寒い日に 身も心も温まり幸せになる おでん専門店 岡町「しあわせ おでん処 正心亭」
毎日寒いね~
おでんの季節だね~
居酒屋で、定番アイテムとしてのおでんはよく食べるけど、
例えば、大阪で有名な「たこ梅」「花くじら」「常夜燈」など、
おでんを専門に扱うお店って、考えてみると、大阪北摂エリアにはなかなか無いよなぁ…
そんな中、
阪急岡町に昨年オープンしている、おでん専門店を覗いてみることに。
阪急宝塚線岡町駅、東側に伸びる岡町・桜塚商店街の中にある。
「しあわせ おでん処 正心亭」だ。
L字カウンターで10席。
和のシンプルな内装が逆にそう感じさせるのか、おでんを味わうための雰囲気が存分に醸し出されてますな。
メニューは、箸休め的なものが気持ち程度ありはするものの、あとは、もちろんおでん。
うぉ~とにかく冷え込むので、最初は、酒を燗で飲むとするか…
栃木は宇都宮酒造「四季桜」をぬる燗で。
ぬる燗でも、どっしりした安定感をキープしつつ口当たりがふくよか。そこに、後を追ってキレの良さを感じる。
おでんは、まず…大根、蒟蒻に、やはり牡蠣をもらおうかな。
どっしりしたおでん鉢に盛り付けられ出てきたぞ。
く~この大根の色すごいね、飴色だわ。
だしの色が濃いので、関東煮なのかなと思ってご主人に聞いたところ、そうではないんだって。醤油の色ではなく、炊き込んでいくことによってこの色になるそうな。
おでんというと、多くは弱火・凪状態で煮こんでいるイメージがあるけど、この店では、確かにボコボコと煮立っている。こまめに火加減とだしの味を確認しているんだね。このやり方をしているところはあまりないらしく、これを大阪炊きというんだって。
あー、だしがめちゃくちゃ美味いなぁ。見た目と全然違うわ。
鰹がさりげなくきいているけど、優しくまろやかで・・・これ、だしだけで飲めるわ。
大根がほろほろとほぐれてウメー、牡蠣もええ塩梅やわぁ。
おでんには、からしとゆず胡椒が用意されるのでお好みで。
おでん種としては、なかなかの迫力・・・豚軟骨(650円)。
おいおいおい、めっさ柔らかい…
柔らかい軟骨というのはよく出会うけど、軟骨部分のとろけ具合がゼラチン質な感じじゃないんだよね。クリーミーというのかな、濃厚なチーズが攻めてきた感じだ。お肉部分は、これまた野性味のある肉肉さがたまらん。
鍋をするとき、葉物って白菜を使うことが多いけど、レタスって美味いんだよね。火を通しても、シャキシャキ感があるし。
このお店でも、おでん種として採用、レタス(300円)。
サニーレタスなんだけど、他のレタスでも試してみたところ、酒の肴には少し苦味が出た方が良かったそうで、これが使われている。確かに「味がある」というのか、優しい苦味があるね、あっさりしすぎないのがいいな。
お酒をおかわりしようとしたところ、
飲み比べをさせてもらえることに。
「四季桜」冬 特別純米生酒と、「四季桜」冬の華 にごり生酒だ。
なるほど、「四季桜」らしい、安定したどっしりとした味わいはどちらにもあるんだけど、特別純米生酒のあっさり感と比較すると、にごり生酒の方が、酸がいいアクセントになって美味いなぁ。
ねぎ好きにはたまらんな、ねぎ袋(350円)。
揚げの中に青ねぎがたっぷりと入り、生姜でアクセントをつけている。
ねぎを切らずにしなっと炊くパターンもあるだろうけど、ねぎ好きとしては刻むことで、ワシワシ食べてる感があるのが嬉しいのよね。
冷で、「四季桜 今井昌平」純米大吟醸 無濾過原酒(880円)を。
華やかな甘味がふわっとくるので「あれ、甘口かしら」と思った瞬間に、ひりりが追いかけてくる辛口の酒。米は五百万石を使っているんだけど、米の香りがしっかり感じられる美味い酒。
最後…シメに、あと麺(300円)というのをいただこうかしら。
おでん食べてて、「このだしでうどん食べたいなー」って思ってたんだよね。
おでん鍋に、てぼをかけ麺を入れる。
おでん種の感じで出されるうどんが・・・なんか嬉しい。
麺は細うどんと書いてあるんだけど、喉ごしのいい平麺だ。
いやー身体も温まり、美味しいおでんをいただきましたな。
おでんの老舗店から独立し、いいものは取り入れながらも、ご主人のこだわりが光る新しいおでんが楽しめる。
気になる人は是非。
紹介しているお店はこちら!
- 正心亭
- おでん処
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