大人が通うビストロが下北沢に!
下北沢といえば「若者の街」という印象が強いかもしれないが、実は大人が通うビストロが充実している街。その中で今一番のオススメは2014年6月にオープンした「ルミエルネ」というフレンチビストロだ。
あえてフレンチを意識させない、通いやすいビストロを目指しているという、シェフの木原氏とソムリエの阿武(あんの)氏。木原氏は「ミシェル・ブラス トーヤ ジャポン」での修行経験もある本格派なフレンチシェフ、そして阿武氏は六本木の「ロイズ」や丸の内「ソルト」などの繁盛店で経験を積んできたソムリエという、実力的にも申し分ない2人だ。
ビストロ価格で本格的な料理をいただける!
なんといっても最初に驚くのが料理クオリティと値段。ビストロ料理といえばカジュアルなイメージだが、本格的なフレンチレストランのクオリティにビストロ価格なのだ。
例えば「シャルキュトリー 3品盛り合わせ1000円」は単品でも選べる本格的なシャルキュトリーから3つ選ぶことができるお得な一皿。パテ・ド・カンパーニュやリエット、そしてハモンセラーノなど肉々しいメニューはどれもハズレなし。
こちらに来たら必ず頼んでほしいのが「30種の季節の温野菜 生ハムの香りをまとわせて1000 円」。この一皿がとにかく美しすぎるのだ!それもそのはず、ミシェル・ブラスのスペシャリテ「ガルグイユ」をベースに木原シェフ風にアレンジしたもの。生ハムの香りがするブイヨンに季節の野菜がなじみ、皿のふちには色とりどりのピュレやソースたちが華やか踊る。ビストロというお店の名前からは想像もできないほどのハイクオリティな料理だ。
ワイン通も喜ぶセンスよいグラスワインが充実。
グラスワインは常に15種類前後あり、シェフの料理に合わせてヨーロッパやオーストラリア、そして日本のワインなど、その時旬のワインを取り揃えている。特にオーストラリアワインを得意としている阿武(あんの)氏の選ぶワインは他ではなかなか出会えないものばかり。そして料理とも完璧に合わせてくれるその腕前はさすがである。
メインもデザートも最後まで文句なく美味しい。
メインのお肉料理たちもかなりおすすめ。完璧な火入れの「仔羊背肉のロースト 2200円」は繊細でつややかな仕上がり。どんどんとワインがすすんでしまう。そして最後はスイーツで「栗と胡桃のミルフィーユ 600円(季節限定)」。サクサクのパイ生地に濃厚なラムレーズンのアイスで、最後まで大人たちの舌を満足させてくれる。
大人空間でまったりと夜が過ぎていく。
この店に集まる人々は、男女年齢を問わず美味しい料理とワインが大好きだ。店内は程よい照明にかったるいムーディな音楽、そしてたわいのない会話がこの上なく心地よい。深夜3:00までオープンしているので、時間を気にせずまったりと過ごすことができる。早い時間より深夜のほうがお客でにぎわっているのも、なんとも大人ビストロらしい。下北沢の新世代ビストロのルミエルネ、今後もワイン好きの大人が集うオアシスとなりそうだ。