すること間違いなし!