外食をするときに、そのお店を選ぶ理由は色々。
コスパに惹かれたり、料理の見た目に惹かれたり、素材に惹かれたり……
今回、ご紹介するお店は「お店の名前」に惹かれました。
「和食時々フレンチ 貴」
和食に時々フレンチですよっ! ……ん、情報全然増えてないですか。そうですね。
カウンタースタイルの割烹のお店とホームページには書いているのですが、「時々フレンチ」の成分が気になって仕方なく、まずはランチに伺ってきました。
松花堂弁当(¥1,050)
ランチタイムは松花堂弁当のみ……ですが、こちらの松花堂弁当は+一品でお好みの料理を選ぶスタイルになっています。
この日の+一品はサバの塩焼き、鮭の塩焼き、牡蠣フライ、ホッケ一夜干し、若鶏の唐揚げ、チキン南蛮、一口チキンカツ、ロース豚カツの8品。
あれ「時々フレンチ」というより、「時々洋食」って感じですね。
それでも、和と洋にこれだけ振り幅があると、その日の気分で選べるので良いですね。
せっかく「時々」なので、季節ものの牡蠣フライを選んでみることにしました。
しばらくして提供いただいた松花堂弁当。
ご飯はお椀に別盛りで、炊きたてのほっかほかです。味噌汁も美味しそう。
かぶせ蓋を開けると、松花堂弁当らしい仕切りで分けられて美しい盛り付けのおかずが映えます。
ご飯を口にしてみると、炊き上がりが絶妙。そのままでも美味しいなぁと素直に思えて、それでいておかずと合わせたくなる「美味しいご飯」の典型ですね。
お味噌汁は出汁の香りが強くでていて、味噌は控えめ。お弁当全体で楽しむための味噌汁といった具合。
一番右は餡かけの揚げ出し豆腐と水菜のお漬け物。
餡かけはキノコ餡で、こちらにも水菜が添えられています。
和出汁のしっかりとした餡で、ほのかに甘辛い風味の素直な旨味の揚げ出し豆腐でした。
お刺身は3種。鮪赤身、ハマチ、鯛。
それぞれ一切れずつですが、3種添えられているのが良いですね。
一番左のおかずは松花堂弁当らしい多彩なもの。
飛竜頭の煮物、茄子の煮浸し、昆布巻きに生麩、だし巻き玉子に白身魚の揚げ物、焼き鳥。
少しずつ、でも多彩な食材、そしてそれぞれ調理に手を抜いていないことがよく分かるおかずです。
だし巻き玉子がじんわりと胃に染みる美味しさです。
この辺りで、ご飯をお替わり。
そしてオーダーしてから調理を始める+一品の牡蠣フライ。
比較的小ぶりですが、身の締まった揚げたて絶品の牡蠣フライです。マヨネーズにソースも掛けた状態で提供されますが、この味付けがまた絶妙。
今年食べた牡蠣フライの中で、味は一番じゃないかなぁ。
ほうじ茶を飲んで、ごちそうさま。
これは夜も一度来てみたくなりますね。ランチで試して、気に入ったお店はディナーに行ってみる。ランチ開拓の楽しみ、久しぶりに味わいました。