朝酒。それは、魅惑の言葉。昼酒の背徳感をこえる特別な何かがあるような気がしてならない朝酒。はたしてどんな人が、どんな酒場で飲んでいるのでしょう。
酒場はお仕事を終えた人々が立ち寄る癒やしの空間です。だれしもが夜に仕事が終わるわけではありません。朝に"明け"を迎える職業の人たちもいます。
眠らない街、東京を支える人のお疲れ様が聞こえてくるところこそ、朝酒の銘店というわけです。日勤の方にはあこがれの世界をご紹介します。もちろん、夜勤明けの皆さんにぜひとも立ち寄っていただきたい銘店です。
1.小岩「けやき」 夜も開けきらないうちから大盛況!
東京は不思議な時間に営業している居酒屋が多々ありますが、小岩のけやきはその代表格です。営業時間がときどき変更になるのですが、現在は平日は朝5時まで営業、土曜日は7時まで開いています。少しだけ休憩を挟んで、お昼前からまた通しで営業をし始める大変パワフルな酒場です。
それでいて食材や料理のレベルは高く、接客も居酒屋というよりは割烹に近くとても丁寧です。客層は日中は近所の老後を楽しむ年配のグループや家族連れで賑わい、夜になると会社員、そして深夜から早朝は夜勤明けの人でいっぱいになります。小岩はタクシーの営業所も多く、ドライバーさん風の人たちが仕事終わりの宴で楽しくされています。
日替わりのメニューは季節の食材が豊富で特に刺身類が充実。生け簀があり早朝から活鯵で一献傾けるのも素敵。貝類の刺身が人気で、盛り合わせは必食です。
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2.鶯谷「東瀛」 言わずと知れた水っぽいエリアの名物中華酒場
鶯谷駅前は言わずと知れた水っぽいエリア。ホテル街が広がる中にも居酒屋が点在していて、実はレベルの高い店が多いです。東瀛(とうえい)は鶯谷駅からいくならば、そんな怪しい路地をひたすら進んでいった先のマンションの一階に見えてきます。慣れていないと不安だと思いますので、最初は言問通り側の入り口がおすすめ。鉄の扉で実にハードルが高いのですが、入ってしまえば安心です。
愛想のよいご夫婦が切り盛りするほっこりとした中華酒場です。名物は羊串。一本から注文できて、オーダーをうけてから焼き始めてくれます。木須肉やシュウマイなどの中華系おつまみが多いですが、カレーやオムライス、焼き魚まで揃います。お酒は瓶ビールからのハイサワーがおすすめです。
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3.築地「磯野家」 働く市場人の朝酒処。夜は閉まるのに座敷もある
東京都中央卸売市場の場内にある食堂「磯野家」。知名度があがってすっかり観光客向けに転身したお店が増えた場内の職域食堂ですが、ここ磯野家は昔から変わらぬスタイルを貫いています。メニューも観光客相手の華があるものは皆無で、刺身はあるもののほとんどが洋食や炒め物、汁ものです。創業60年をこえる老舗で、現在も市場で働く男女で朝から賑わっています。
お刺身は言うまでもなく美味しいのですが、ここのおすすめは生鮭バター焼きです。メニューには定食しかかかれていませんが単品注文も可能。瓶ビールや日本酒の徳利を傾けながら、午前中の光に照らされた店内で飲むひとときは格別です。
深夜から早朝まで働いた市場の人たちの飲み処なので営業は16時まで。それなのに奥にはお座敷まであるのだから、いかに朝・昼酒特化かおわかりいただけるのではないでしょうか。
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- 磯野家
- 築地市場内の寿司! 都営大江戸線 築地市場駅 A1番出口 徒歩1分
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