東京を代表する居酒屋の激戦区、大塚。古くから三業地として栄え、数多くの料亭やそれを支える魚屋などのレベルも高い土地だ。それだけに、今でも質の高い居酒屋が軒を連ねている。
この大塚という土地で勝負したいという、若く志のある店主たちが次々と出店している。「地酒や もっと」のご主人もそのうちの一人だろう。「居酒屋の聖地」大塚にあって、地酒の質の高さと、料理の美味しさは群を抜いている。肉、魚、野菜とバランスよく何でも揃う店ではあるが、今回は冬場ならではの魚介系メニューをご紹介しよう。
いつも楽しみなのが刺身盛りだ。「お造り盛合せ」と「本鮪三種盛り」があるが、どちらにするか決めるのが難しい。本鮪三種盛りは、赤身、中トロ、大トロ。見た目も味もはっきりと違う三種類。そして、どれも日本酒によく合う。
「香箱蟹蒸し」。この時期の定番で早い者勝ちの人気メニュー。香箱蟹というのは、ズワイガニの雌のこと。 お腹の卵とカニ味噌が絶品だ。
「穴子白焼き」は日本酒のお供にちょうどいいツマミになる。
「ハタハタと冬瓜焼きびたし吸物仕立」は冬場に身体にしみるような温かなメニュー。卵、冬瓜、出汁がなんともうまい。見かけたら注文しておくべき逸品だ。この汁をツマミに熱燗を飲むと、心も身体もホッとする。
「広島産カキフライ」はタルタルをつけて食べる。このタルタルもかなり美味しいので、肉厚の牡蠣とともにいつも楽しみなメニューだ。
「くんせい盛合せ」は、鮭、玉子、いぶりがっこなどが入った絶品の燻製。日本酒好きなら燻製については言わずもがな。まあどうしても頼んでしまいますよね。
「うにとからすみ黄金飯」はシメの定番。シメといえば、「おにぎり(梅・鮭・明太子)」や「しじみ汁」もおすすめ。特に飲みすぎたなあと感じた日には、しじみ汁が染み入るほどにうまい。
店内には日本酒の味覚のチャートがあって、注文の時の目安になる。こういう工夫がこの店の良さなんだろうと思う。もちろん店員さんに好みを言えば、いろいろと提案してくれる。今回は魚介料理に着目してみたが、肉も鳥も野菜も美味しい店なので、ぜひいろいろと注文してみて欲しい。
魚介が美味しくなる冬場でもあり、ちょうど熱燗が恋しくなる季節でもある。海鮮料理をアテに地酒を熱燗にして飲む。そんな飲み方が密かな楽しみになるような店です。
紹介しているお店はこちら!
店名:地酒や もっと
住所:東京都豊島区南大塚2-44-2
電話番号:03-3946-6008
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