中国湖南料理 華湘
中華料理で辛いと言えば四川料理ですが、四川料理よりも辛いと言われる湖南料理をご存知でしょうか。都内でも珍しい湖南料理専門店の「華湘」は、池袋東武スパイスという巨大なレストラン街の最上階の15Fにあります。「チューボーですよ!」にも度々登場する高級中華料理屋で中国一辛い料理を堪能できるのは、辛党には嬉しい限りです。
辛党であれば、流行の本場四川の汁無し担担麺は好きだと思います。湖南料理にも担担麺があるか否かは、知りませんでしたが、「華湘」のランチの単品メニューには、「湖南風タンタンメン」 1,296円(税込)というものがあり、早速オーダーしてみました。もちろん、「辛くできますか?」と聞いたところ、即座にOK。
やって来たのは、四川のものとは全く異なり、むしろ「ジャパニーズタンタンメン」と同じゴマベースのオレンジ色のスープのもの。四川担担麺は、上の写真のように、おやつとして頂く少量なもので、汁無しで、真っ白な極細麺が特徴です。そして、ラー油に溶け込んだ、唐辛子の辛さと中国山椒(花椒)により麻辣が、汁無しだけに凝縮されていると、近年は辛党の間で人気です。
「湖南風タンタンメン」を口に運んでみると、確かに四川と同様に、唐辛子の辛さに加え、花椒の痺れがあります。見た目も、辛くお願いしただけに、真っ赤なラー油が浮いていますが、なかなか刺激的です。
「華湘」は湯麺でも「チューボーですよ!」に登場したことがあり、麺の美味さもお墨付きです。
芝麻醤の胡麻スープと麻辣の組み合わせは、実はあまりなく、まれに創作坦々麺の店で味わえます。まして、「華湘」のスープは丹念な仕事が伺える上等なもの。
中国の湖南省のこのようなタンタンメンがあるか否かは謎のままです。中国国内でも、四川省と湖南省は距離的にも近いこともあり、四川料理と湖南料理の区別は明確に認識されていない印象です。湖南料理は四川料理と異なり、花椒はあなり使わないとも聞きますがどうでしょうか。
ただし、事実はどうであれ、「中国一辛い」と呼ばれる湖南料理の、辛くて旨いタンタンメンを味わうのは楽しい気分です。
「華湘」は、お年寄りの常連さんも多い老舗であり、辛くない料理も豊富です。
紹介しているお店はこちら!
店名:「華湘」 池袋東武店
住所:東京都豊島区西池袋1-1-25 スパイス池袋東武15F
電話番号:050-3490-2081