北九州市の八幡東区&西区界隈で、連綿と息づいている「餃子愛」をご存知ですか?
福岡市内では、昨今のうどん居酒屋ブームに続けとばかりに、ちらほらと餃子で飲めるお店が増えつつあります。
すでに予約無しでは入れないような人気店もあり、今後ますますブームが加熱していく事は間違いありません!
しかし、同じ福岡県内でも北九州市の八幡東区・西区には、半世紀以上に渡って地元で愛される、独自の餃子文化が存在しています。
また、地域おこしの一環として『八幡ぎょうざ協議会』なる団体も存在しており、日本3大餃子の一翼を担っているとか!
ぎょうざ協議会の公式キャラクターとして、写真の「ヤハタン」も広く市民に認知されています♪
協議会に加盟する『八幡ぎょうざ』のお店は60を超え、認定された証の赤い幟が店先に掲げられております♪
それぞれの特徴から、鉄なべ系・中国大陸系・ラーメン系・お母さん系と大別されており、詳しくは同会HPをご覧下さい!
八幡ぎょうざ協議会 公式ページ:http://yahatagyouza.com/
しかしながら、やはり八幡でも食事と言うよりビールを片手に頂く側面が強く、専門店の大半は夕方から営業されています。
そこで今回は敢えて昼間から営業されている、八幡ぎょうざ協議会加盟店の中から、4軒ほどピックアップしてご紹介致します。
1.住宅街の片隅で、ひっそりと営まれる隠れた人気店『ぎょうざ工房 風人』。
ナビがなければ、かなり分かり辛い住宅地にある同店、近くには小さなスーパーがあるだけの立地ですが…
暖簾をくぐると、そんな心配は無用とばかりに賑わっており、平日にも関わらず昼間っから飲んでる常連さんもいましたっ!
「焼ぎょうざ 10個 (450円)」
直径20センチほどの鉄なべに、1人前の一口餃子が羽根つきで10個並べられています。
パリパリに焼かれた自家製の皮で牛・豚のミンチが包まれており、サイズと食感の良さから何個でもイケちゃう危険な旨さ♪
車でなければ間違いなく、ビールを頼んで3~4人前は頼んでしまいそうです!
また炒飯や鉄板炒め、麺類などもラインナップされており、食事でのご利用にもお勧めお店です♪
紹介しているお店はこちら!
2.商店街で、女性店主が営むお母さん系『餃子の味味(みみ)』
アーケード街の片隅にあり、大きなオレンジ色の幕にはお店の拘りが書き記されています。
カウンター5~6席、小上がり2卓のこぢんまりとした店内で、女将さんとその娘さんらしき方が厨房に居ました。
焼きが基本ですが、品書きを目にして気になったコチラを注文致しました。
「海老餃子 5個 (620円)」
包まれた餃子の皮の端っこから、ちょこっと尻尾が出ているキュートな見た目に癒されます(笑)
もちろん尻尾もカリッと焼かれているので、頭から(ついてないけど)まるごとパクッと頂けます♪
餡の量を少なめにして、海老の旨みをひき肉が後押しする味わいで、個人的にはビールよりも焼酎で頂きたい一皿です!
品書きには「ピーマン餃子」なる謎の商品もありましたが、お腹に余裕がなく今回は泣く泣く諦めました
紹介しているお店はこちら!
店名:ぎょうざの味味
住所:福岡県北九州市八幡東区中央2-20-8
電話番号:093-671-0700
3.路地裏ながら客足が絶えない、ラーメン系の人気店『ホームラン本店』
昭和の風情が、建物の表面にまで漂っている、そんな感じの独特な色使いですが…
暖簾には「ラーメン」「ギョウザ」と、それぞれ別々に入り口が設けられています。
暖簾をくぐると店内は繋がっており、どちらから入ってもどちらも注文出来ます♪
真ん中に調理場があり、それをグルッと囲むようにカウンターがあります。
「ギョウザ 10個 (440円)」
見た目がちょいと悪いと言うか、きつね色より焼けた感じに仕上がっています。
ラーメン系の特徴として、餃子を焼く時に水を使わずに、豚骨スープを使って焼き上げます!
こげ茶色の「羽根」はその証であり、皮にも豚骨スープの旨みが染みているのです♪
餡は豚ひき肉が少なめで、キャベツの甘みが口の中に広がる、いくつでも食べれそうなタイプ!
こちらは酢醤油だけでなく、ラー油たっぷりめワイルドに頂くのがお勧めです。
因みに、昼営業の後に中休みの時間帯があり、夕方から明け方4時までの営業!
飲んだ帰りに頂けるのは嬉しいですが、タクシーが拾えるのか少し心配になります(笑)
紹介しているお店はこちら!
4.あと数年でその歴史の幕を閉じる、老舗の餃子専門店『天水』
こちらのお店は、JR折尾駅北側の堀川沿いの飲食店街「堀川橋」の所にあります。
82歳の女将さんが、ご主人を亡くされてから長年にわたり暖簾を守って来られました。
JR折尾駅の全面改装に伴い、周辺地区の再開発事業で立ち退きを余儀なくされて、その時を最後に引退して廃業される予定です。
店内は、まんま昭和がタイムスリップした様な状態で、しかも信じられない価格設定になっております!
壁に貼られた品書きがとても達筆で、そこにフレーズが一言添えられていて、それが微笑ましい雰囲気を演出しています♪
ギョーザ(8ヶ入)400円は、近隣の餃子専門店やラーメン屋と比較しても、それほど大差はありませんが…
●ラーメン並:350円
●ラーメン中:400円 (並の1.5倍)
●ラーメン大:450円(並の2倍)
消費税率も材料費も値上がりしている中で、価格設定までもが昭和のままになっているのです、ちょっと心配ですが…
「ギョーザ (400円)」
ひだは普通の波折りですが、焼く面が四角くなるように包まれていて、独特な見た目になっています。
ラーメン系では、餃子の焼き上がりに豚骨スープを使用しますが、こちらでは拘りの美味しい水を使って仕上げます!
タレは酢醤油のみで、餡はご覧のように豚肉とキャベツですが、大きさが一口餃子ではなく、普通の寸法だから驚かされます!
これで一皿400円(税込)、ご飯は単品で追加すると100円(税込)になるのですが…
ギョーザセットにすれば、ギョーザ10個とご飯で500円と、ギョーザが2個増えてしまうお得さ(スープ無しは辛いけど…)!
なので若者客は、このギョーザセットにラーメンを追加して、お腹いっぱいになれる素敵な食べ方をしています♪
「ラーメン (350円)」
並盛りでも、麺の量はおそらく130~150gはありそうで、チャーシューも1~2枚ではありませんっ!!
この段階で表面に4枚、ところがチャーシューの下にもう2枚隠れていて、全部で6枚も浮かんでいました!
そこそこ肉厚で、とても350円には見合っていませんし、これはチャーシュー麺ではありません(感涙)
てことは…、チャーシュー麺を頼んだら一体どれほどのチャーシューが盛り付けられるのか…!?
スープは鶏ガラと豚骨を合わせて炊いて、スキッとした優しい味わいに搾られており、ギョーザとの相性も抜群♪
普通の食欲であれば、このギョーザと並ラーメンだけでも、十分にお腹いっぱいになれる量だとお伝えします!
但し、女将さんが高齢なので入店される際は、以下の決まり事を守って下さるよう、ご協力をお願いします。
・なるべくカウンター席の、女将さんの近くに座る
・ギョーザは時間が掛かるので早めに注文しておく
・出来た物はカウンターの2カ所にしか出されない
・後はお客が融通をきかせて注文した客に中継する
・食べ終えた丼や食器は必ずカウンターの上に戻す
まぁ、覚えていなくても女将さんが自分の良い様に、客に指示しながら配席やら給仕するんで、それに従っていれば大丈夫♪
女将さん曰く「立ち退きが先か、私が逝くのが先か分からんけど。」と、常連さんには申しておられましたが…
お店の最後の日まで、元気に仕事が続けられるよう、細々と通いながら見届けたいと思っております。
いかがでしたでしょうか?
鉄なべ系・ラーメン系・お母さんの味系までは網羅しましたが、中国本土系だけが未達のままでしたので、機会があればいずれご紹介するつもりです。
あくまでも「つもり」ですが♪
紹介しているお店はこちら!
- 天水
- ラーメン JR筑豊本線(若松-桂川) 折尾駅 東口 徒歩1分
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