和歌山ラーメンを語るうえで絶対に欠かせないお店を
少しバラエティにも富みつつ、歴史、製法なども織り交ぜ
今回は8店舗ご紹介!
みなさまの食べ歩きの参考になりましたら幸いです^^
和歌山の新店はこちらで紹介しています!
このラーメン屋が今キテる!激戦区・和歌山の新進気鋭店7軒
https://mecicolle.gnavi.co.jp/report/detail/8002/?from_article
1.「車庫前系」発祥のお店 本家 アロチ 丸高中華そば@和歌山市
車庫前系?
なにそれ?
戦後間もない和歌山、路面電車が往来する「車庫」
その電車の車庫前に屋台ラーメンが多く集まっていたことから、和歌山ラーメン隆盛を迎えたとき、ある方が分類するために名付けたとか。
本家がこの丸高。
当時、冷蔵設備もままならないため、出汁である「豚骨」を傷みにくいよう
鍋一杯の醤油で豚骨を炊き込んだのち、味の染み込んだ豚骨を取り出し
それを炊いて出汁をとる。
この製法を惜しげもなく同志たちに広く教えた。
和歌山に多くの
「丸」がつくラーメン屋さんが多い
のはこれが由来である。
さて、そんな「醤油ベースの豚骨醤油」ラーメン。
見た目よりも重たくなくスッキリなスープが特徴。
醤油がキリッとしつつ、まったりと流れる風味が
ノスタルジックな気持ちに拍車をかける。
麺は柔めでズルズル啜れ、ややかんすい臭もあるが
これは、これで、また良い^^
量もさほど多くないので、和歌山ラーメンではマストな
早寿司(鯖寿司)やおでんをつまみながら
ビールをやりつつ、中華そばが来るまで待つのも一興。
昔はおでんの〆に中華そばを食う。
そんなスタイルだったので、いまだにその名残は生きている。
ちなみに、神戸二宮にある「丸高中華そば」は
20年ほど前から初代の娘さんご家族で営業されていますよ。
ぜひ、実食を!
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2.和歌山ラーメンを世に知らしめたフラッグシップ店! 井出商店@和歌山市
某TV番組で優勝し一気に全国に名を馳せた井出商店。
丸高の系統と分別されるのに「井出系」と呼ばれることも。
こちらは豚骨を一度醤油で炊き込むことなく
スープがしっかりと乳化するまで炊き込んでから醤油ダレを合わせる製法。
丸高の車庫前系よりもスープはどっしりとしつつも
脂っこい重たさはなくスルッとイケる♪
麺はやはり柔めで量も少なめ。
和歌山ラーメンのデフォルトは少なめなので
こちらでも早寿司を召し上がるのがいいだろう。
お店自体はそんな大きなお店でないが、通し営業で常時来店があるのは
さすがの一言!
この井出の系統には「山為」や「正善」など
丸高の系統に比べると数は少ないものの名店揃い。
ぜひ、実食を!
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3.THE和歌山ラーメンな一杯! 正善@和歌山市
生玉子入りそば。
何度か訪問を繰り返すとついついイレギュラーな事にもチャレンジしてしまう笑
結論的に言うと、無い方が旨いかもだが
これはこれでアリなのも、この生玉子入りを数度食ってから思えたこと。
スープはややしょっぱめながらレンゲを後押しする塩分。
止まらんぞ、これ。笑
ふんわり抜けてく豚骨醤油のフレーバーがイイ♪
見た目若干オイリーながら、さほど油分は気にならない。
こっさりライト豚骨と言ったところか。
麺は適度なコシを残す、スッキリとしたのど越し良い細麺。
少し生玉子と絡めていただくと、塩分が円やかになり
細麺に絡みつき妙に癖になる^^
ぜひ、実食を!
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4.和歌山にあっては珍しい極太太麺が旨すぎる! 山為@和歌山市
和歌山市役所近くで60有余年。
メニュー一番右、デフォルトのメニューは「うどん」400円(税込)
右から2番目は「しのだ」430円(税込)
しのだって何だ?笑
写真のチャーシューメン1,000円(税込)
なかなかに地域性を鑑みてもチャレンジ価格かと思うが
唯一無二なこの一杯にはその価値は十分見いだせる!
井出商店出身のお店だが、細うどん程あろうかという極太麺!
もっちりとした食感が
この豚骨醤油にここまでマッチするか!
と思わせてくれる一杯。
スープは井出出身らしく乳化の進んだ、なかなかに強いもの。
その醤油豚骨の香りを一心に受け入れる太麺。
和歌山ラーメンに多い「柔め」な麺が個人的には「もっと固め」
が好みだが、ここはそれを払拭してくれる。
強い麺に強いスープ。
互いに拮抗しつつ良いバランスで成り立つ一杯。
旨いぜ。
ぜひ、実食を!
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5.平日昼のみ営業…高い壁を越えた向こう側には絶品和歌山市ラーメンが! うらしま@紀の川市
和歌山ラーメンを語るうえでここも外せない、外さない。
うらしま。
国道沿いだが平日昼のみ営業(11~13時)
時には12時過ぎにライス売り切れと言う憂き目にも合う。
13時には暖簾を下す。
中華そば550円。
麺量は少なめなので多くの人は「ダブル」を頼んでいる。
パツンとした細麺でまっすぐストレート。
まっすぐ。
ストレート。
同じこと2回言うよね。
そんぐらい直!笑
風味はネガな部分もありつつもスープとピシャッと合う!
少し、しょっぱめと感じる人もいるかもしれない豚骨醤油。骨粉のざらつきすら感じるかと言うほど、しっかりとした味わい。豚骨も醤油も前面に互いに押し出してくるほど。
こりゃ旨いわ♪
「しま彰」「今心(こんしん)」などお弟子さんも輩出し、こちらのお店にも是非伺ってほしい。
ぜひ、実食を!
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6.創業50有余年。あっさり豚骨醤油でじんわり魅了! まるやま@和歌山市
まるやま小松原本店。
1960年創業、豚骨醤油、車庫前系の老舗。
スープは乳化控えめ(ほぼない)
豚骨の風味も、醤油のキレといった部分も控えめで
大人しいスープ。
この系統のスープではあまり書かないが
「じんわり系」
やや物足りないと言う印象も受けるかもだが
他の車庫前系などを食してからここを食べてほしい。
麺は柔めながら喉ごしよくズルズル啜れる♪
スープが比較的穏やかゆえ後半、味変で胡椒をふるのが和歌山スタイル。
ぜひ、実食を!
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7.創業60有余年。もはや文化遺産な「バスラーメン」カネタマル大西@有田市
有田川にあるバスを改装したラーメン屋さん。
通称
「バスラーメン」
数は減少の一途だが全国各地にあるバスラーメン。
ネット全盛の昨今。ご興味持たれた方は調べてみてほしい。
名店「清乃」にほど近いところにあるこのお店。
昭和の茶店よろしくな非常にノスタルジックな空気と
つけっぱなしのTVの音が店内に漂う。
メニューはラーメン以外にうどんもある!
先代から引き継ぎ20年以上、ユルい空気感の年配女将が一人で切り盛り。
なぜかしら心落ち着く^^
さて、ラーメン。
570円。
かなりシャバめの豚骨醤油ながら独特で癖の有る香りが
すーっと鼻を抜ける。
レンゲですくったサッパリさよりも案外塩分は高め。
麺は柔めのストレート。
麺量も少なめでずるずると♪
今回ご紹介する中で一番「和歌山」っぽいお店かもしれないが
もはや有形文化遺産と言っても過言でないバスラーメン。
この雰囲気を味わうだけでも値打ちがある^^
ぜひ、実食を!
紹介しているお店はこちら!
店名:カネタマル大西
住所:和歌山県有田市山田原18-1
電話番号:非公開
8.和歌山市民のソウルフードと言えば!てんかけラーメン&グリーンソフト@グリーンコーナー(和歌山市)
和歌山県内に数店舗あるグリーンコーナー。
お茶の「玉林園」が運営。
これつまり
お茶屋さんのラーメン!
県民の特性を紹介する某TV番組でも取り上げられた
和歌山のソウルフード!
天かけラーメン370円。
丼を覆う天かすにわかめ。
あっさりとしたスープに、紅ショウガも入っている。
もはや駅ナカの立食いそばの様相を呈する一杯!^^
それなりにコシを残した中細ストレート麺にスープと天かすを絡めていただく。
家で作る袋麺で天かす入れたりしたことはあるけど
なかなかの中毒性^^
デザートには、グリーンソフト180円。これ必須です笑
抹茶味で甘ったるくない、飽きの来ないソフト。
ラーメンとソフト、コロッケのお得なセットもあり♪
ぜひ、実食を!
紹介しているお店はこちら!
- 玉林園グリーンコーナー本店
- ラーメン 和歌山線田井ノ瀬駅 徒歩15分
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