新世界のオールラウンド系居酒屋の名店『酒の穴』
通天閣のお膝元、大阪は新世界。
今回は、テレビでも放送されたことのある有名なお店を紹介か・・・とは言ってもなぁ、
C級呑兵衛が普段から行くようなお店で、そんなところあるかなぁ。
それが、あるんだよね~
せっかくだから、お酒にまつわる番組からにしようか。
酒好きなら知ってるよね、『吉田類の酒場放浪記』。
2009年5月4日放送のTBSテレビ『吉田類の酒場放浪記』で紹介された、新世界にあるお店が『酒の穴』だ。
なんでだか、2つ軒を連ねて「酒の穴」。右手が居酒屋、左手がお好み焼・鉄板焼という建付になっている。店の中も全くつながっていないけど、どちらに入っても同じものは食べられるよん。
先に、お店の名誉のために書くけど、軒先テントや提灯が大変なことになっているのは、これ台風21号の影響。新世界エリアも被害出てるんだよね。少し古い写真だけど、本来はこんな感じね。
新世界となると、どうしても串かつのお店が多くなっちゃうんだけど、
こういったオールラウンドな居酒屋は有難い。激安な一品が色々、壁にずらっと並ぶ短冊メニューが気分を盛り上げる。
今回は、向かって左側のお好み焼・鉄板焼の方に入ったんだけど・・・ね、鉄板焼きメニュー以外もたくさんあるでしょ。
「生ビール(500円)」をもらって・・・
ここにくると、とりあえずな感じで注文しちゃう、「生まぐろ(300円)」。
お店は、カウンター席のみで、団体でくるようなスペースもない。だから、メニューラインナップも基本的には、おひとり様向けなメニューになっている。お造りも他の一品メニューと同等価格で、ちょこっと食べたい時に助かるわけ。
そして、ここに来たらやっぱり外せないのが「八宝菜(200円)」。
中華料理店でもないのに、酒の肴に「八宝菜」ってなかなかないよね。
『酒の穴』の名物料理で、軒先の看板にも書かれている程なんだけど、いまだに「八宝菜」という響きと、200円という価格設定がどうにも結びつかない(笑)
大皿ではなく、大おかずくらいのボリューム・・・学校の給食を思い出さざるを得ない、この感じがなんともたまらん。
こちらの「八宝菜」、粘度浅めでさらっとしているんだよね。中華よりは、ポトフやシチューのような味わいだ。200円とはいえ、人参、たけのこ、豚肉、ピーマン、たまねぎ、じゃがいも、椎茸、ちくわ、かまぼこ、キャベツ、八宝菜の名にふさわしく、具材が惜しみなくたっぷり入っているぞ。小腹サポートにもなるし、酒の肴にもなる味付けだし、それでいて、激安ときたら名物にならないわけがないわね。
ま、食べるべき一品であることに間違いはないわね。
さてさて、八宝菜がフォーカスされがちだけど(いま自分でしちゃったけど)、
もう一つ、「すじコン煮(300円)」もなかなか美味い。
どて煮の味噌な感じとはまた違って、あまーく煮込んである一品。すじ肉もしっかり味が染み込んで柔らかくなっている。これ、ご飯と一緒でもいいよな~
「レモンチューハイ(300円)」をもらって。
そういや、ここでコナモン食べたことないかもな・・・
せっかく、お好み焼・鉄板焼のお店の方に入ったわけだし、ちょっとお好み焼も食べてみようかな。
「豚玉(400円)」。
分かる、分かるよ。お好み焼が関西人にとって主食だってのは。でも、ここでは、他と同様に酒の肴として扱うこともできれば、シメの1枚にもなっちゃってくれるのよ。
しかも、400円で。
目の前の鉄板で、じーっくり焼き上げた一品。たこ焼きじゃないんだけど、外カリ中ふわだわ。ソースは、酒飲みには有難いことに、スパイスをきかせた辛味でグー。
吉田類さんは居酒屋の番組でもちろん知っているんだけど、
それ以上に、
ずーっと前に、C級呑兵衛が東京新橋で飲んでいた時、ロケとかじゃなく普通に吉田類さんがお店に入って来て、途中から話しかけられ、最後に名刺までいただいて。
その時、実は、吉田類さんのこと知らず、後から、「あっ、めちゃめちゃテレビ出てる人やん」と気づいたんだよね。改めて、普段からコミュニケーションを大切にする人なんだなぁと思いつつ、『酒の穴』は、袖振り合うも多生の縁、隣同士の客でコミュニケーションが生まれるかもしれない、いい空間だと思うよ。
気になる人は是非。