京都の夏の風物詩といえば鴨川納涼床ですよね。築170年の京町家を活かした『先斗町 味がさね』にも、5~9月に川床席が登場します。
この期間限定の「【鴨川納涼床】彩会席 鱧のお吸い物や賀茂なすを使ったおすすめ会席」は、鱧や京野菜といった夏の味覚が詰まったコース。灯がともり始める夕暮れ時がステキな川床席のひと時を、より一層美味しい時間にしてくれる、中華と和食を融合したコース料理をご紹介します。
芸舞妓さんもそぞろ歩く花街で、見晴らしのいい川床席を体験
『先斗町 味がさね』は、芸舞妓さんが行き来する先斗町通(ぽんとちょうどおり)に面した一軒家の創作料理店。芸舞妓さんたちを呼ぶ遊興の場だった「お茶屋」を改装した店は、格子戸の残る昔ながらの京町家。見るからに趣があります。
川床席は店の一番奥。全席掘り炬燵になっているので足が伸ばせ、靴を脱いでリラックス出来る点もポイント高いですよね。全席掘り炬燵の店は、鴨川添いに連なる納涼床でもそう多くないみたいです。
対岸の景色や東山の眺望を前にすると、京都の川床に来ている実感がわいてきます。
中華と和食を一度に楽しめる、欲張りさんも満足の川床限定のコース
「【鴨川納涼床】彩会席 鱧のお吸い物や賀茂なすを使ったおすすめ会席(7,000円)」は、季節の味を堪能できる全9品の期間限定コース。料理内容は、時期や仕入れによってガラリと変わるものもありますが、中にはオードブルやお造りといったお決まりの顔ぶれも。まずはそんな料理からご紹介します。
季節のオードブルは、このコースのトップバッター。中華と和食の一品をあれこれ盛り付け、この日は京都らしい湯葉豆腐、さっぱりとしたくらげの酢の物、枝豆、蒸し海老とおくらの胡麻あえ、蒸し鶏胡麻ソース、カンパチの南蛮漬けなど6品がラインナップ。
中華と和食を一度に味わえるなんて、贅沢ですよね。本日のお造りの盛り合わせは、花穂紫蘇など使い、京会席のような美しい盛り付けで提供されます。お魚はカンパチ、鯛、甘海老でした。
鱧と季節野菜のお吸い物は、このコースの不動のメニューです。メインの鱧の他に、三つ葉、じゅんさい、結び湯葉、紅葉麩、しめじが入っていて、蓋を開けた瞬間の出汁の香りがたまりません。
骨切りされた鱧は相性のいい梅肉をちゃんと乗せていただきましょう。
口に入れた途端、やわらかな鱧の食感と出汁の深い味わいが広がり、幸福感に包まれます。
京野菜のひとつである賀茂なすを使った田楽もこのコースのお決まり。たっぷりの白味噌に丁寧な下仕事が隠れてしまっていますが、肉厚の賀茂なすには、食べやすいように切込みが入っています。一度炙っているので香ばしく、食べ応えもあるので野菜を食べたとは思えないほどの満足感が。賀茂なす愛が膨らむ一品です。
肉や魚介を中華テイストや和風で提供するハイブリッドな料理の数々
定番メニュー以外は、その日のお楽しみ。取材当日(7月某日)は、じっくり火を通した京鴨ロースのコンフィに赤ワインのソースを添えた肉料理や、有頭海老とすずきのチリソース煮込み、優しい甘みを感じるフルーツトマトのコンポートがメニューに並んでいました。ご飯はちりめん山椒を乗せた中華粥です。
〆のデザートはココアプリンと胡麻団子。ココアをきかせた甘めのプリンは、舌触りも滑らか。胡麻団子は、一度油で揚げてから砂糖をまぶしてあり、しっかり甘さを強調! 満腹の胃袋に優しい大きすぎない一口サイズ。
ココアプリンの滑らかなこと! スプーンで何度もすくって食感を楽しみたくなります。
京都の夏の味覚を堪能しながら、中華も和食も味わえて、さらに鴨川納涼床も体験できるなんて、他ではそうそうないですよね。あいにくの雨に降られた時でもご安心を。席は店内にちゃんとキープされていて、お目当ての料理も変更なしで対応してくれます。
また9月はランチタイムも営業。ランチの内容はぐるなび店舗ページを要確認ですが、ひょっとしたらリーズナブルに鴨川納涼床を楽しめるかもしれませんよ!
・紹介しているコースはこちら!
【鴨川納涼床】彩会席 鱧のお吸い物や賀茂なすを使ったおすすめ会席 7,000円(税込)
https://r.gnavi.co.jp/266e42at0000/menu9/
※表示価格は全て税込。鴨川納涼床は9月末まで開催。
※雨天の場合は店舗内にてコース提供予定
紹介しているお店はこちら!
- 先斗町 味がさね
- 京都先斗町で納涼床 京阪本線 三条駅 徒歩5分
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