再開発めざましい名駅エリアに「世界的に権威のあるグルメ本」常連の風雲児が降臨
東京・麹町の本店をはじめ、東京都内に3店舗を構えるラーメン店『ソラノイロ』。麺・スープ・トッピング全てに野菜を使った、女性向けでヘルシーな「ベジソバ」を看板メニューとした独自路線で人気を博し、本店は世界的に権威のあるグルメ本に3年連続で選出。
2015年にオープンした東京駅B1F・東京ラーメンストリート内『ソラノイロNIPPON』では、健康上・倫理上・宗教上などの理由でラーメンを食べる機会がなかった人に向けて、代名詞の「ベジソバ」を動物性食品不使用の【ビーガン】仕様のみに絞り話題を呼んだ。
そんな「ソラノイロ」が東京都以外での初出店の地に選んだのは、愛知県名古屋市。日進月歩で再開発が進む名駅エリアの中でも、名古屋随一のラグジュアリーモール『ミッドランドスクエア』の4Fに7/28にオープンしたのが、今回紹介する『ソラノイロNAGOYA』だ。
階下にハイブランドのブティックが立ち並ぶ立地。ラーメン店が出店するのを意外に思う方も多いだろう。しかし「ベジソバ」の開発を代表する、「女性が一人でも気軽にラーメンを食べられるお店でありたい」という明確なコンセプトは、開放的でポップな外観、ウッディなカフェ風の空間にも表れており、一切の違和感を感じさせない。
事実、私は都内3店舗を全て訪れているが、女性客の割合は他店を圧倒しているし、世界的に権威のあるグルメ本掲載・ビーガン対応も手伝って外国人観光客の姿も非常に多い。国際色豊かになりつつある名古屋にとって、なくてはならない存在になるポテンシャルは十分だと考える。
野菜たっぷり!唯一無二のオリジナルメニュー「ベジソバ」
まずは看板メニューの「ベジソバ」から。麺・スープ・トッピングのいずれにも動物性食品を使用していない【ビーガン】仕様ながら、物足りなさを感じないどころか、むしろ素材の味という観点で言えば、そこいらのラーメンよりもギュウギュウに凝縮されているとすら感じるほど。
その主役は、グラッセにしてすり潰した無農薬有機栽培のニンジンピュレと、旬野菜のベジブロス(野菜のダシ)をミックスしたスープだ。
トッピングは大根とニンジンのマリネ、ミディトマト、アボカド、バジルを和えた押し麦。野菜デリのワンプレートを1杯のどんぶりに詰め込んだかのような、少量多品種の具材を一度に味わえる楽しさも「ベジソバ」の魅力の一つ。
一般的なラーメンと一線を画し「ベジソバ」たらしめているもう1つの要素が、色鮮やかなパプリカ練り込み平打麺。ビーガン仕様を謳うだけあって、もちろん卵不使用。
卵を使っていないにも関わらずモチモチとした食感が出ているし、ほんのりザラついた麺肌にベジスープをしっかりと絡み、食べ手が求める【ラーメンらしさ】をキチンと満たしている。
また、プラス100円で宮内舎の「玄米麺」に変更する事も可能。その名の通り、麺の主材料に玄米を使用し、小麦を使用していないためグルテンフリー。小麦アレルギーのためラーメンを食べられなかった方にはもちろん、意識的にグルテンの摂取を控えている方にもオススメだ。
「ベジソバ」を食べた後にオススメしたいのが、プラス100円の「ベジソバリゾット」。炙ったチーズが乗ったミニライスに、残しておいたベジスープを合わせれば、即席のベジチーズリゾットが完成。ラーメン単品じゃ量的にちょっと物足りないって方は是非。
煮干フレーバーがキリリ!濃い口煮干な「金の煮干し麺」
「ベジソバ」と並ぶもう1つのグランドメニューが「金の煮干し麺」。清湯ながら銀粉がキラキラと浮かぶスープは、ガッツリと煮干を前に出し、良い意味で塩気とほろ苦さが輪郭を端正に整えており、パワフルかつシャープな印象。ピシッとハリのある中細麺との親和性は食べ進める毎に向上、食べやすさとヒキが絶妙のバランスで同居する一杯だ。
夕方からのお楽しみ!煮干がふんわり香る「銀の煮干し麺」
上記2メニューとは別に、いわゆる「塩ラーメン」の位置付けとなるメニューが「銀の煮干し麺」。煮干をしっかりと前に出した「金」に対し、こちらは煮干と昆布がフワッと香る、かけうどんのダシを思わせるやさしい味わい。
麺はプリプリッと弾けるような口当たりが心地良い平打ちの太麺。和テイストのじんわりスープとピッタリ寄り添う姿は、僅かながら沖縄そばをも連想させる。見た目では分かりにくいがキリッとした味付けの鶏チャーシュー、中盤あたりからじわじわと旨みが滲み出るあおさ海苔など、このエリアではありそうでなかった構成も魅力的。
上記3品を主軸に、今後は限定メニューも展開予定との事。
近代ラーメン史にその名を遺す風雲児の味を、是非ご堪能あれ。
紹介しているお店はこちら!
- ソラノイロ NAGOYA
- ラーメン 名古屋市営東山線 名古屋駅 7番口 徒歩1分
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