1.100種を超えるメニューに囲まれ安旨な宴会を「鳥万」

1964年（昭和39年）創業、半世紀以上親しまれている蒲田を代表する酒場の一つ。

店名の通り鳥料理を主軸とした料理が中心ですが、鮮度抜群の刺身も多く、早い時間は羽田で船宿を営む人や漁業関係者など魚を仕事とする常連さんもいます。メニュー数100以上、席数170を誇る巨大な大衆酒場です。いくら飲兵衛の多い蒲田とはいえ、170席が埋まるのかと思うかもしれませんが、これが猛烈な混み方をするのです。どこからこんなにお酒好きが集まってくるのかと不思議なほど。

ちゃんと座れて美味しい料理が豊富なお店なのにこの価格は強烈です。若い頃、ここの4階でよく宴会したものですが、いつもひとり2,000円いかなかったです。お酒もおつまみも安く、カウンターからテーブル、畳敷きの宴会場まで用途も多様、そりゃ流行りますって。

若鶏の唐揚げ（420円）は、店の壁面にも大きく書かれているまさしく看板商品。手羽と胸肉が半分ほどが盛られていて、小骨も一緒にバリバリと豪快に食べます。

 

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2.大森のノンベエに愛され半世紀「大衆酒場 富士川」

大森の大衆酒場で宴会するときたら、ここ富士川で間違いない。創業50年近くの老舗で、一時期は大森で複数の飲食店を展開する有力企業だったそう。客層は100%地元の人。家族連れが座敷で宴会をやっていたり、近くの会社の人たちが親睦会をしていたり、奥では「池上も変わっちまったよ、昔の祭りんときなんて」と、いかにも地元トークの40代男性三人。17時までは酎ハイ類が一杯100円ということもあり、真のお酒飲みは開店からの一時間一本勝負を狙っています。

貝塚があることでも知られる大森は海鮮料理を置くお店が多く、歴史のあるお店ではクジラ刺しも当たり前に置いています。やっぱりここに来たら穴子かな。

〆のお寿司が充実していて、千円ちょっとでそこそこのボリュームで食べられますので、魚好きならば一軒でだいぶ満足できるはずです。

 

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3.創業80年、大衆的なうなぎの店「寿々喜」

鰻屋のつまみは美味しい。とくに歴史があっていまも賑わうお店で飲むのはいいものです。蒲田で鰻飲みの定番といえば「寿々喜」なのでしょう。創業から80年以上の老舗で、昔ながらの佇まい。一階は小上がりとテーブル席、壁にはテレビがついているという庶民派。

一階の食堂的なざっくばらんな空間もよいのですが、窓際小上がりはさらによい。昭和中期の木造建築ならではの温もりある空間に、古きよき日本の食事処がそのまま残っています。

名物はなんといっても鰻のたたき。白焼きのように素焼きしたうなぎの蒲焼きに葱と玉ねぎを大量に添えてポン酢をつけて食べるというもの。2,800円とこちらのお店のおつまみの中ではだいぶ高級ですが、これをメインとして目指してきて欲しい、たっぷり鰻を爽やかに味わえる一品。

焼鳥などのサイドメニューはリーズナブル。大びんも600円と鰻屋でありながら、大衆酒場のように使えるお店です。