青森との県境に位置する大館(おおだて)と能代(のしろ)の秋田県北ラーメンを6店舗ご紹介。
秋田のレジェンドといっても過言ではないお店に秋田のラーメンシーンを牽引するお店、1日50杯のみの提供という幻の一杯を提供するお店など、県北エリアで是非チェックしておきたいお店を紹介しています!
1.もはや秋田のレジェンドと言っても過言ではなかろう『十八番』
十八番(秋田県能代市)
醤油 並 620円
開店間もない時間にも関わらず賑わう店内は、相席上等、確実に袖触れ合う狭めのテーブルもほぼ満席。
厨房のレディ達に『注文内容』と『名前』を告げテーブルに。
お値段も良心的なもの。
出来上がると『醤油の○○さーん』のように呼ばれる。全国的に見ても飲食店で名前を呼ばれる所ってどんだけあるんやろ笑
ま、それはえーとして。
すり鉢で提供される一杯には『すりピーナッツ』が粉砕されたものから食感残るものまで入っていてビックリ!
小さいカットレモンも入っていてほんのり爽やかな酸味。
くどくない油分がコクを持たせるスープは実にずっしりと旨い。旨い!
縮れ柔めの麺は許容範囲目一杯。それは好みの問題やな。
燻製されてる感じで、肉の旨みジュワっと染み入る小振りのチャーシューは白河系を彷彿とさせる、このサイズでこの食感、この旨み。かなりえー感じやん!
ちなみにテーブル上の調味料はお酢と胡椒。
お酢は醤油の瓶入りのシュールさ笑
50年は営業しているだろう老舗やけど、昔からこんならーめん提供してたと思うと空恐ろしい。それほどまでに革新的な味わいでウマい。
もはやレジェンド!!
ぜひ、実食を!
紹介しているお店はこちら!
2.秋田ラーメンシーンを牽引するホープ!『柳麺多むら』
柳麺多むら(秋田県能代市)
醤油ラーメン 750円
東京の『ちゃぶ家』や食の世界的権威の本にも掲載された『鳴龍』でも腕を振るった店主さん。
ここ能代本店以外に秋田市内に2店舗目の箱店もオープンさせた秋田有数のお店。
鳴龍の出身らしく担担麺もあるけど今回はメニュートップ表記の醤油で。
スープのファーストコンタクトはとにかく鶏油。
甘いバターのような芳醇な香りが包み醤油のフレーバーが広がる仕上がりに、一瞬秋田にいることを忘れるほど洗練された味わい。
逆に言うと秋田らしさの微塵は醤油の産地が湯沢な所ぐらいか^^;
麺も東京でよく見かけるタイプの加水は低めでパツ目の実直なほどのストレート麺。
ロース、バラと部位の違うしっとりとしたチャーシューに大きめの穂先メンマ。
完全に大都会のラーメン!
秋田でこのレベルの一杯食べれるのはマジありがたいやつです!
もちろん店内パンパンで満席、待ちも発生。
つぎは2号店にも行かねば!
ぜひ、実食を!
紹介しているお店はこちら!
店名:柳麺 多むら
住所:秋田県能代市花園町27-27
3.1日限定50杯限定”幻の煮干し”を求めて!『麺屋カミカゼ』
麺屋カミカゼ(秋田県能代市)
中華そば 650円
1日50杯のみの提供という高ハードルのこちら。13時少し前に入店で、食べ終わる頃には暖簾をおろしてた。。あっぶねー。
入店前に知り合いより『おおさかさん食べたことある東京のあの店のリスペクトかと思うビジュアルですよ』と聞いてたけど・・・
ホンマや。
『これは、あれやな。北区やな。王子神谷やな笑』
それはさておき、まずはスープから。
なかなかに大人な味わいの煮干スープ。えー感じですやんか(^^)
奥歯の方が軽く震える感じの苦み、刺さらない程度のアプローチ、いいねぇ。
最近変わったのか?乾いた食感の平打ち麺。
やや疑問の残る設定(好みやね)やけど悪くはないかと。
これも進化の途上か。
そっとセンターに肉一枚。低温火入れもしっかり加減でビターなスープに合いますねぇ。
本日は売りきれ設定となってた味噌も気になるので、また来るか(^o^)
ぜひ、実食を!
紹介しているお店はこちら!
店名:麺屋 カミカゼ
住所:秋田県能代市二ツ井町小繁泉33-3
4.独特の酸味が斬新すぎる味噌ラーメン!『佐藤中華そば楼byねぎぼうず』
佐藤中華そば楼byねぎぼうず(秋田県大館市)
みそ(並) 780円
『当店の一番人気はみそラーメンです』って書かれたら、そりゃ、いく。迷わず、いく。
カットレモンに軽く浮くゴマ、正方形な小さめの海苔。
ん?一軒目に寄った十八番@能代市のリスペクトか?!
と思わせるビジュアル。
スープを一啜り…
おお!すっぱ!笑
レモンにお酢も後押しの酸味押し味噌!
斬新で旨いんやけど、もうこれ以上の酸味は要らんかな?!笑
でも卓上には追い酢できるスタンバイ。秋田県北あちこちで見かけるけど、お酢必須なんかな?
麺はメンマ同様ややホワイトで独特の柔いのか固いのか、みたいな食感の中細麺。スープも麺もイチイチ面白いなぁ(^o^)
食べ進めるとナッツも出てきた笑
更に十八番感(^^)
フワッと味噌の香りに、レモンと酢の酸味。
ゴマとナッツの香ばしさに食感。
リベンジしに来て良かった♪と思える一杯!
ぜひ、実食を!
紹介しているお店はこちら!
店名:佐藤中華そば楼 by ねぎぼうず
住所:秋田県大館市片山1-5-9
5.ワイルドな煮干しガツンと!『孝百』
孝百(秋田県大館市)
ゴクニボ(並) 780円
佐藤中華そば楼byねぎぼうずの向かいに位置するお店。
メニュートップがゴクニボというワイルドさ!
ほかにもとんこつ醤油や、ガッツリ醤油・ガッツリ味噌って
漢字二文字のなんだか優しそうなイメージの屋号を裏切るようなパンチ系メニュー。
それはそれで、気になるやん。
着丼と共に沸き上がる煮干臭が素晴らしい!
一啜りするだけで、刺さる刺さる笑
おぉ…ガツンと酸味押しで奥歯の奥にまで来るなぁ(^o^)
ちょっと箸を置いて休憩しても残る煮干感。
長尾中華そば@青森市のごぐにぼとはまた少し違ったアプローチながら、ワイルドやなぁ。
麺はちょい柔めの太麺という独特食感。
もうちょいハリがある方が好みやけど、この辺りは地元のニーズなんかな。
ペラ目ながら焼きの入ったチャーシューの香ばしい味わいもいいね♪
煮干そばと味比べしようとしたけど、劇的な違いはないぐらいやね。
つまり、普通の煮干でも結構ガツン!やで!
ぜひ、実食を!
紹介しているお店はこちら!
店名:孝百
住所:秋田県大館市城西町1-53
6.中毒性抜群の煮干しスープ!『煮干中華あさり』
煮干中華あさり(秋田県大館市)
煮干そば(並) 670円
国道沿い、大きな駐車場もありアクセス良いこちらのお店。県北ということでお隣の青森弘前へも車で40分程度と近く、青森の良さ、煮干しの旨い店が多いのも特徴。もちろん、ここ、あさりもその一つ!
「麺屋まる道」で営業していた先代の店舗を、息子さんの現店主さんが「煮干中華あさり」としてリニューアルオープンして4年ほどのお店。
スープはどっしりとした豚骨の下支えに煮干しがガツン!とパワフルな味わい♪こりゃ旨いですよ^^
煮干の苦みも旨みに変えるビターなスープ。苦手な人は敬遠せざるを得ないかもしれないけど、このパンチはたまらなく癖にるわ…^^
麺は自家製の中太麺。スープに負けじとしっかりとした食感でチュルンとした食感でハリ、弾力もありスープとの相性も抜群でウマい!
夢中に啜れるパワフルな煮干し、ここもおススメです!
ぜひ、実食を!