1.1951年（昭和26年）創業、銀座で焼鳥といえば「鳥ぎん」

銀座の西五番街通りから入る路地にある鳥ぎん本店。首都圏で14店舗ある鳥ぎんの総本山。銀座百店会にも加盟する由緒ある銀座の老舗。

戦後でまだ銀座にも戦災の爪痕残るころ、炭火焼鳥を気軽に楽しむ店としてオープンしました。

お腹を満足に満たせない人が銀座に多かったことから、鳥で満腹になれるようにと初代が銀座発の釜飯をメニューに加え、以来、焼鳥と釜飯の二枚看板です。

お昼から通しで営業し、昼時を過ぎた頃は銀座で早く飲みたい人たちのオアシスとなっています。

焼鳥を焼き続けて何十年という職人さんが、紀州備長炭を使って強火で一気に焼き上げ、濃いめのタレがビールを進ませます。

 

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2.1953年（昭和28年）創業、三越裏で職人技を楽しむ「武ちゃん」

銀座の中心、4丁目交差点の三越の裏で60年。予約を受けない屋台方式で続け、武ちゃんの味を知る焼鳥好きが次々と店を訪れる人気店。白木のカウンターが焼台をぐるりと囲い、職人さんが黙々と炭と串を操り、焼鳥一本一本に心を注ぎます。

鶏は名古屋コーチン、焼台は一般的な焼鳥屋で使用するものより細い備長炭。鴨串も名物で筆者の好物は鴨味噌です。味噌とシソのバランスが秀逸で、濃厚な旨味とシソの爽やかな風味がたまりません。

銀座の一等地で職人技の焼鳥というといかにも高級そうですが、これが普通の酒場値段なのだから、もう通うしかありません。

 

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3.木挽町、老舗暖簾の安心感、半世紀続く焼鳥の店「ねのひ本店」

東銀座の界隈は昔は木挽町という住所でした。いまでも古いお店はその地名を名乗っていて、住所は銀座であっても木挽町はまた魅力を持っています。落ち着きがある店ばかりで、よりツウが好むような雰囲気です。

この木挽町で半世紀続く焼鳥「ねのひ」。店名の「ねのひ」は知多半島で300年続く酒造・盛田の看板銘柄と同じ。盛田の系列店ではなく扱っているお酒にあやかってつけたのだそうです。お酒はもちろん盛田のねのひです。

焼鳥は一本200円から。豚モツの”やきとり”ではなく、鶏の焼鳥。ガス焼きではありますが、銀座とは思えない庶民的な雰囲気のカウンターに会社帰りのサラリーマンや近隣に住む人たちが思い思いに過ごしていて不思議と落ち着き、それが鶏をより美味しくさせています。

銀座と築地の中間に位置するので、魚介系の酒場かのような豊富な品揃えも魅力です。中トロにホタテ刺身など結構本格的。

古き良き昭和の大衆酒場も、こうして銀座の街にもまだまだ現役です。

 

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