令和元年6月7日、多数の大型家電量販店がひしめく家電激戦地区である大阪なんばに「エディオンなんば本店」が、ついにグランドオープン。
各階では“体験と体感”、“発見と感動”をコンセプトに、地下1階から地上9階建ての総売場面積4,701坪を誇る旗艦店舗として出店をされたエディオンですが、今回注目すべきは同店の9階フロアにある『なんばラーメン一座』という巨大ラーメン施設です。
ラーメン好きなら一度は耳にした事もあるだろう全国各地の人気ラーメン店が関西を中心に9店舗も出店され、大阪のお祭りをモチーフにした内装で演出されたラーメンテーマパークです。
今回は、こちらに出店されたお店を全てご紹介し、何かのお役に立てればと思います。
1.旨味に過不足を感じなく身体に優しい無添加の塩ラーメンが絶品【らーめん専門 和海(兵庫)】
行列が絶えずハードルが非常に高い兵庫県屈指の超人気店『らーめん専門 和海』が、今回なんばラーメン一座に出店。店主の木下さんは、過去に某チェーン店での経験を持ち、その後何年も掛けて独学で現在の無添加の味に辿り着かせて、ようやく2011年に満を期して現在の本店をオープン。その後、色々なクチコミやSNSの発信で瞬く間に行列店に。また2号店出店を皮切りに自家製麺にも挑戦し、小麦の配合等を試行錯誤して自分の納得出来る麺にまで極めた。今回の出店では元ラーメンフリークさんが店長を務める事となり期待が膨らみます。
人気の「塩らーめん」は鶏を軸に魚介を合わせた鶏塩清湯。旨味は、その線の細ささえ感じない無化調仕立てで、滋味深く後味がすっきりとしている。小麦の風味が非常に豊かでもっちりとしたコシの強さとその存在感は、スープとの相性も非常に良い麺で、本店の自家製麺に似立てた特注麺。柔らかくしっとりとした低温調理の鶏ムネ肉やプリップリの鶏もも肉、豚チャーシューが絶品。スープに浸して染み込ました車麩がこれまた美味い。
サイドメニューで外せないのが「ふわ玉丼」。ふわふわ卵の下には、刻みチャーシューと葱を忍ばせたご飯もので、メニュー名通りに、ふわっふわとろとろに仕上がった玉子も格別に美味いが、刻みチャーシューと煮汁と思われるタレがよくお米にしみ込んで、とても良く出来た組み合わせで、ご飯が凄くすすみます。
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店名:らーめん専門 和海
2.銘店『中華蕎麦 とみ田』のDNAを受け継ぐ濃厚豚骨魚介をアレンジ【別邸 たけ井(京都)】
千葉県松戸市で国内最高峰の評価を受けるつけ麺の有名店『中華蕎麦 とみ田』の遺伝子を受け継ぎ、2011年に開業された当初から今日に至るまで、行列の絶えない京都屈指の人気店として拡大し続けている同店が、このたび新ブランド『別邸 たけ井』として出店。濃厚な豚骨鶏ガラやもみじに、鰹節や煮干しの魚介が効いた力強い出汁とが、がっちりとスクラムを組んだ骨太な骨格の濃厚魚介豚骨が人気を呼んでいたが、この『別邸 たけ井』では、その濃厚豚骨魚介の技術を用いて、新しいジャンルの濃厚鶏豚骨のつけ麺や中華そばに、あっさりしたつけ麺等、新ブランドとしての新たな挑戦を行う。
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店名:別邸 たけ井
4.今までにはない魚介出汁の担々麺と本格陳麻婆豆腐が人気【dandan noodles(大阪)】
昨今ではチェーン展開で出店ラッシュが絶えない人気店『さば6製麺所』が新たな展開を始めた担々麺専門店の『dandan noodles』。本来であれば動物系のスープを使った担々麺が一般的だが、サバ節や煮干しに昆布等で出汁を採った和風出汁を軸にした魚介担々麺で話題となっており、今回の此方のお店では豚骨等を軸にしたスープに練り胡麻を合わせた濃厚な味わいの白胡麻担々麺や、自家製辣油に青山椒や赤山椒等で仕上げたシビ辛の本格的な麻婆豆腐等が楽しめる、石焼陳麻婆豆腐もラインナップされている。しっかりと歯応えのある自家製麺に魚介の旨味と痺れる辛さが纏い、啜るその箸が止まらなくなるヤミツキになる一杯。
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店名:dandan noodles
6.胡麻の香ばしさが旨味を引き立てる札幌ラーメンの進化系【吉山商店(北海道)】
2006年創業の同店は北海道札幌市を拠点に市内で4店舗を持つ、本場北海道味噌ラーメンの行列が絶えない人気店『吉山商店』が、このたび大阪難波に凱旋出店。その中でも人気メニューである「焙煎ごまみそ」は、中華鍋で煽りを入れる手法が一般的な札幌ラーメンの醍醐味に対して、ラードを多めに使う事で大きな炎で気化させて旨味を残してコクとキレを生み出す。そして焙煎した2種の味噌にラードを飛ばす事で、胡麻の香ばしさが旨味を引き立てる、札幌ラーメンの進化系を創り出したのが吉山商店の絶大たる人気を得た理由。このコシが強く黄色く縮れた麺も、しっかりと濃厚なスープを持ち上げてくれる。
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店名:吉山商店
7.激戦地区・環七を制したミスターラーメンの原点が大阪初上陸『せたが屋(東京)』
2000年創業の言わずと知れた人気店『せたが屋』は、独学にて魚介系ラーメンを確立させ、東京の激戦地区である環七を制したミスターラーメンの異名をとる店主の原点であり、現在はコンセプトの異なる6つのブランドを展開し、既存の概念にとらわれないユニークな商品や業態を立て続けにヒットさせている異端児が手掛けた銘店だ。うるめ煮干しをふんだんに使用した出汁に鶏ガラ豚骨等の動物系から採る濃厚で深みあるコクの出汁を合わせた、強烈に魚介風味を効かせた魚出汁の「らーめん」が、東京環七一番の行列店となった自慢の一杯である。
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店名:せたが屋
8.せたが屋の二毛作である同店を一度に味わえるのは「なんばラーメン一座」だけ!【ひるがお(東京)】
『ひるがお』といえば、せたが家の二毛作として知られたもう一つの顔であり、昼営業のみで提供している塩ラーメン専門店。『せたが屋』と『ひるがお』が一度にいただけるのは、今回初めての試みでありこのなんばラーメン一座だけ。帆立と貝柱を軸に煮干しや鶏ガラ等の出汁をバランスよく合わせたスープは、旨味の過不足を一切感じさせない魚介主体の厚みのある味わい。北海道産の小麦「和華」を100%使用した加水高めの麺は、もっちりとした歯応えがあり、今回いただいた「塩らーめんひるがお盛」は所謂全部盛りの様な豪華なトッピングで食べ応えも十分にあります。
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店名:ひるがお
9.全国にその名を馳せた和歌山の実力店が大阪にいよいよ進出!【和dining 清乃(和歌山)】
この記事の最後のトリは、和歌山県有田市にある『清乃』。元和食料理人である原田店主は、2000年開業の当時から数年前まで割烹料理屋として名物のジャンボエビフライや新鮮な魚介に高級なお肉を使った料理等に腕を振るっていたのですが、ある日、賄い程度にさばいた鶏ガラでスープを引いた頃からラーメンに魅了されて、それをきっかけにラーメンの取り扱いを始めた。始めた当初は定休日を利用しては全国の有名なラーメン店を駆け巡り、最終的に辿りついたのが石川県金沢市にある銘店中の銘店「神楽」。神楽の店主を師としその技術を身に付け改良を重ね、2015年5月には店内改装を含め、遂にラーメン一本で勝負をする事へ。某有名ラーメン誌の関西総合グランプリをはじめ、多数の実績を獲得しており全国的にも名を轟かせた実力店が、ついに大阪に進出。
デフォルトメニューである「清乃和歌山ラーメン」は本店でもいただけるので、今回はなんば店でしか食べられないオリジナルラーメン「清乃ブラック」をいただく事に。国産のホルモンと香ばしい油かすの入ったもので、本店で提供していた「有田ブラック」が土台となっているのだが、酸味の効いた漆黒色のスープにホルモンや油かすから出る旨味が溶け込んだとても美味しいスープ。ホルモンもぷりっぷりで脂が甘いし、かりかりした油かすも独特の風味と香ばしさがあってヤミツキになる一杯。また創作メニューに関しても引き出しが豊富な店主なので限定等も定期的に打ち出してくる事でしょう。今回は「清乃ブラック」とは別に限定の「角長醤油 匠 トリュフ仕立て」もいただきました。和歌山までは、なかなか遠いし行けないと思われている方も難波なら気軽に食べに来れるので、和歌山のご当地ラーメンとしても有名な豚骨醤油のラーメン「清乃和歌山ラーメン」を是非とも実食してもらいたい。
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店名:和dining 清乃
お土産にオリジナルグッズや持ち帰りラーメンはいかが?
グッズショップでなんばラーメン一座のオリジナルグッズや、出店されている各ラーメン店の持ち帰りラーメン等が販売されているので、お土産にもぴったり。
また、エディオンなんば本店の1階ではスターバックス等もありますので、美味しいラーメンを食べた後にまったり休憩する事も出来ますので、是非とも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
なんばラーメン一座
住所:大阪市中央区難波3丁目2番18号 エディオンなんば本店9階
営業時間:11:00~23:00(L.O. 22:30)
公式ページ:https://ramen-ichiza.edion.com/