１．強烈な程に蟹の風味が立ち登る、最強甲殻類のフレーバーが溢れる一杯。【麺屋 裕】

2014年3月に上京区の北伊勢殿溝町にて開業。昨年の4月にラーメン不毛地である山科区に移転した同店は、過去に某グルメガイドブックに2年連続掲載された事のあるほどの実力店。このラーメン不毛地に新たなラーメン旋風を巻き起こしてくれる期待の超新星で、移転後も行列が絶えない不動の人気ぶりを魅せます。

現在のメニューは蟹塩そば・塩らーめん・醤油らーめんに追加トッピング類。ご飯ものや、ドリンク類。

オススメである蟹塩そばのベースは鶏ガラで、強烈な程に蟹の風味が立ち登る甲殻類フレーバー溢れるスープ。その蟹のエキスがしっかりと抽出されており、動物系の出汁が下支えとなるのですが、美味すぎておもわず飲み干してしまう程。どんぶりの底にはビッシリと蟹甲羅の細かい粒子が溜まっており、豚骨でいう骨粉みたいな感じでしょうか。

『粉場打ち無手先謹製』と看板にデカデカと掲げている麺は所謂、自家製の手打ち麺。しなやかで小気味良い食感と喉越しの良い全粒粉入り平打ち細麺で、小麦の風味が非常に豊か。スープとの親和性も非常に高く、これもまた実に美味しい麺です。

具材は、チャーシュー・炙り焼いた姫竹・玉葱スライス・柚子・刻み葱・糸唐辛子です。薫香豊かなチャーシューに、箸休めとなるシャキシャキの玉葱スライス、焼いて更に甘めに炊いた姫竹と、全ての具材にとても丁寧な仕事が施されており、それぞれの主張が邪魔をする事なくバランスがとれています。

これからもずっと、この山科区で地に根を張って頑張って欲しいです。

紹介しているブログはこちら！
http://kazuakimoichi.shiga-saku.net/e1382676.html


紹介しているお店はこちら！
店名：麺屋 裕
住所：京都府京都市山科区東野百拍子町25-2
公式Twitter：https://twitter.com/menyahiro0212

２．辛味が苦手な方でも美味しく戴ける、クリーミーで濃厚なスープの担担麺【担担麺 胡(YEBISU)】

10年近く前。ラーメンそのものがメジャーではない頃から担担麺専門店として営んでいた同店が、昨年7月に直ぐ傍の筋から三条通り沿いに移転。移転前の店舗にも既訪しているのですが、移転後の新しいお店は以前の印象とは全く異なり、木目調を基調とした清潔感のある明るい店内で、何よりも店員さんが凄く元気で活気に満ち溢れております。

現在のメニューは、以前とは異なり、バリエーションが更に豊富になりました。看板メニューである担担麺に、黒ゴマ担担麺・チーズ担担麺・あんかけ担担麺・マーラー担担麺・汁なし担担麺・黒汁なし担担麺。トッピング類にご飯ものやセットメニュー、自家製杏仁豆腐やプリンにアイス等の女性に喜ばれるスイーツ等もございます。

またお好みで、

【麺の硬さ】かた・ふつう・やわ

【スープの味】こい味・ふつう・うす味

【辛さ】辛さヌキ・辛さ小・ふつう・辛さ大（激辛+50円・爆辛+100円）

等のカスタマイズが出来ます。

オススメの担担麺ですが、辛味はノーマルだとかなり控えめ。鶏ガラをベースに、ふわりとゴマの風味が立ち、仄かな甘さと濃厚なクリーミーさのある味わいのピリ辛スープ。

麺は、エッジィな角断面の中太ストレート。ぷりっとした歯応えで、スープは勿論、ミンチも絡みながら美味しくいただけます。

ミンチを取りやすい穴あき蓮華の用意や細部に至る気遣いが嬉しい。これで掬ったのをライスに乗せてスープを掛けて担担雑炊にして余す事なくいただきました。

辛さが苦手な方は、辛味を無くす事だって出来ますし、担担麺もさながら唐揚げがめちゃくちゃ美味いです。ランチ時にセットでオーダーするのがオススメです！！

紹介しているブログはこちら！
http://kazuakimoichi.shiga-saku.net/e1383804.html


紹介しているお店はこちら！
店名：担担麺 胡 （YEBISU）
住所：京都府京都市山科区竹鼻竹ノ街道町74 アースビル 1Ｆ
電話番号：075-591-6556

３．人気担担麺専門店の流れを汲みながらも個性輝く和テイストなつけ担担麺【つけ担担麺専門店 市右衛門】

某担担麺専門店で経験を積まれた後に2015年9月に開業されたつけ担担麺専門店。ガタイがあるがとても優しそうな雰囲気の店主さんと、有名女性タレント激似で超べっぴんさんの元妻？さんとお2人で営んでいらっしゃいます。店内は木目調を基調としたお洒落でゆったりと出来る空間で、女性客がかなり多いお店です。

メニューは、つけ担担麺・マーラーつけ担担麺・トマトつけ担担麺の3種に、唐揚げ・唐揚げ香味ソース・ご飯は同額で大・中・小から選べ、他にはザーサイと瓶ビールに、お得なランチセットという構成となります。

オススメのマーラーつけ担担麺は胡麻の風味が立ち、鰹からとった出汁を軸とした和テイストな担担つけ汁ですが、爽やかな香りのピリリとした花椒と、ピリッと刺激的な辛さの唐辛子が程よい辛さで食欲を沸き立たせくれ、食べ進む毎にじわりと滴る汗が心地よいです。卓上にあるお酢・唐辛子・辣油でお好みで調節出来ますし、つけ汁の温め直しも快く承ってくれます。

瑞々しくて艶やかな麺肌をした多加水の平打ちストレート麺は、喉越しの良さとモチモチとしたコシのある食感を兼備しており、スープとの親和性も非常に高く、旨味をしっかりと運んでくれます。

最後は、つけ汁に卓上にある昆布出汁の割スープを投入し、余す事なくいただけます。セットの唐揚げもオススメで、普通の唐揚げか、唐揚げ香味ソースから選べます。甘辛い酢醤油の香味ソースが、ジューシーな唐揚げに掛かった油淋鶏風でして、これがまた格別に美味い。ビールー、ビール持って来いー！！って言いたくなる。いや、なんならご飯でもいい。ってか、ご飯も即無くなってしまう美味さです。

辛いものが得意な方は、白い瓶に入った魔法の粉もオススメです。

紹介しているブログはこちら！
http://kazuakimoichi.shiga-saku.net/e1384239.html


紹介しているお店はこちら！
店名：つけ担担麺 市右衛門
住所：京都府京都市山科区椥辻草海道町10-1

４．代継が代替りしても人気が絶えない幻の京都ラーメン【夜鳴きや】

閉店ギリギリに滑り込みで入店も、満席状態である人気ぶりを垣間見たのですが、こちらは創業から49年もこの地に根を張る人気の老舗銘店。土日月曜日が定休日で平日はお昼から夕方までの営業とハードルは少し高め。店内はコの字型のカウンターに12席ほどと6人掛けテーブルが1席のこぢんまりとした店内で、お年を召されたお母さんが切り盛りされております。

メニューは、中華そば・大盛り中華そば・焼豚麺・めし小・めし中と、シンプルで潔いメニュー構成。また、卓上には自家製のお漬物が用意されており、ご自由にいただけます。

中華そばは鶏ガラ豚骨を軸とした、割と淡めの出汁に表層に浮く背脂が甘味とコクを持たせ、醤油ダレの強さで喰わせる、どこか懐かしささえ感じてしまう様なあっさりとした豚骨醤油のスープです。昔ながらの京都ラーメンともいえる様な味わいで、派手さは無いが兎に角美味い。

麺はスルスルと喉越しの良い、柔めな歯応えの低加水ストレート細麺。固めにオーダーする事も可能ですが、柔らかめの麺の方が、このスープには十分合っています。

具材は、チャーシュー・もやし・刻み葱と至ってシンプルですが特筆すべきは、分厚くて肉肉しさを楽しめる食べ応えのある、この肩ロースチャーシュー。注文が通る都度、ブロックのチャーシューを包丁で切り落としていくのもまたイイですね。この物凄くデカイチャーシュー頬張って食べるのが幸せー。

『寸胴は一つなので昼が好きな人も多いんだけど、夜はもっと出汁が効いているんですよ』と、質問もしていないのに女将さんから話かけてこられた。いや、そんな事を言われなくても充分美味しいです。ご対応はとても丁寧でしたし凄く美味しいお店です。

紹介しているブログはこちら！
http://kazuakimoichi.shiga-saku.net/e1382997.html

５．コアなファンも多く地元民から愛される京都の豚清湯醤油ラーメン【ラーメン 天】

京都市山科区の国道1号線沿いで、東海道新幹線の高架下に位置する昭和60年創業の同店は2017年6月に新築移転。と、言っても道を挟んだ向かい側に数mほど場所が移っただけです。ただ以前の様に高架下の時よりは定期的にガタンガタンと列車の通る際の地響きや騒音はありません。

メニューは、ラーメン・特製ラーメン・みそラーメン・特製みそラーメン・鶏から揚げ・餃子・焼豚・ライス・カッパ（キムチのきゅうり漬け）・玉子・セットメニュー・アルコール類となり、キムチは食べ放題となります。

●Cセット（ラーメン・唐揚げ・餃子・ライス）

豚や背脂に野菜を合わせた豚出汁を軸に醤油を合わせたスープ。油分が割と多めなんですが、豚由来の旨味や甘味がしっかりと出ており、キリッとした醤油が効いた、昔からある京都を代表する豚清湯醤油ラーメンです。

麺は、このラーメンを汲むラーメン屋では定番の近藤製麺謹製の中太ストレート麺。柔めながらもモチモチとした食感で、このスープにこの麺有りきのジャストな相性です。

具材は、チャーシュー・メンマ・もやし・刻み葱とシンプルですが、もやしや葱が少し多めに盛っております。赤身が中心で醤油の風味がしっかりと染み込んだチャーシューは入っている量も多く食べ応えがあります。

●鶏から揚げ・餃子・ライス（Cセット）

天のもうひとつの人気メニューは、鶏から揚げ。自家製タレに漬け込んだ下味がしっかりと付いているのですが、衣がカラッとして噛めば肉汁溢れるジューシーさ。ご飯が凄くススミます。餃子は、普通。食べ放題のキムチですが、沢山食べられない様にしているのか、辛い物が大好きな私でも辛過ぎて、あまり食べられない辛さです。（笑）

深夜の時間帯にも関わらず、かなりの客数の多さは移転前と変わらずの人気ぶりが伺えますし、朝方まで通し営業というのも有難いですね。さすが、ラーメン藤や第一旭といった京都の代表格である京都ラーメンのひとつですね。


紹介しているブログはこちら！
http://kazuakimoichi.shiga-saku.net/e1383191.html

山科京極通りに『肉盛麺』という個性的なつけ麺専門店が登場。【肉盛麺 山科京極製麺所】

最後のトリは2017年9月『担担麺 胡』跡地にオープンしたばかりの準新店です。メニューは、肉盛麺と肉盛つけ麺を二本柱に、肉盛麺に関しては麺量が150g・200g・250gがいずれも同額の850円。肉盛つけ麺も、麺量が180g・250g・320gのいずれも同額の850円となります。他には大食いチャレンジメニューがあり、メガ盛麺なら麺量600g、メガ盛つけ麺なら麺量700gを15分以内に完食すれば、券売機で購入した代金が返金されるメニューもあります。また、麺は風味豊かな黒と、ラーメンっぽく仕上げた白の２種類からチョイスでき、あつもり・ぬくもり・ひやもりの３つから麺の熱さを選べます。

●肉盛りつけ麺（250g）

胚芽を練りこんだ茶褐色のピロピロとした幅が広くて平たい自家製平打ち麺は、小麦の風味が非常に豊かな艶やかな麺で、しっかりとした歯応えがあります。熟成させてるっぽい濃厚鶏白湯は鶏の濃縮した旨み詰まったつけ汁で、粘度あるスープがしっかりと絡む。具材は、割と厚めのソテーした豚バラ肉・白葱・刻み海苔で、思いのほか、この豚バラ肉の量が多くて食べ応えは十分にあります。

質より量とかではなく、美味しくてご自身に似合った量が選べるのが嬉しいですよね。麺量が600gとか700gとかは男性の方なら全然イケる量だと思うので、胃袋に自身のある方は是非とも挑戦していただきたいです。

紹介しているブログはこちら！
http://kazuakimoichi.shiga-saku.net/e1384055.html


紹介しているお店はこちら！
店名：肉盛麺　山科京極製麺所
住所：京都府京都市山科区竹鼻竹ノ街道町49-1
公式Twitter：https://twitter.com/nikumorimen0927