ヨーロッパの国々でクリスマス時期に登場するシュトーレン(orシュトレン)。シュトーレンは洋酒漬けのドライフルーツ、ナッツやマジパンを練り込んだ発酵生地を焼き、溶かしバターを塗って粉砂糖をたっぷりまぶした、ドイツ発祥のスイーツです。
シュトーレンの容姿はのっぺりとした楕円形で真っ白。産着に包まれたキリストを象徴したもので、アドベントと呼ばれるクリスマス4週間前から、日々、薄く切り出し一切れずつ食べていく風習でした。
近年、日本でもたくさんのパティスリーやパン屋さんで見かけるようになりました。
日本流のシュトーレンは多種多様。各店の個性を活かしたシュトーレンをご紹介します。
1.新進気鋭のパティシエによるフルーティーなシュトーレン
昨年9月に東陽町にオープンした『Eclat des Jours(エクラデジュール)』。
国内外のコンクールでの受賞歴を多数お持ちの中山洋平シェフのお店です。
こちらの「シュトーレン」は中心にマジパン入り。
マジパンとは、アーモンドと砂糖をあわせてペースト状にしたもの。
生地に練りこまれたドライフルーツは半年間もの間、6種類ものフルーツリキュールに漬け込まれたもの。それによりフルーツの香りが移り、華やかさを醸し出しています。
本年の予約は12/20(日)までです。
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店名:エクラデジュール(Eclat des Jours)
住所:東京都江東区東陽町4-8-21 TSK第2ビル 1F
電話番号:03-6666-6151
2.現代の名工による素材の旨みを引き出したシュトーレン
名だたるホテルや名店のパティシエを経験してきた横田秀夫シェフが春日部にオープンしたケーキショップ『Oakwood(オークウッド)』。横田シェフは厚生労働省による卓越した技能を有し、他の模範となる“現代の名工”の表彰を受けられているのです。
その横田シェフが自ら自信作とおっしゃる「マンデルシュトーレン」。
ドライフルーツがたっぷり。生地の歯切れが良く、それがシュガーコーティングとバランスよくなじみます。マジパンの色が黄味がかっているのはオレンジ味だからです。
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3.オーバル箱入りで進物使いできるリッチなシュトーレン
赤坂『Libertable(リベルターブル)』では、通常のナッツやドライフルーツにくわえ、スパイスやマロングラッセ、生姜のコンフィをいれています。その深みあるリッチな味わいはワインやシャンパーニュともあわせてほしい仕上がりです。
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- Libertable
- カフェ 東京メトロ千代田線 赤坂(東京都)駅 2番口 徒歩2分
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4.世界大会準優勝のシェフが作るのはコーヒーを使ったオトナ味シュトーレン
バームクーヘンのクラブハリエさん系列のお店、『Occitanial(オクシタニアル)』。
製菓の国際コンクール「クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー2015」において準優勝を勝ち取った中山和大シェフが開発をされています。
こちらのシュトーレンはケーキのオペラから着想された「シュトーレン・オペラ」。
マジパンにコーヒー豆を使用。生地にはアーモンドとチョコチップが練りこまれています。苦味が全体に響いて、甘さを下支えしてくれるオトナ向けのシュトーレンですね。
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6.ドイツ菓子マイスターのお店、金賞受賞のシュトーレン
『KONDITOREI FELDERCHEF(コンデイトライ フェルダーシェフ)』
厳格な審査基準を持つドイツ農業協会(DLG)国際食品品質協議会主催コンテストにて2014年に100点満点の金賞をとったと「シュトレン」。
生地がとてもいい香りで、大きめカットのクルミがたくさん使われています。シュガーコーティングは厚めです。
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店名:コンディトライ・フェルダーシェフ(KONDITOREI FELDERCHEF)
住所:広島県廿日市市上平良220-2
電話番号:0829-37-2760
店舗情報:http://www.felderchef.com/
7.毎年人気のロブションシュトーレンに今年はショコラ味が仲間入り
『LA BOUTIQUE de joel Robuchon (ラ・ブティック・ドゥ・ジョエル・ロブション)』の「シュトーレンショコラ」は色も味もシックで上品。
ソーテルヌワインに漬け込んだレーズン入り。ダークチョコレートを使用しているので、アルコールに合わせていただける味わいに落ち着いています。箱入りの用意もあります。
味わいのバリエーションを増やすだなんて、その人気度合いが伺えますね。
8.抹茶菓子の代名詞、サダハルアオキから満を持しての抹茶味シュトーレン
日本進出10周年の『Patisserie Sadaharu AOKI paris(パティスリー・サダハル・アオキ・パリ)』。その記念の年のシュトーレンに、抹茶味が新登場です。
「シュトーレン オ マッチャ ノエル」
抹茶を練りこんだ生地の外側を1枚プレーン生地で包んでいます。中心には抹茶風味のマジパン。 オレンジやレモンといった柑橘系フルーツのさわやかな香りがお茶の香りと響きあいます。
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9.テレビ露出も多く更に人気に拍車がかかったパン屋さんのシュトレン
ベーカリープロデューサーの杉窪章匡氏がオーナシェフのお店、『365日』。
シンプルでナチュラルなパッケージが可愛い「シュトレン」です。
伊予柑ピール、ブラックレーズン、グリーンレーズン、ピスタチオ、白イチジク、クランベリーと少し変わったフルーツを使いつつ、しっとりと口当たり良く焼きあがっています。