都内で新鮮な魚を食べるならまず「築地」を思い浮かべる方が多いと思いますが、阿佐ヶ谷の商店街のなかに、朝獲れの新鮮魚介を驚くほどリーズナブルに提供してくれるお店があるんです。
阿佐ヶ谷駅から徒歩5分にある『江戸や鮨八 阿佐ヶ谷店』は、連日地元のお客さんで賑わう超人気店。思わず笑いがこぼれるほど新鮮な魚料理の数々を、驚きの価格でいただける知る人ぞ知る名店を訪ねてみました。
こんなに安くていいの!?木曜限定10食限りの「今朝獲れ五点盛」はまさかのワンコイン
取材に伺ったのは4月の木曜日。一番のお目当ては、わずか500円で食べられるという木曜限定10食限りの「今朝獲れ五点盛」。写真の刺身盛り合わせが、ワンコインでいただけるというからビックリです。
当日の刺身盛りのラインアップは真鯛、石鯛、平政、ケンサキイカ、生しらすの五種類。安さもさることながら、注目すべきはその鮮度。真鯛はもっちりとした味わいで、身の透き通ったケンサキイカはビックリするほどの甘さ!生しらすもプリップリで思わず笑いがこぼれちゃいます。
「今朝獲れ五点盛」のクオリティの高さに衝撃を受けつつ追加オーダーしたのが、日替わりメニューの「カツオのたたき(880円)」。プリッとした身は、臭みがなく、まぐろと間違うような鮮やかな赤さ。肉質のハリからも、鮮度の高さがうかがえます。
煮付けや焼きも至福のおいしさ。クオリティの高い鮮魚をリーズナブルにいただける秘密とは?
さらに驚きの逸品が続きます。こちらは人気メニューの「煮穴子つまみ(980円)」。
『江戸や鮨八』で使われている穴子は、銚子から北に広がる漁場で獲れた「常磐もの」と言われるもの。江戸前の穴子よりも肉厚なのが特徴で、箸でつまんだ瞬間にじゅわっとにじみ出てくるほど脂ののりが良く、口のなかでふわっとほぐれます…!
こちらは「金目鯛の煮付け(1,700円~)」。どーんと大ぶりな金目鯛に箸をいれると、まるでスープのように脂が流れ出てきます。
ふんわりとした身が品のある味わいの「のどぐろの塩焼き(1,980円)」。高級魚であるのどぐろを2,000円以下で味わえるなんて…!
驚きの安さに、「こんなにお安く提供していいんですか?」と尋ねてみたところ、「僕が漁港に直接買い付けに通っているんだよね。今朝は銚子漁港で昨日は三浦半島の長井漁港。小田原漁港まで行くこともあるよ。」と代表の早津さん。
通常は漁港から築地などの市場に運ばれていく鮮魚を、早朝から漁港に足を運んで直接買い付けているからこそ、築地市場以上に新鮮なお魚をこれだけリーズナブルに味わうことができるんですね。
何が出てくるかは“入荷次第”。日替わりのおすすめをお目当てに通おう!
当日は残念ながら巡り合えませんでしたが、入荷状況によっては、活ヤリイカやトラフグ、生サバ、アブラボウズ、アワビ、ブドウエビ…といった魚介に出合えることも。
この日は「タコがおいしいよ」とのことだったので、新鮮なタコ料理を追加オーダー。
まずは「水ダコ刺(800円)」。シコシコというしなやかな歯ざわりと甘みがたまりません。
続いて「水ダコの吸盤(480円)」。シャキッとした歯触りが心地よい一品です。こちらはポン酢でいただきます。お酒が止まらなくなる一品です。
こちらはレギュラーメニューの「地たこブツ(680円)」。シンプルながら、噛みしめるほどににじみ出てくる旨味の濃さに驚きがある一品です。
さらに「これ、めちゃくちゃうまいんだよ」と推されてオーダーしたのが「ゆでたて麦イカ塩ゆで(580円)」。麦イカのふっくらと柔らかな食感に「えっ、柔らかい!」と思わず声をあげた一品です。ほんのりとついた塩味が、イカの風味を引き立てます。
また、この日のおすすめには「つぶ貝の旨煮(580円)」も。肝まで気持ちよくつるんと外すことができるのは、冷凍モノを使わず、鮮度が高いつぶ貝だけを使用しているからなのだそう。写真のとおり、つるんと取れます。
週に3回は代表自ら漁港のセリ場へ通い、直接買い付けてくるからこそ実現できるお値段と、築地以上といっても過言ではない鮮度の高さ。そこに「本当においしいものを気軽に食べて欲しい」というこだわりを感じました。
中央線沿線でおいしい魚料理をリーズナブルに食べられるお店として、足をのばしてでも訪問する価値がある名店です。また、西武線の鷺宮、新井薬師、ひばりが丘にも系列店があるそうですよ。
※表示価格は、全て税抜表記です。
紹介しているお料理の詳細はこちら
https://r.gnavi.co.jp/9mjk4xwh0000/menu2/