「土用丑の日」って年に4回あるって知ってましたか?一番良く知られているのは夏ですが、他の季節にも土用はあるんですよ。ちなみに今年の春は4月27日が「土用丑の日」になるようです。
「土用丑の日」というとウナギですが、ニホンウナギは絶滅危惧種となっており価格が高騰し続けているため、我々庶民にとってはウナギを食べる機会が減ってきています。それでもウナギ(のようなもの)を食べたいと思うと、蒲焼きにしておいしいものを選ぶことになります。
穴子、さんま……最近ではなまずや豆腐、かまぼこなんかでも代替品としてでていますが、いやいや、大阪にはたんなる代替品ではないおいしいお重がいただけるお店があるんですよ。
地下鉄・阿倍野駅から徒歩5分ほどのところにある「たちじゅう園(その)」をご紹介します。
たちまぶし(¥1,500)
お店の名前になっている「たちじゅう」。じゅうはお重ですが、「たち」は実は太刀魚です。漁獲量日本一を誇る和歌山県有田箕島漁港から直送された太刀魚、「紀ノ太刀」と名付けられる一級品を仕入れています。
注文すると、一尾ずつさばいて、秘伝のタレをつけて、炭火でしっかりと焼きあげます。蒲焼きもそうですが、炭火にたれたタレが焦げて煙が香ばしく香ります。
太刀魚の骨煎餅を使ったサラダをつまみながら、あぁ、お重が待ち遠しい。
提供されたお重のふたを開くとふわっと良い香りがさらに広がります。見た目も香りも「うな重」ですが、刻んだ大葉が添えられているのが唯一違っているところ。
口にするとほくほくとした食感の太刀魚が、甘めのタレにからんでおいしい!
ウナギはしっかりとした弾力のある身ですが、太刀魚は焼き魚特有のうま味がしっかりと味わえます。
ウナギの蒲焼きには山椒ですが、こちらの「たちじゅう」には半生状の練り七味が小皿にそえられています。ちょっとだけのせて、大葉と一緒に太刀魚をいただくとまた風味良くいただけます。
「たちじゅう」は1,350円で提供されているのですが、1,500円の「たちまぶし」にすると、鰹節と太刀魚からとった出汁がセットになるので、ひつまぶし風にだしをかけてもいただけます。
出汁の香りが合わさって、また違う顔を見せる「たちじゅう」。なんだか落ち着いてしまいそうです。
夜は太刀魚づくしのコースも提供されている「たちじゅう園」さん。
代替品なんかじゃない「たちじゅう」の美味しさをぜひ味わってください。
紹介しているお店はこちら!
- たちじゅう園
- 割烹・日本料理屋 大阪市営地下鉄谷町線 阿倍野駅 3番出口 徒歩5分
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