『ルセット』
らーめん新機軸。
兵庫県三田市に8月オープンした『ルセット』。
フランス語で"レシピ"を意味する言葉。
食材、人など関わりのある全てで成り立っている、作られている、そういった意味合いから名付けられた。
名付け親のオーナーシェフの横田氏は直近までフレンチのシェフでもあったことからフランス語の屋号となった。
さて、そんなフレンチシェフが作る一杯とはどんなものか。
期待に胸踊るなか登場したのがこちら。
「醤油ramen+肉御飯(1,000円)」
地元畜産業者から限られた数しか入荷しない希少な三田牛から抽出されたスープに香味野菜などを加えた正にフォンドヴォーの様なスープで、この手の旨味は関西でも屈指。
もちろん素材が限られた数なので、提供数も限られる。
麺は大阪の鶴見製麺所謹製。
ぷりっとした中太のちぢれ麺はオープンに際し試行錯誤を繰り返したオーダー麺。
もっちりと口の中で踊る食感はスープとベストマッチ
麺とスープは個々に旨味を放つが、口に含んだときのトータルバランスはもはやラーメンと呼んでいいのか分からないバランスで独特の旨味感覚。
この独創的な一杯が旨いのなんの。
油分に頼らず、出汁でグッと押し込んでくるスタイルは老若男女問わず受け入れられるのではなかろうか。
トッピングは三田牛に芽キャベツ、プチトマトなど見た目の彩りも鮮やかで、食べての予想を良い意味で裏切る布陣。
スープを少し残し〆に三田牛のごはんに注ぐ。
ホロホロと柔らかく煮られた肉がスープと出会い、更に旨味を増す。
噛み締めるほど、じわっと染み渡る旨味は終わらないでと願うほど。
白身魚からじっくりと丁寧に引き出したフィメドポワソンに貝出汁を加え、ポルチーニ茸の香り高い風味漂う「塩ramen」。
華やかな旨味とその持続性が、あっさりとした風味ながら実にヒキの強い一杯に仕上がっている。
オマール海老の濃厚な味噌にトマトの旨味も加えた「ramenアメリケーヌ」。
実に奥深い旨味が口内を支配し、もうラーメンを食べているのか、何を食べているのか忘れさせてくれるほど。
もはやスープスパと言っても良いほど、個々の独立した旨味がバランスという感じだろうか。
こちらも外せない一杯。
兵庫県中心部よりやや離れてはいるが、この三田という町より新しいラーメンの風を吹かす『ルセット』の今後に注目したい。
ぜひ、実食を!
紹介しているお店はこちら!
店名:ルセット
住所:兵庫県三田市相生町21-12
公式ページ:https://recette.crayonsite.com/