優しくホッとする味わいで、昼メシ時には行列が出来るほど人気の老舗ラーメン店!
福岡県久留米市と言えば、言わずと知れた豚骨スープ発祥の地として、全国にも知れ渡っております。
白濁したスープは、仕込みの最中に目を離した事で、炊き過ぎてしまった事による失敗の副産物であり、ネットで検索すると詳しい歴史が多数掲載されています。
久留米市観光サイト【ほとめきの街 久留米】(参照)
公式ページ:http://www.kurume-hotomeki.jp/special/kurume_story20.html
店内の壁には、ラーメンの沖食堂・創業一九五五年と刻まれた看板が飾られており、今年で64年目を迎える老舗中の老舗!
そんな同店で、変わらぬ人気を維持し続けているラーメンと、少し変わり種の麺をご紹介致します。
1.久留米食堂系の代表格である「ラーメン(500円)」
数年前に値上げされ、440円から500円になりましたが、それでも安価には違いありません!
白濁と言うよりも薄茶色のスープは、臭みがきちんと抑えられ老若男女を問わず、食べやすい口当たりです。
脂は少なめながらしっかりとしたコクがあり、癖になる味わいとの表現がピタッと来る豚骨で、中細のストレート麺とも綺麗に絡みます♪
また、老舗の久留米ラーメンの特徴として、海苔と輪切りにされたゆで玉子が、表面に浮かんでおります。
個人的なオススメですが、海苔はなるべく終盤まで手を付けずに、じわじわとスープに海苔の風味を滲ませると…
以外と感じるかも知れませんが、豚骨と磯の香りが程よくマッチングして、味変でもイイ仕事をしてくれる素晴らしい存在だと感じることでしょう♪
2.地味にラインナップされ続けている「支那うどん(500円)」
支那そばではなく「支那うどん」と表記され、他の久留米ラーメンの老舗でもほぼ見かけない品書きですが…
店員さんに注文すると「普通の白いうどんじゃなくて、ちゃんぽん麺ですが宜しいですか?」と確認されました。
もちろん「構いません♪」と返答すると、ちゃんぽん麺を取りに行かれて、ラーメンとは別の鍋で一人前を茹で始めて…
7~8分ほどして丼が運ばれましたが、うどん…と言うよりは太麺の塩ラーメンとでも言った感じでしょうか?
具材はご覧の通り、ラーメンと同じ物が浮かべられていますが、スープの色だけでもかなり違った印象になるものです(笑)
正確には、スープと言うより鰹風味のうどん出汁ってな感じで、これが不思議とちゃんぽん麺にも馴染んで面白い味わいなんです♪
チャーシューは薄味で、スープを邪魔しない工夫が施されていますが、ラーメンよりも支那うどんの方が合っていると感じました!
北九州の門司区周辺にも、うどん出汁でちゃんぽん麺を頂く「ちゃんらー」と言う物が存在しますが、そちらとの関連性はどうやら無さそうです。
こちらでは他にも、ご飯・おにぎり・牛丼などがラインナップされていますが、特に豆ごはんのおにぎりが大人気で、14時ごろには売り切れてしまう事もしばしば。
ただ残念なことに、それと同じぐらい人気があった焼飯が、いつの間にか品書きから外されていました…(涙)
でも、朝10時から15時半までの営業で、遅めの朝飯にもピッタリなので、開店直後に入って来て大盛りを頼んでいる強者もいらっしゃいます!
駐車場も、店の並びの少し先に10台以上が用意されており、いつまでもそこに在り続けて欲しい、久留米ラーメンを語る上で欠かせない老舗の一軒です。