4Fまで階段の雑居ビルに居心地のよいイタリア家庭料理が!
新宿三丁目の駅からすぐの雑居ビルにひっそりとある「Tavola da Rio(ターヴォラ デ リオ)」。ここはビルが分かりにくい上に、エレベーターはなく4Fまで階段で登らないという飲食店では不利な立地だ。しかしこのお店、一度行くと何度も通いたくなるようなそんな不思議な魅力にあふれている。
こちらのオーナーでもある上野シェフは料理の修業のために2003年単身イタリアへ。そのとき訪れたトスカーナ州のモンテプルチャーノで、偶然拾ってくれたワイナリーオーナーの元で2年間ワインとマンマ直伝の家庭料理を学んだとのこと。「Tavola da Rio=リオの食卓」という店名はイタリアでの楽しい食事の風景を再現したいという想いからつけられたそうだ。
丁寧で手抜きのない料理、イチオシは絶品の手打ちパスタ!
イタリア家庭料理といいつつも、丁寧で手抜きのない料理はどれも安心できるおいしさで、その上良心的なお値段も魅力的。メニューの中でも特にオススメなのが手打ちパスタたち。キタッラやフェットチーネ、パッパルデッレなど常に数種類の手打ちパスタが用意されており、これがどれもこれも絶品なのだ!
一番のオススメは「牛ホホ肉のマルサラ酒煮込みと、そのスープから作ったベシャメルを詰めた手打ちトルテッリ」。3日もかけて仕込んだ牛ホホ肉の煮込みを、一つ一つ丁寧に包んだパスタに牛肉の旨味たっぷりのベシャメルソースが絡み合い、この上ない幸せを感じる一皿。シェフの心意気が伝わるスペシャリテといえよう。
また料理と合わせるワインたちはイタリアのワインが中心だが、フランスやスペイン、日本のワインなど料理に合わせた3000円前後のお手頃ワインを取りそろえている。
シェフと二人三脚の奥さまの存在が、居心地のよさを作り出す。
料理の他に居心地のよさを演出しているのが、サービスを担当している奥さまの存在。フロア全体に気配りをし、時にはワインの的確なアドバイスをしてくれたりと、とても頼りになるのだ。この奥さまとシェフのお二人だからこそ、4Fまで階段であがる苦労も忘れて、また通いたくなるのだろう。
「リストランテ」でも「トラットリア」でもなく「CASA=家」を目指しているというとおり、イタリアの食卓のように親しい仲間たちと気兼ねなく食事をするのにはぴったりのお店。この記事を書いていたら、またトルテッリをいただきたくなってきた。来週あたりお伺いしようかな?
Tavola da Rio(ターヴォラ デ リオ)
https://www.facebook.com/tavola.da.rio