おつかれ麺です。オゴポコです。
今回の舞台は福岡市の「中洲」地区。一説には、中洲は関ケ原の合戦があった1600年に、天神を中心とする福岡地区(武士の町)と博多駅がある博多地区(商人の町)を繋ぐ場所として誕生したそう。山笠で知られる博多の総鎮守・櫛田神社もあり、博多の歴史を感じられる地区です。
・・・・が、そういう歴史秘話は置いといて。現代人の目下の悩みは夜の歓楽街・中洲で遊んだあと、〆のラーメンをどうするか?
今回はオゴポコ的基準で
「長浜屋台を体感できる2軒」
「すぐ見つけられる好立地の店2軒」
「深夜でも行列を作る人気店2軒」
の合計6軒をセレクト。いずれも終電後、朝方までラーメンを食べられるお店ばかりです!
1.長浜屋台 やまちゃん 中洲店
福岡市の観光の目玉ともいえる屋台。しかし、周知のとおり、福岡市の条例で「屋台は原則一代限り」と定められています。観光資源の屋台を残すために経営者の公募も検討されているようですが、いずれにせよ屋台が減っていくことに変わりはないでしょう。
となると、有名屋台のラーメンの味も失われていくのか?いえ、そうとも限りません。屋台から店舗へ移行する店も結構あるのです。ここ「やまちゃん」もそのひとつ。平成26年に27年間続いた長浜屋台を閉め、いまは店舗営業のみへシフトしています。東京の方にとっては「やまちゃん銀座店」の存在はよく知られていると思うが、福岡市内は天神店とここ中洲店のみ。
お店は一品物、串物、酒類が豊富なラーメン居酒屋形態。ラーメンは、中洲で梯子しまくって頭と舌がアルコール漬けになっていても「おっ!」と声がでてしまいそうな、しょっぱ~いあぶらおおめのべったり豚骨スープ。麺は当然、細めストレートで量少なめ。替え玉が欲しいときはあなたが観光客で一見さんだったとしても福岡人になりきって「カタばちょうだい」と大きい声で注文してみましょう。よそ者とばれても「やまちゃん」なら現地の常連さんは優しく見守ってくれる・・・はずです。
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2.長浜ラーメン 屋台おかもと 中洲店
渡辺通沿いに屋台を出している「おかもと」の歴史は約20年。中洲店は屋台仕様を引き継ぎ「やまちゃん」同様、ラーメン居酒屋風です。オーナーが中華料理出身とのことで、中華系メニューも充実しています。
ラーメンはすっきり薄め、豚骨臭さもなくきれいなスープ。途中で物足りなくなったら、遠慮せずに卓上のゴマを大量に入れると”ゴマトンコツラーメン”の出来上がり!あとはゴマを麺に絡めながら食べて味を楽しむのがよいでしょう(僕はよくやってます)。
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- 屋台おかもと 中洲店
- 居酒屋 福岡市営空港線 中洲川端駅 1番口 徒歩5分
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3.ホウテン食堂 奉天本家
中洲の目抜き通り「中洲中央通り」沿い、目立つ場所にある「ホウテン食堂」はどういう店なのか?詳細な説明はこちらの関連サイト(http://www.chikara-partners.com/#!about-2/cz5a)に譲りますが、要は「博多一風堂」の「力の源グループ」に連なるプランニング会社がプロデュースしたお店です。よって、清潔感、居心地の良さ、接客力は折り紙つき。
お店イチオシのラーメンは「中洲ブラック」という醤油ラーメンなのですが、〆を意識して「中洲とんこつ」をご紹介。このラーメン、一言で言うなら、旨みたっぷりの”背脂入りうまかっちゃん”とでもいいましょうか、福岡人の支持率が高そうなラーメンです。そしてストロングポイントはチャーシュー!3~4枚入っており、福岡の豚骨ラーメンにしては豪華。
ちなみに醤油をからめて焼き上げたと思われる絶品の「黒チャーハン」は半チャン注文もできますのでお忘れなく!
4.めんちゃんラーメン
1987年からこの地に店を構える中洲を代表するラーメン店。立地はキャナルシティ博多から中洲繁華街へ向かう途中に右側を見ていると確実に目に入る看板が目印です。
見ためはベーシックな博多ラーメン。しかし、一口スープをすすると意外な食感”ねっとり”に驚かされます。豚骨には違いありませんが、秘密の何かが混ぜ込まれているのかも・・・?そんな想像をしてしまう「めんちゃん特有の味」になっています。麺は細麺ストレート、博多ラーメンにしては量が多く感じましたが気のせいか。
最後に。ゴマを入れようとすりゴマの容器を傾けたら、注ぎ口が大きくてザザザーッと一瞬でゴマラーメン化してしまったことがありますので要注意!(※いまは違うかもしれません)
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5.博多一双 中洲店
以前の記事(https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/6577/)で紹介した新進気鋭のネオ博多ラーメン「博多一双」の2号店は中洲にあります。本店同様の濃厚骨太豚骨ラーメン、〆の一杯にしては重すぎるラーメンですが美味いものは美味い!修行先「博多一幸舎」の遺伝子を受け継いだ証拠、濃厚なうまみを閉じ込めた”脂泡”も健在。ときには深夜でも行列を作るほどの人気を博しています。
この中洲店の存在によって、昼は博多駅筑紫口の本店、夜から明け方にかけては中洲店とほぼ一日中いつでも「一双」のラーメンを味わえるようになりました!。こういう店舗展開は大歓迎ですね!
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6.ラーメン海鳴 中洲店
こちらも以前紹介した「海鳴食堂」(https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/7633/)の系列店。たまたまかもしれませんが、平日の深夜1時頃にも関わらず10人ほど並んでいまして、高い人気を誇っていることが窺えます。ジェノバ、魚介豚骨、ベジトンなどの”変わり豚骨”が得意な「海鳴」ですが、今回はスタンダードな「とんこつラーメン」をご紹介。
20時間炊くという豚骨スープは、クリーミーと骨っぽさを併せ持っている高品質な豚骨スープ。れんげに残る骨粉を見ると(濃厚民族としては)ニヤニヤしてしまいます。その濃厚スープに合わせる麺は細麺。カタメ注文してもしなやかで、これが「普通の豚骨ラーメンとはちょっと違う感」を醸しているような。
さてこれもたまたまなのですが、この深夜1時訪問のとき、隣に座っていた男性客が、同伴していた女性の目も気にせず「ラーメンジェノバ」を「うまい!うまい!」を連呼しながら食べておりました。深夜の中洲で酒も入り、きっと朦朧としていたことでありましょう。そこでついつい出たこの言葉、これ以上説得力のある評論はないよな、と思った次第です。
以上6軒、今回の記事があなたの中洲遊びのお供になれば幸いです!
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https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/8332/?from_article