カレーやラーメン、餃子に大衆酒場など、様々なグルメジャンルに特化して食べ歩きをされている著名ブロガーがキュレーターとなり、選りすぐりのグルメ情報を毎日お届けしている「メシコレ」。今回はキュレーターのみなさんの食べ歩き事情やグルメトレンドに迫るインタビュー企画として、今まで行ったお店は1000軒超えという大阪のランチ事情に詳しいヒトミさんにお話を伺いました。
大阪を中心に食べ歩いているヒトミさん。メシコレでも驚愕のコスパでボリューム満点の安旨ランチをご紹介いただいています。今回は、ヒトミさんにお店の探し方や写真の撮り方のこだわり、最近増えてきているランチメニューなどについてじっくりお話を伺いました。
「私も誰かの役に立てればいいな」という思いから始めた食べ歩きブログ
●まずは、ヒトミさんが食べ歩きを始めたきっかけと普段の食べ歩きについてお伺いできますでしょうか?
食べることはもともと好きだったのですが、10年くらい前に主人に東京の神楽坂にある『カルミネ』というお店に連れて行ってもらったことがきっかけです。ピザとパスタがとっても美味しくて「こんなに美味しい食べものがあるんだ!」と、かなりの衝撃を受けました。それから、もっと美味しいものが知りたくなって、食べ歩きをするようになりましたね。
最初はいろいろな方に直接オススメのお店を聞いて食べに行ったりしていましたが、その1〜2年くらい後からはブロガーさんが紹介しているお店を見て、ピンときた所に食べに行くようになりました
●なるほど、そこでブロガーさんの情報を参考にされていたのですね。ちなみに、ヒトミさんがブログを始めたのもその頃ですか?
そうですね。正確にはもうちょっと後になるのですけど、私のブログは『ヒトミの温泉グルメ日記』で実は"温泉"のレポが先なんですよ。先に温泉を紹介していて、その後でグルメも紹介し始めたという感じです。温泉って頻繁に行けるものではないし、それなら毎日美味しいものを食べて紹介したいな、と思って。
普段からブログなどで情報発信をしている人を見て、私も発信できる側になれたらいいなと思ったんです。私もその情報を見て温泉や食事に行っていたので、同じように誰かの役に立てればと思って始めました。
ハマるポイントは”オーソドックス”+”インパクト”
●様々なジャンルを食べ歩かれていると思いますが、お店を決めるポイントやこだわりはありますか?
普段から見ているブロガーさんが何人かいて、そのブロガーさんの記事を見て気になるお店があったら行くか、その時にハマっているジャンルのお店に続けて行くというのが多いですね。最近だとオムライスとか、一度ハマったらとにかくそればっかり食べに行ってしまうんですよ(笑)
●そうなんですね!コレクターっぽい性質もあるのでしょうか!?ちょっと意外です。
まだパンケーキが盛り上がる前に、ホットケーキを食べ歩いていて、まとめを作ったりしていました。その後はピザ、ケーキ、京都のパフェとかをちょこちょこ食べ歩いて…珈琲、たまごサンド、最近はオムライスといった感じです。
一度食べたら美味しくて、他のお店のものも食べてみたいと思ってハマるのが多いですね。見た目でも味でも、インパクトが大きいものは「他のお店はどうなのだろう」と気になって食べに行ってしまいますね。
それで、ある程度食べ尽くすと満足して、別のものに行く…というのを不定期ですが繰り返しています。ですので、コレクターとまでは言えないと思いますが、性質は持っているのかもしれないですね。
▼「分厚いたまごサンド」のまとめ記事を読む▼
一口ではかぶりつけない!超絶分厚いふわふわたまごサンド5選
https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/7499/
●たまごサンドも昔からあるメニューですが、お店によってそれぞれ違いがあって面白いですよね。ちなみに、行ってみようと思うお店に共通点はありますか?
写真映えするものや、定番メニューなのにインパクトがあるものにまず魅かれます。加えて、オーソドックスなメニューなのにちょっと変わっているものも気になりますよね。なじみのあるメニューでもちょっと盛りつけが変わっていたり、たまごサンドだったら分厚さとか、何かしらインパクトがあるお店に食いつきます。
●最近は様々なジャンルで「進化系」と呼ばれるメニューが話題になっていますよね。
そうなんです。最近ハマったオムライスも、卵を割った中から赤いケチャップライスが出てくるのもあれば、上にトロトロのたまごがかかっているものや上に乗ったオムレツを割って食べるのもありますよね。様々なバリエーションがある中で、私の中では上にいろいろと乗っているオムライスがブームです。
一番印象に残っているのは、オムライススタジアムで全国4位になった"浪速オムライス"ですね。トロットロのオムライスにデミグラスソースがかかっていて、一番上に関西の牛すじを使ったどて煮がドーンって乗っているんです。醤油味のどて煮がデミグラスソースとすごい絶妙なバランス感で、とにかく美味しいんですよ。
さらに、”バルサミコ酢とガリをトッピングして食べるとうまいです、どうぞ”と書いてあって、合うわけがないと思いつつ、騙された気持ちで食べてみたらめちゃくちゃ美味しくて!その組み合わせを考えたのがすごいと思いましたね。ガリとバルサミコ酢の酸味が一気にフワーッと広がる感じで、かなり衝撃的な味でした。
▼「進化系オムライス」のまとめ記事を読む▼
ハンバーグ乗せオムライスも!?驚愕の進化系オムライス6選!
https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/7795/
大事にしているのは「食べて自分がどう感じたか」
●ヒトミさんがブログやメシコレの記事を書かれる時に、気を付けていることやこだわっていることはありますか?
自分の影が入らないように工夫したり、席によって色味も変わるので、それを見越しながら写真を撮るようにしています。また、料理とお店の内装を一緒に入れた写真を撮り、記事を見てお店に行った人がお店の雰囲気に違和感を持たないように心がけていますね。
あとは、できる限り自分自身が感じたことを素直に書こうと心がけています。というのも、私は専門家ではないので食材や知識に寄ったコメントは書けないんです。だから、食べた瞬間の直感的な感想を書くことにしています。美味しいものを食べると、身震いしてしまうような時ってあるじゃないですか。
美味しさって漠然としていて、何が美味しいと感じるかは人それぞれですし、万人を納得させることは難しいですよね。だからこそ、あくまで自分の主観ですけど、心がこう動いたということを伝えて、それに共感してもらえれば良いかなという思いで書いています。
●ヒトミさんの記事はインパクトのあるメニューが多いですが、中でも衝撃的だったお店はありますか?
「ビストロ デ シュナパン」さんのステックフリットですかね。ここのシェフのお料理がすごく美味しくて、ステーキとポテトのフリットが一緒に盛ってあるプレートがすごいんです。ステーキはとんかつをイメージしているそうで、周りが黒めでカリッカリになるまで焼いてあるのですが、切ると中身はレアなんです!その対比がすごく良いんですよ。ポテトは揚げてから一度凍らせて、また揚げるという方法で調理されているのだそうで、周り"カリッカリ"中"ほっこり"の食感がまた絶品です。
他にも、お肉系はソーシャルメディアでのウケが全般的に良いですね。お肉ってちょっと贅沢する時に食べるイメージがあると思いますが、ハラミ丼はリーズナブルなものもありますし、見た目のインパクトも申し分ないので私も大好きです。
▼「ハラミ丼」の記事を読む▼
【裏なんば】大阪人も並ぶ数量限定のてんこもりハラミ丼ランチ
https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/6441/
安旨ランチを探す秘訣は、人とのつながりにあり!
●このハラミ丼のインパクトはすごいですよね!しかもとってもリーズナブルで、さらに驚きました。このハラミ丼のような、安旨ランチはどのように探されているのですか?
周りのブロガーさんからの情報はとても役立っています。あとは、Facebookでシェフの方や食べることが好きな方とつながっているので、そういった方がアップする情報から探すことも多いですね。シェフの方は舌が確かですし、あまり知られてない美味しいお店をよくご存知ですので、あのシェフが行っているなら自分も行ってみようかな、と思って足を運ぶこともあります。
●たしかに、シェフの方は一足先に情報を知っていたりしそうですね!ちなみに、最近じわじわブームが来ているようなメニューはありますか?
サラダボウルのような、野菜たっぷりのメニューを出すお店が増えてきていますね。大阪にも専門店ができたりもしています。女性は元々野菜が好きな人が多いと思いますが、ニューヨークで最近ヘルシー志向が流行っていることもあって男性でも野菜を食べたいという人が増えているので、最近はサラダを多く出すお店が増えていると思います。
●ヒトミさんの今後の目標を教えてください。
これからも自分が知った美味しいものを皆さんに知ってもらえるように、"美味しそう!"と感じていただけるような記事を書き続けたいです。また、私のブログやメシコレの記事がきっかけで、お店に足を運んでもらえたらいいなと思っています。美味しい連鎖がつながっていくように、頑張りたいと思います!
いかがでしたでしょうか?ヒトミさんには今後も美味しいグルメ情報を教えていただきながら、 “美味しい連鎖”がたくさん続くように期待しています!インタビューを読んでヒトミさんのことをもっと知りたいと思った方は、ぜひこちらもチェックしてみてください!
▼ヒトミさんの他のメシコレ記事を読む▼
https://mecicolle.gnavi.co.jp/curator/hitomi/
▼ヒトミさんの食べ歩き情報はこちら▼
http://ameblo.jp/hitomionsen/
(撮影協力:ポッツォーリ)