東京・荻窪うまれ。ベビーカーに乗っていたころから吉祥寺の焼き鳥「いせや」をはじめ、中央線沿線の飲み屋へ両親に連れられ、食べ歩いていました。外食といえば居酒屋であることが多く、ある程度大きくなった頃には巨大繁華街・新宿の飲み屋も教えてもらったものです。
私の飲み歩きの原点は、両親にあります。そして、その原点は中央線沿線なのですが梯子酒といえば新宿の経験が大きいです。
日本全国の居酒屋をめぐり年間2,000軒近く飲んでいる筆者ですが、最後は新宿に帰ってきます。今回はホームタウン・新宿で思い出のある老舗を私的に3軒選んでみました。
ほかにも、いっぱい好きなお店がありますが、まずはこんな感じかなと。
1.「池林房」 大人の隠れ家。なんでもあるから悩んだらここ
昭和53年に創業の池林房(ちりんぼう)。新宿で飲み歩く熟練者には有名すぎる居酒屋。作家や俳優などの著名人のファンも多く、いまでも演劇・映像関係の人々が日々集い議論を重ね、そのうちにメートルがあがり、最後はみんな気持ちよさそうに笑っている素敵な酒場。重厚な店構えは、若い人には敷居がやや高く、それゆえ大人の隠れ家としてぴったりです。
特長はなんといっても、「なんでもあること」。総合居酒屋チェーンは若い人が多いですが、こっちは大人の総合居酒屋。酒場の空間にワインを持ち込んだパイオニア的な存在で、定番の日本酒のほか、ワインやスピリッツ類、無濾過ビール「白穂乃香」まで酒類の品揃えも豊富。お刺身からピザまで何を食べてもおいしく、深夜までやっているので、ちょい飲みから〆まで幅広く使えます。
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2.「やんばる」 みんな、ここで沖縄・泡盛に憧れた
新宿アルタ裏にある沖縄料理で創業から四半世紀続く老舗。間に一軒、別のお店をはさみ、カウンターだけの定食・沖縄そばの店と、テーブル席中心に着席型食堂の2店舗を新宿に構えます。
新宿は沖縄料理激戦区で、様々なお店が誕生しては撤退を繰り返していますが、ここは安定した人気を誇っています。気取らない町の食堂そのままで、価格もお手頃で料理の種類は本格的。今の人向けの華やかでSNSウケするような料理はないですが、実直にやっているお店です。
年配のファンも多く、泡盛の味をここで知ったという人も多い。私の父も常連で、よく父娘で飲みに来たものです。
ラフテーやテビチ、麩チャンプルなど定番どころのほか、スク豆腐などちょっと変わった料理も普段使いの食堂飲み感覚で楽しめます。
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3.「新宿ライオン会館」この街で78年、実はすごい老舗です
新宿駅東口前の飲み屋街のなかでもひときわ大きい飲食店ビル「新宿ライオン会館」。ビヤホールなどを全国展開するサッポロビール系列の飲食店ですが、銀座や札幌・狸小路などの街に根付いて一世紀近い老舗店舗を持ち、フラグシップ的な店舗は重厚感と居心地の良さはチェーンの域をこえています。
新宿のライオン会館も、昭和12年創業とこの界隈でもトップレベルの老舗です。この街にあって、驚くほど大きい店内は開放感があり、みんなが楽しそうにビールを飲んでいる様子は毎日がオクトーバーフェスト状態。
鮮度抜群の生ビールを昔ながらの一度注ぎで注ぐ独特な生は、ガスが程よく抜けてマイルドな味わい。普段、1Lもビールは飲めないよという人も、新宿ライオン会館の生なら飲めちゃうかも。
一階・地階がビヤホールですが、私はいつも地階派です。飲食店ならではのガヤもここではおつまみです。
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- ビヤホールライオン 新宿店
- 新宿老舗ビアホール JR 新宿駅 東口 徒歩3分
- 平均1,200円 平均3,500円