みなさん!2018年「汁なし担々麺」食べていますかー?
ぐるなび「今年の一皿」の準大賞に「しびれ料理」が選出され、更に昨今汁なし担々麺の専門店が増えたこともあり、汁なし担々麺のトリコとなり「しびれ」や「からさ」を求めてあちこち食べ歩いている人も多いのでは?
有名店も新店もだいたい行っちゃっているしチェック済みだ、なんていう人にも、麻辣な味が気になりだしてきた、という人にもオススメしたいのが、中国四川省を旅するように楽しめる四川料理店。汁なし担々麺専門店同様、四川料理店も身近に増え、より本場に近いしびれ「麻」やからさ「辣」を味わえるようになりました。汁なし担々麺一本勝負でもよし、他の四川料理とともに楽しみながら締めに味わうもよし!
そして今回ご紹介する、5店の汁なし担々麺を楽しめる四川料理店をまとめていたところ…。なんと!それらの店が、とある一本の青い線で繋がっていることがわかりビックリ!
「とある一本の青い線」
それは…地下鉄の都営三田線!
そんなわけで、世相に乗っかり、今回名付けてしまいました!
その名もズバリ。
都営三田シルナシタンタンライン!
これから登場する5店も、駅と店名の読みガナを合わせた「新駅名」スタイルでご紹介いたします!
さて、いざ出発~!
の前に。
汁なし担々麺を食べに行ったら、美味しく楽しむために気をつけることやすべき「三箇条」があります。それらを織り交ぜながらお伝えいたします。
では「都営三田シルナシタンタンライン」乗車~!
1.高島平センシロ(川城)
四川省出身の料理人が視線から取り寄せた唐辛子と花椒を使い本場の味を提供、というこだわりを、店名『川城』の川の字が三本の唐辛子で表現!
厨房とサービスのやりとりも活気あって心地よい店。隣席の2,30代と思しきグループが火鍋を食べておりましたが、地肌首筋まで真っ赤になり涙を流しながら汗吹かせるほどの麻辣だった模様。汁なし担々麺も、花椒の芳香と痺れを心地よく楽しめます!
三箇条其の一 「汁なし」担々麺をください、とはっきり伝えましょう。
「担々麺」といえば…大抵の人の脳裏に浮かぶのは、スープがある「汁あり」担々麺ですが、元の現地の担々麺は「汁なし」である、ということは少しずつではありますが広まりつつあるところ。ところが、日本にある中国人経営の四川料理店では、その事情を理解していたり、開店後に客からのリクエストで汁ありの存在を知るなどで、汁あり&なしの2種を揃えていてくれる店が大変多いです。そのため、「ありorなし」どちらを食べたいかは明確に伝えましょう。
紹介しているお店はこちら!
2.新板橋リーリーシャン(粒粒香)
『粒粒香』の名のとおり、使用する花椒にこだわりを持ち、店内には青・紅2色の花椒の額入り写真が飾ってあったり、使う範囲は料理にとどまらず「花山椒サワー」も存在するほど!料理からサワーから、とっても爽やかな芳香が広がり、リラックスともリフレッシュともいえる、スッキリ良い気持ちに!
汁なし担々麺は、見た目赤味が視界に入って来ず、全く辛くなさそうですが…?
三箇条其の二 汁なし担々麺は、来たらすぐに、そしてこれでもかというくらいしっかり全体を混ぜてから食べましょう。
「はーい!汁なし担々麺でございます!」目の前に運ばれてきたら、写真撮影はほどほどに(笑)すぐに全体をしっかり混ぜ合わせましょう!混ぜる回数は10回程度じゃ足りません。お店によっては「最低30回」混ぜるようにと明記するほど、この「すぐしっかり混ぜる」工程は大変重要なのです。シェフから引き継いだ料理の最終工程と認識し、素早くしっかり混ぜましょう!
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3.春日センゴクシ(川国志)
こちらは、ランチタイムのラストオーダーが午後4時。ランチらしい時間に食べそびれた時の救世主!わたしも午後4時少し前に駆け込みセーフ、救われた一人です。
そして。ランチメニューのラインナップに「汁なし担々麺」しっかり入っています!汁ありも揃えていますので、しっかり食べたい方を伝えましょう。さらにこちらでは辛さ調整を3段階から選択できます。粗挽き肉やクラッシュピーナッツのザクッとした食感やあらかじめ頂上にかけられた花椒の痺れが楽しい一杯です。
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4.水道橋シャンラーメイズ(香辣妹子)
さぁ、こちらの汁なし担々麺は、これまでのものとガラリと印象が異なりますね。「汁なし」とはいえ少し汁の存在感があります。そしてその汁は、芝麻醤がしっかりきいています。がっちり麺に絡まるようなクリーミーなものではなく、サラリとしたスープ状です。マイルドな印象ですが、卓上に花椒のミルが置いてありますので、好みでしびれを追加できます!
さてここで、お伝えいたしましょう。
三箇条其の三 汁なし担々麺の姿も多様化しています。
現地での担々麺の起源に沿ったものから大きく発展し、現代の汁なし担々麺は実に様々な姿が存在します。天秤棒で「担ぎ」売り歩いていたように小碗であるところは日本ではほぼ見ることはなく、その一品で食事一回完結できるボリュームであることがほとんど。
味についても、辣油メインでストレートな辛味か、もしくは芝麻醤メインでクリーミーか、ニンニクやヤーツァイ(芽菜という漬物)やピーナッツや青菜が入っているか否か。これらの多様性は、日本だけでなく現地でも多岐にわたるレシピが存在しています。
よって、原型が正しいと縛られずに、いろいろなスタイルを食べ重ねてゆきながら自分好みの味を見つけていくことをオススメします!
紹介しているお店はこちら!
店名:香辣妹子 2号店(シャンラーメイズ)
住所:東京都千代田区神田三崎町2−6−6
電話番号:03-6268-9192
5.三田ジンリー(錦里)
今回の「都営三田シルナシタンタンライン」途中下車で食べ歩く旅の最後を締めくくるのは、三田駅から。『四川Dining錦里』です。
汁なし担々麺を楽しむ三箇条のひとつ、「しっかり全体を混ぜましょう」
テーブルに運ばれてきたときは色白姿の麺が紅く色を染めるまで、しっかり混ぜます。そうすることで、全体の味の均一をはかれるとともに、麻辣が麺にがっちり絡まり一体感が生まれるのです。
花椒が細かめに挽いてあるため、運ばれてきたときや混ぜているときはその存在感を忘れそうになりますが、いざ麺を啜ってみると、しっかりとした痺れが広がり、箸が止まることなくスルスルっと食べ進めてしまいます。
皆さんもぜひ、中国四川を旅するように汁なし担々麺を食べ歩き、お気に入りのひと皿を見つけてみてください!